熊本を走る①:通潤橋(山都町)~霊台橋(美里町)~砥用 17km
熊本県内の各地を、車ではなく、電車・バスとランニングを組み合わせて巡る記録です。有名観光地だけでなく、道端の標識や古い橋、田んぼや鉄道跡など、自分の足で移動しなければ見落としてしまう景色や痕跡をたどります。時々、会社勤めのかたわらで取得した中小企業診断士の視点も織り交ぜていきます。
今回は、こちら。
ルート:通潤橋(山都町)~霊台橋(美里町)~砥用バス停(17km)
時期:初夏
大まかな位置関係は下図のとおりです。

地図は、国土地理院のものを加工して作成しています。
通潤橋(つうじゅんきょう)と霊台橋(れいだいきょう)は、ともに江戸時代に作られた、石の巨大なアーチ橋です。通潤橋は国宝、霊台橋は国の重要文化財に指定されています。
これをぜひ見てみたいと思っていたのですが、どちらも車がないと熊本市内からはアクセスしづらい地域にあります。行き方をいろいろと調べて、バスで通潤橋に行き、そこから霊台橋まで走り、さらに少し先の砥用(とよう)まで行けば、帰りもバスで戻ってこられると判断しました。
当日は、朝早く家を出ました。熊本市のバスの拠点・桜町バスターミナルから通潤橋まで、1本で行けるバスが出ています。乗車時間は、1時間半ほど。
最寄りのバス停「通潤橋」は、終点の「通潤山荘」の一つ手前です。でも、終点まで乗っても歩いて五分ほどで橋の近くまで戻ってこられます。
通潤橋は、上のリンク先の写真に出ているような豪快な「放水」が時々行われ、それが大きな魅力でもありますが、私は放水が行われない日に行きました。その方が、静かに橋を見たり走ったりできるだろうと考えたのです。
期待通り、人が少ない状態でゆっくりと通潤橋を見ることができました。

では、ランニング開始です。
走り始めてすぐ、こんな看板が。技術を次代につなぐ取り組みなのでしょう。

最初は少し上りがありましたが、霊台橋に向けたコースは基本は下り基調でした。緩やかな下り道が好きなお気楽ランナー(私)にとって、嬉しいことです。

途中、何ヶ所かトンネルがありました。長いものではありません。一段高くなった細い歩道がついていたので、その上を走りました。車が多く通るときだったら、ちょっと怖い思いをするかもしれません。

ほどよいペースで進んでいきます。
ところどころで、パッと視界が開けるところも。
山並みを眺めて走りました。

川が見えてくると、霊台橋まであと少し。

着きました!

堂々とした橋の姿。
霊台橋は、上を歩いて渡ることができます。真ん中が盛り上がっているアーチ橋の感触を楽しみました(通潤橋は、放水日のみ上を歩けるようです)。

この日のランはここが目的地ですが、バスに乗って帰るため、数キロ先の砥用まで走ります。
霊台橋のすぐ近くに、こんな看板がありました。今は美里町ですが、昔、このあたりは砥用町だったのですね。

走っていると、こんな地域の歴史を目にする機会があります。これも、ランニングの楽しみです。
砥用には、JAのお店があります。野菜を少し、買いました。

ここからバス停までは、歩いても数分。ほぼ予定通りの時間に到着し、少し休んでバスに乗るつもりで、バス停を目指しました。
ここで、大きな見込み違いが・・・。
事前に調べたバスの便が、私が訪れた日曜日は走っていなかったのです。
ネットで調べた時には曜日の表記がない時刻表が出てきたので、全ての曜日で同じ時間帯にバスが走っていると思い込んでいました。
こういうことは、時々起こります。観光ルートではないバスを使おうとすると特に、ひと通りのネット検索だけでは調べきれないことがあったりするのです。
1本後のバスは、3時間半後。これは、つらい。
出発点の通潤橋まで走って戻れば、そちらのバスを使うことができるかもしれません。でも、砥用から上り基調の17kmを走る力はもう残っていませんでした。
3時間半、待つか・・・。
半ばあきらめながら、別のバス便がないか、近くのバス停を探しに行きます。
そうしたら、ありました!
熊本市まで直接行くバスではなく、宇城市の松橋駅までのバスが。
そのようなバス便があるとは想像もしていなかったので、事前に調べてもいませんでした。
こちらは、出発が1時間後。松橋駅までは50分ほどです。
松橋駅で鉄道に乗れば、そこから熊本駅まで20分程度です。
よかったー!と安堵して、松橋駅行きのバスに乗りました。
通潤橋も霊台橋も、また来たいと思うぐらい素晴らしい場所でした。でも、この日のランで一番印象に残ったのは、松橋駅行きのバスが出ていることを見つけた瞬間でした。

<診断士の視点>
通潤橋、霊台橋は、車やバイクを持たない私には行くハードルが高い場所でした。でも、バスと電車、そしてランニングを組み合わせて無事に行ってくることができました。
これまで、熊本のほかの地域をランニングしているときにはあまり見かけなかったキャンピングカーを数台見たのが、印象に残りました。キャンピングカーでのゆったりした旅行には、とても向いている場所だろうと感じました。
通潤橋と霊台橋の15kmという距離は、車やバイクで行くならば「近い」といえるぐらいの距離です。二つの橋は別の自治体に位置していますが、両方を回ると、それぞれの個性を感じることができました。
〈今回走った自治体〉
山都町、美里町
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