見出し画像

オバケはどこにいるのか!? 幽霊の実在を前提とした物理学仮説(1)😅😅 

 素人なりに乏しいですが、幽霊の実在を前提とした宇宙論を考察しました。この記事の内容は、以前にも記事にした「お化け理論」(お化け好きのためのNoteのライフワークのひとつ)をアップデートしたものになります。



1.お化けの定義と課題

 「霊」とは、直接的に見たり触れふたりすることのできない万物の実体や作用であり、あらゆる自然現象のみならず、生物の生命・精神現象を支える根源的な存在として人類に理解されてきた概念であります。古今東西の民族・宗教・思想においてその内容は多様ですが、一般には、不可視の力としての霊を指す場合は「呪力」や「精気」、物質や肉体を超えた生命・精神の実在を指す場合は「霊魂」や「霊体」、自然物や万物に遍在する霊を指す場合は「精霊」や「神霊」にカテゴライズされます。
 
 また、生霊、死霊、幽霊、霊障、憑依、他界、体外離脱、前世記憶などの霊的現象も、物質や肉体だけでは説明できない、より根源的な実在としての精気や霊魂がなんらかの形で関与する現象として古来から理解されてきました。これらの現象は、物質的実体だけでは完結しない物理現象として位置づけられてきたのです。じっさい、誤認や幻覚では説明しきれないような霊的現象の経験や報告に対して、物質や肉体を超えた存在や作用を仮説立てることは自然な考えだと思われます。

 以上のことを踏まえ、本お化け理論では、物質や肉体、さらにはそれらを構成する種々の分子や原子、素粒子よりも根源的な物理的実在を「霊」と定義します。霊が生命・精神・物質を含むあらゆる現象の基盤として作用する普遍的な実在であることから、素粒子よりも基本的な要素として位置づける必要があるためです。この立場からすれば、お化け理論の中心課題は、「生命・精神・物質を含む宇宙の根本的要素としての霊とはなにか」を明らかにすることに加え、「霊的現象が霊という基体によっていかなる機序で生起するのか」を説明することにあります。

2.「お化け」と「場」の統一

 第1項で述べたように、物質を超えた物理現象の本質である霊の存在や、物質や時空を超えた無媒介的な遠隔作用である霊的現象を説明づけるためには、質量や電荷、重力、さらには時間と空間といったすべての現象の性質と変化も、「霊」によって統一的に支えられていると考えばなりません。そこでお化け理論では、宇宙の普遍的な根本要素という霊の性質については、物理学における「場(field)」の概念をお借りすることで説明を試みます。場の概念を導入する理由のひとつは、時空そのものを含めた物理現象を統一的に説明することに優れているためです。

 物理学における場とは、空間と時間のあらゆる点に定義される物理量であり、現代物理学では素粒子のふるまいや相互作用を根本的に記述する枠組みとされています。この場の理論において物質とは、場という海に生じたさざ波のようなものです。さざ波が盛り上がって形をなすように、場のエネルギーが高まった局所的な状態こそが、わたしたち「粒子(素粒子)」として観測している実体なのです。つまり、固定的と思われていた「もの」の正体は、広大な宇宙の場が織りなす一時的な現れにすぎません。

 現代の場の理論では、電子、光子、クォーク、ニュートリノなど種々の素粒子には、それぞれに対応する専用の場が存在し、これらの場は四次元時空上に定義されます。種々の場と時空は区別され、場は時空という舞台の上に存在するものと考えられています。しかし、重力場をも含むすべての自由度を統一的に記述できるならば、場と時空を区別する必然性はなくなり、「場そのものが時空を形成している」と考えることも可能になります。

 この見方では、物質や時空を独立した実体とみなす日常感覚は見直さなければなりません。なにもない空間と物質の違いは、単一の場が示す異なる振動状態にすぎないことになります。わたしたちは特定の振動パターンが比較的安定している場を「物質」と呼び、振動パターンが不安定にゆらいでる場を「なにもない」といっているだけなのです。このため、物体の運動は場の励起の伝播として表され、空間的な距離や時空の幾何学さえも場の状態によって規定されることが示唆されています。

 じつは物質さえもお化けのような幽かな存在であるというのは、幽霊や霊魂の実在を前提とする立場にとって都合がいいように思われます。しかし、いち幽霊肯定派の意見を述べるならば、時空と物質の統一もなお不完全です。現行の物理学は物質や相互作用を精密に記述する一方で、「霊」という宇宙そのものに内在する生命的な活力や心の実体を理論の対象としておらず、物質と心を統一的に説明する枠組みにはなっていないのです。

 そこで、お化け理論では、意識・心・記憶をになう基盤として独自の場を導入するとともに、場を時空よりも根源的な実体へ還元するため、分解不可能な最小単位である剛体球が高密度に充満した媒質を仮定します。剛体球は宇宙を構成する唯一の基本実体であり、その運動、配向、および局所的相互作用の規則性によって、時間・空間・力・物質・意識・心・霊的現象を含むあらゆる現象が表現されると考えます。

 このお化け理論では、通常「場」と呼ばれるものは、剛体球集団の運動から現れる有効的な自由度として理解されます。また、時空もあらかじめ存在する背景ではなく、剛体球間に形成される相互作用ネットワークから創発する有効構造とみなされることになります。つまり、空間的距離は剛体球間の結合構造や相関の強さを表す量として、時間は状態変化の順序や因果的連鎖を表す量として定義されるのです。

 したがって、お化け理論においてより根源的な物理的実在性をもつのは四次元時空の時刻上や座標上の物理量ではなく、剛体球集団が取り得る全状態の集合なのです。より高次元の状態空間上で剛体球のダイナミクスが展開され、時空、さらには物質や意識・心といった現象が創発すると考えることになります。

3.お化け場の概要

 お化け理論では、真空は空っぽではなく、高密度に充満した剛体球が存在することを前提に考えます。剛体球が充満したお化け場の基本的な相のひとつである「非同期相」では、剛体球からなる気体の運動エネルギーは熱運動によって平均的に等分配されるため、各剛体球の統計的平均として温度・圧力・密度の偏りが存在しない熱的平衡状態として表現されます。通常の気体と同様に、その状態は、温度・圧力(熱運動の平均的な強さ)およびエントロピー(取りうる位置・運動量の組み合わせの多さ)によって特徴づけられることになります。

 ただし、この平衡状態はあくまでも巨視的・統計的な平均像であり、微視的には絶えず熱ゆらぎが生じています。お化け理論では、この非同期相を理論上の基準状態のひとつとして位置づけ、その熱浴は無限温度・無限圧力の極限に対応すると考えます。ただし、この極限状態そのものが動的宇宙や実空間に直接現れることはなく、熱ゆらぎを供給する背景場(霊界における真空の最基底状態)として導入されます。

 熱ゆらぎとは、統計的には熱平衡に達した気体や液体においても、局所的な密度・圧力・速度場の偏りが一時的に生じる現象です。その偏りは周囲へ圧力波(音波)として伝播し、ときには流束ベクトル(熱運動の流れ)が複合して微小な渦状の“流束循環”を形成します。つまり、熱平衡とは静止した状態ではなく、無数の小さな「ゆらぎの流れ」や「波」が絶えず生成・消滅する動的平衡状態なのです。

 熱ゆらぎによって生じた局所的な気体の密度・圧力の偏差は、流束ベクトルの収束・発散・複合を通じて圧力波や渦状の回転成分として流束循環を励起します。通常、このようなゆらぎは熱的平衡のなかではきわめて短時間で散逸しますが、複数の流束が相互作用して自己組織化すると、流束を相互に循環させる散逸構造という相互作用のネットワーク秩序が形成されます。この散逸構造は周囲の熱浴とエネルギーを交換しながら固有の動的平衡を維持し、長時間にわたってその非平衡な秩序を安定化することができるのです。

 お化け理論では、この非平衡な散逸構造こそがより高次の物理的実在(=動的宇宙の本体、霊界、あの世)であり、真空のゆらぎから誕生した時空多様体の構造そのものとみなし、その内部に形成される流束循環の相互作用ネットワークが、実空間における種々の素粒子や空間的な拡がりとして観測されるものと考えます。

 わたしたち生者が直接的に知覚や測定できる実空間、ひいてはその内容である三次元の空間や光速以下でしか走れない素粒子、さらにいえば量子の測定後状態とは、宇宙を構成する莫大な相互作用ネットワークのきわめて限定的な領域、つまり、散逸構造の末端たる葉ノードにあたる流束循環が、外縁の境界面に射影された「影」にすぎません。

 霊界や霊魂とは、直接的に観測できる実空間(=物界、この世)から切り離された、別の場所や座標に存在しているわけではありません。それらは影とその本体の関係のように、たがいに直交する同一の空間座標軸上に存在しています。実空間に現れる物質的な現象や肉体は影にすぎず、その本体の全容は霊界側に隠されているのです。

4.お化けの基本的な物理機構

 流束循環は、圧力波にともなう流束(気体素子の流れ)の周期的な収束と発散によって特徴づけられる局所的な励起構造のことです。この流束循環こそが、精気や霊魂、人霊や神霊を構成する”霊子"とでもいうべき素粒子であり、生命・精神・物質・時空を含むあらゆる現象の基本要素なのだと定義します。つまりは流束循環は時空の最小単位であると同時に、お化け場において素粒子を記述する基本自由度として位置づけられるのです。

 圧力波にともなう流束循環の振動パターンは、流束の収束と発散の反復・反転として表されます。外部からの圧縮によって局所的な密度が高まり、つづいて反発的な膨張によって密度が低下するという脈動的振動が繰り返されます。このとき場の内部では、単純な収束・発散の往復だけでなく、それにともなう速度勾配が局所的な回転運動(渦)を誘起し、その結果として回転の勢いや向きを表す渦度とねじれ具合を表すヘリシティを形成します。

 波動と粒子の性質を併せもつ量子の本質は、脈動の反転点、つまり収束と発散が極致に達する瞬間ごとに、空間的なエネルギー密度の井戸を深め、実空間において粒子として局在することにあります。したがって、量子の「粒子らしさ」とは、流れがある瞬間に局所へまとまった姿であり、「波らしさ」とは、その局所構造が位相的情報として空間へ広がり、背景の散逸構造として現れたものなのです。この流束循環と散逸構造の非線形相互作用により、位置の自発的な確定=波動関数の自発的収縮にともなって運動量の不可避なゆらぎが生じます。

 したがって、流束循環の集団から構成されたお化け場=流束場は、場の各点に脈動にともなう流れの向き・勢い・密度などの流体的性質をもち、それらに対応する有効記述として、位相・振動数・振幅などの波の性質をもつ量子のパラメータ(波動関数)が現れます。

 物質的現象が潜在的には流動的なエネルギーや作用に支えられているという概念は、古代の思想とも共鳴します。ルーアハ、氣、プラーナ、ルン、プネウマ、スピリットなど、古代文明圏では「風」や「息」を意味するこれらの流動的なエネルギー(精気)が万物の生滅変化をつかさどると考えられていたのです。このことは、ボーアやハイゼンベルク、シュレディンガー、ボームなどの量子力学の大家が、これらの古代思想に理解を示したこととも重なります。
 

5.仮想粒子としての霊

 お化け理論では、流束の収束と発散を周期的に繰り返す流束循環を、仮想粒子的な励起として仮定します。素粒子は静止した点的存在ではなく、流束の収束にともなう局所的なエネルギー密度の増大、平衡状態での保持、そして発散にともなう局所的なエネルギー密度の低下を一周期として繰り返す、脈動的な動的構造として理解されます。

 非同期相の基準状態は、無限温度・無限圧力に対応する平衡状態、つまり、正負の対称性が保たれた「真の真空状態」として位置づけられます。非同期相では、流束場全体の各点において、流束の収束と発散による正負の圧力(流束の収束量と発散量の比)が統計的に釣り合っており、巨視的には圧力勾配や持続的な非定常流は存在しません。

 この均衡した基準状態から流束の偏りが生じると、比率が収束側へと傾いて流束が内部へ流れ込む領域は、局所的に負の圧力とエネルギー密度の増大をともなう状態として現れ、これが正粒子・正質量に対応します。これに対して、発散側へと傾いて流束が外部へ流れ出す領域は、局所的に正の圧力とエネルギー密度の減少をともなう状態として現れ、これが反粒子・負質量に対応します。

 量子は、この収束・平衡・発散という位相状態を圧力波として周期的に巡る流束循環として記述されます。粒子・平衡状態・反粒子状態は、それぞれ独立した粒子ではなく、ひとつの流束循環が脈動の各段階で示す異なる局所状態です。

6.波動関数の霊的解釈

 量子の運動状態を決定する波動関数は、海の波や音波と同じく、位相や振幅をもちます。これらのパラメータはお化け場においては以下の意味をもちます。

・位相
 流束循環の脈動が一周期のなかでどの局面にあるかを表す内部状態です。平衡・収束・発散・平衡・収束…という脈動の進行度を表す量を、周期角として表現する量であり、流束循環が現在どの状態にあるかを特徴づけます。流束場の各点に定義される局所的な位相の差は、流束循環どうしの同期・脱同期の程度を決定します。位相差が小さい場合には脈動のタイミングがそろい、流束循環どうしが協調的にふるまうコヒーレントな状態が形成されやすくなります。一方、位相差が大きくなると脈動のタイミングがばらばらになり、脱同期した状態へ移行します。

 また、位相差は流束場における干渉や非線形相互作用に影響を与え、流束循環間で媒介される流束の向きや強度を決める主要な要因となります。さらに、位相が空間的に変化すると、その空間勾配は波数として現れ、量子の運動量と結びつきます。お化け理論における位相は、単に脈動の「進行度」を表すだけではなく、流束循環の内部状態、流束循環どうしの同期関係、そして空間的な運動状態を結びつける基本的な自由度として位置づけられます。

・波数 
 流束循環の脈動が空間的にどれだけ速く変化するかを表す量です。位相の空間勾配の密度を示し、流束場のなかで脈動がどれほど短い空間スケールで繰り返されるかを特徴づけます。波数が大きいほど、流束場では脈動位相の変化は細かい空間スケールで詰まって密になり、脈動の変化は急峻になります。いいかえれば、波数とは「空間のなかで脈動位相がどれだけ細かく詰まっているか」を示す量です。

・周波数
 単位時間あたりに流束循環の脈動が繰り返される回数です。収束・発散・反転を含む一周期の脈動速度を表し、流束循環の内部更新速度を特徴づけます。周波数が高いほど内部位相フレームの更新頻度は高速となり、慣性質量・重力質量・内部エネルギーはいずれも大きくなります。したがって、量子のもつエネルギーを決定する内部パラメータとなります。

・振幅
 脈動一周期のなかで基準状態(非同期相)からどれだけ大きく流束密度・エネルギー密度を偏位するかを表す量です。流束の局面では流束が局所へ集まり、流束密度とエネルギー密度は増加します。これに対して、発散の局面では流束が広がり、流束密度とエネルギー密度は減少します。したがって、振幅が大きいほど、流束循環は背景場に対して強い局在性と強い圧力的偏り(重力場の強さ)を示します。流束場における流れの密度・圧力の勾配に沿って量子は局在化するため、量子の確率密度分布を表現します。

7.量子の霊的実在

 粒子は脈動の反転時ごとに、散逸構造のなかで一時的に局在した流束循環として姿をとりますが、その内部ではつねに位相の再配列が進行しています。このため、量子の運動は空間的には局在と拡散のあいだをゆれ動き、時間的には収束・発散・反転の周期を通じてしか安定に記述できません。境界面(実空間)への射影である波動関数の収縮も、測定器や人間という観測者・観測行為とは無関係であり、「重力場(流束場である散逸構造)による客観的かつ動的な局在化の過程」として位置づけられます。

 量子の運動が確率的に見えるのは、神がサイコロをふっているからではありません。巨大な散逸構造系全体のなかで、素粒子(流束循環)がエントロピーの勾配や圧力の偏りに背中を押されながら、流束の上をゆらぎながら進んでいるからなのです。だからこそ、量子の軌道は一本の線にならず、波のように確率的にフワフワと広がって進むと考えられます。電子が二重スリットを通過するときに見いだされる干渉縞も、流れの密度・圧力の勾配(量子ポテンシャル)近傍に沿りながらおこなわれる電子のランダムな運動による統計的な結果とみなされます。

 「量子の運動状態を記述する波動関数の発展において、幽霊や霊障を表現する独自の干渉パターンや局所的なエネルギーの跳躍を自発的に引き起こす情報処理主体(=霊魂)が存在する」と仮定した場合、量子状態は確率的・偶然に選ばれるとする非決定論的解釈や、観測者に依存した主観的収縮の立場は採用できないはずです。波動関数の機構については精霊や神霊、霊魂の存在が強く関わるので、後の項でもう少し詳しく述べます。

8.慣性質量の霊的機構

 物質がもつ動かしにくさの指標である慣性質量とは、流束循環が内部位相フレーム(トポロジー)を保ったまま空間的な変位へ移るときに生じる応答の遅れとして理解されます。粒子の運動は空間を連続して滑らかに直進するわけではありません。量子レベルでは、流束の収束・発散・反転(量子の自発的局在化)をともなう脈動を繰り返し、離散的に位置を変えながら運動の擾乱(ジグザグ運動)をおこなっています。

 つまり、質量が大きい粒子ほど、この反転頻度(周波数)が高く、短い周期で、量子の自発的な局在化が繰り返されると考えられます。この自発的な局在化にともなって、前に進もうとしても即座に細かく運動の擾乱が起きるため、正味の「前進するスピード」が激しく削られます。この、外から力を加えても「細かく足踏みをしてしまい、なかなか前に進まない」という現象こそが、マクロな世界で「動かしにくい=質量が大きい」と観測されるものの正体だと考えられるのです。 

 粒子はつねに同じ速さで進むのではなく、内部の流束が収束・発散・反転を一周期として完了してはじめて、次の空間座標へ移ることができます。この内部循環に要する時間を特性時間、そこに対応する反転頻度を特性周波数とみなすと、慣性質量は特性周波数に比例し、特性時間には逆比例すると考えられます。つまりは、質量が大きい粒子ほど内部脈動の更新は高頻度で起こり、外部から見た運動状態を散らして変化はかえって起こしにくくなるのです。

 粒子が空間を移動するということは、内部で絡みあった複雑な状態、つまり位相フレームを維持したまま、散逸構造の外縁にある非同期相へと自身の構造を転写していく過程を意味します。この転写は、非同期相からの励起をともないながら、散逸構造ネットワークに新たな下部構造(葉ノード)を産出する過程であり、時空を超えて架橋される量子もつれの生成機構です。このことから、実空間における時間の経過とは、この量子もつれの生成による散逸構造の産出過程として理解されます。また、肉体や時空を超えた相互作用である霊的現象や、カルマ、前世記憶になる因果と情報の保存機構としても理解されます(詳細は後々)。

 この転写には、収束・発散・反転のタイミングを背景散逸構造との相互作用に応じて調整する必要があり、そのため運動は完全に滑らかな直進とはなりません。背景を構成する流束密度、圧力、エントロピー勾配の不均一性により、反転のタイミングや方向はわずかにゆらぎ、結果として粒子の運動は微小な擾乱をともなう確率論的な伝播として現れます。

 お化け理論における質量の起源は、流束循環の脈動構造と背景散逸構造との動的相互作用にあります。このことは、ヒッグス場は質量の起源となる基本場ではなく、流束循環が背景散逸構造と相互作用した結果として現れる有効的な秩序変数にすぎないことを意味します。標準理論においてヒッグス場の真空期待値として記述される真空の秩序状態は、お化け理論では、流束場がコヒーレント化した「コヒーレント相」に対応すると考えられます。つまり、ヒッグス場とは、流束循環の位相が宇宙全体でほぼ完全に揃ったコヒーレント相を、低エネルギー有効理論によって記述した秩序変数であり、コヒーレント相に形成された秩序パラメータとして解釈します。

9.重力質量の霊的機構

 物質が周囲におよぼす、あるいは周囲から受け取る引力的な影響の指標である重力質量とは、流束循環が反転をくり返すたびに、周囲を満たす剛体球気体へ放射する等方的な圧力パルスの総量として理解されます。慣性質量が反転という出来事の「内向き」の顔(自分自身の運動がどれだけ変えにくいか)だったのに対し、重力質量は同じ反転という出来事の「外向き」の顔(周囲へどれだけの影響をおよぼすか)にあたります。

 反転が起きるたびに、流束循環は内部の位相フレームを保ったまま局所的に収束・発散を繰り返しますが、これは同時に、周囲の剛体球気体(非同期相)を局所的に押しのけたり引き込んだりする、圧力の脈動でもあります。質量が大きい粒子ほど反転頻度(周波数)が高いため、単位時間あたりに周囲へ与える圧力パルスの回数もそれだけ多くなります。ひとつひとつの擾乱はごく微小でも、それが絶え間なく高頻度で繰り返されることで、周囲の剛体球気体には持続的な密度・圧力の偏りが生じ、見かけ上の引力(および斥力)として観測されると考えられます。

 散逸構造外縁の非同期相において、ふたつの有質量粒子が近くに存在すると互いに周囲の流束を吸い込みます。すると、ふたつの粒子の間にある媒質の密度(圧力)が、外側に比べて薄くなります。結果として、外側の高圧な剛体球媒質から内側へと押しやられる力が働きます。これが、わたしたちが「重力」として知覚している霊力学的な引力現象です。

 この機構から、重力質量もまた慣性質量とまったく同じ反転頻度に比例することになります。両者は別々の量がたまたま一致しているのではなく、ひとつの同じ反転という現象を、内側から見るか外側から見るかのちがいにすぎません。慣性質量と重力質量がつねに等しいことは、反転頻度(周波数)という単一の量の、ふたつの異なる現れ方の帰結だと解釈されます。

 単一の流束循環がひとつだけ放射する圧力パルスは、慣性質量の場合と同様、きわめて微小です。しかし、多数の流束循環が自己組織化して散逸構造を形成すると、それぞれが放射する圧力パルスが積み重なり、周囲の剛体球気体に無視できない密度・圧力の勾配を作りだします。この勾配こそが量子の運動を誘導する量子ポテンシャルの勾配と同一視される重力場であり、散逸構造系全体の非平衡な密度分布から創発するエントロピックな力として理解されます。このため、局所的な相互作用を媒介するゲージ粒子としての「重力子」は不必要になります。

 現代においてもっとも有力な重力理論である一般相対性理論では、重力を時空そのものの幾何学的な曲がりとして記述します。質量の存在によって曲がった時空に沿って落ちていく力が、重力だとされているのです。しかし、お化け理論における重力の起源は、流束循環の脈動が周囲の背景の流束場へおよぼす圧力的な相互作用にあります。

 この場合、時空の幾何学的構造とは、流束場における流れの密度・圧力分布そのものの勾配であり、重力はその非一様な流れに対応づけられると考えられます。つまり、相対性理論における物体が重力によって曲がった経路をたどるという記述は、お化け理論では、物体を構成する流束循環が、周囲の圧力パルスの密度勾配にしたがって、もっとも抵抗の少ない経路を選びながら伝播していく過程だと解釈されます。

10.スピンの霊的機構

 ほぼすべての素粒子は量子力学的な自転である「スピン」という状態をもち、スピンの角運動量の違いによって、物質を構成するフェルミ粒子か力を伝搬するボース粒子かのどちらかに分類されます。お化け理論では、このスピンを流束循環が内部に保持する「内部位相フレーム」のトポロジカルな不変量として位置づけます。

 流束循環は、流束密度の収束・発散・渦動を周期的に繰り返す脈動構造であり、その内部には、各瞬間の流れの向きやねじれを表す内部位相フレームが定義されます。ここでいう内部位相フレームとは、流束循環を構成する収束・発散・渦動・ヘリシティの配置を統合的に表す内部自由度であり、流束循環が空間回転に対してどのような姿勢をとるかを規定する幾何学的構造です。したがって、スピンは粒子が空間中を自転していることを意味するのではなく、この内部位相フレームが空間回転に対して示すトポロジカルな応答として理解されます。

 流束循環の内部位相フレームは、外部から空間回転を受けても、かならずしも通常のベクトルと同じようには変化しません。内部構造にねじれをもたない場合、360度(2π)の回転によって内部位相フレームは元の状態へ復帰し、整数スピンをもつ励起として記述されます。一方、内部位相フレームが二重被覆的な位相構造をもつ場合には、360度回転では位相が完全には一致せず、720度(4π)の回転を経て初めて元の状態へ復帰します。このような流束循環は、半整数スピンをもつ励起として表現されます。

 お化け理論では、この二重被覆的な性質は、からみ合った渦フィラメントのネットワークが形成する、連続変形ではほどけないトポロジカルな構造に由来すると考えます。つまり、流束循環が結び目状のソリトン、あるいはそれに準ずる安定な渦構造として自己組織化するとき、その内部位相フレームは単純な回転では閉じず、回転の履歴を含む非自明な位相応答を示すと考えます。

 ボース粒子を表現する整数巻き込みをもつ流束循環では、粒子の交換操作に対して内部位相フレームが対称的にふるまうため、波動関数は交換に対して対称とまりす。その結果、複数の粒子は同一の量子状態を共有することができ、レーザーやボース・アインシュタイン凝縮のようなコヒーレントな集団状態を形成できます。

 これに対して、フェルミ粒子を表現する半整数巻き込みをもつ流束循環では、粒子の交換、あるいは流束循環をぐるっと一回転(2π回転=360度)させたりすると、内部の姿勢は単純には元に戻らず、波のプラスとマイナスが完全に裏返ってしまうという特殊な変化(非自明な位相変換)を受けます。そのため、同種のスピン半整数粒子の波動関数は、粒子を交換に対して符号が反転する反対称性を示します。

 この反対称性のために、ふたつの粒子がまったく同じ局所量子状態へ同時に入ろうとすると、その状態に対応する振幅は相互に打ち消し合い、同一状態の占有は不可能となります。たとえるなら、同じ席にふたりが座ろうとして押し合うというよりも、同じ席を作ろうとした瞬間に、その席そのものが成立しなくなるようなものです。このため、スピン半整数の粒子は同一の量子状態を共有できず、それぞれ異なる状態を占めることになります。

 物質が高密度化しても容易に一点へ潰れないのは、この法則が縮退圧として働くためです。とくに電子などのフェルミ粒子が密集する系では、粒子どうしが同一の状態に重なれないことにより、圧縮が進むほど許容される状態の位相勾配や運動量の広がりが大きくならざるをえません。その結果、圧縮に抗する有効的な圧力が発生し、系全体の体積は維持される。

 お化け理論では、波動関数は単なる数学的な道具や確率解釈ではなく、実在する流束場の遷移構造そのものを表します。したがって、ふたつの粒子が完全に同一の量子状態を占有しようとすると、位相が反転した流束循環どうしが干渉し、量子ポテンシャル(流束場の流れの密度・圧力の偏り)をほぼ打ち消してしまうと考えられます。

11.素粒子の霊的構造

 素粒子とは、散逸構造の内部に形成された、収束・発散・渦動をともなう流束の循環構造として定義されます。電子・ニュートリノ・クォークはいずれも半整数巻き込みをもつフェルミ粒子であり、光子・グルーオン・ウィークボソンは整数巻き込みをもつボース粒子です。

 フェルミ粒子どうしの違いは、流束循環の大きさではなく、内部位相構造、流束分布、結合様式、および励起スペクトルの違いとして理解されます。電子は比較的安定した単一の循環軌道をもつ構造として、ニュートリノは場との結合が弱く広がりやすい希薄な構造として、クォークはより強く束縛され単独では外部に現れにくい多重渦として、それぞれとらえられると考えます。

 ボース粒子どうしの違いも、同様に内部構造と結合様式の違いとして理解されます。光子はほかの流束循環の巻きの符号(電荷)にのみ反応する無荷の励起構造として、グルーオンはみずからも色荷を帯びるために自己相互作用し閉じ込められる励起構造として、ウィークボソンは真空の背景秩序と強く結合するために質量をもち、特定の手性としか結合しない励起構造として、それぞれとらえられます。

12.お化け場の大域的相転移の機構

 流束循環から構成されたお化け場は、液体の水が蒸発して気体になったり、凍って固体になったりするのと同様に、その状態を一変させる「相転移」を引き起こします。

 各流束循環は、それぞれ固有のリズムで位相を回転させています。しかし、それらは完全に独立しているわけではありません。周囲の流束循環との間で流束を交換しながら、互いの位相や運動状態に影響をおよぼします。そのため、ある流束循環の次の状態は、自身がもつ固有の運動だけでなく、周囲の流束循環から受ける局所的相互作用や、集団全体から受ける非線形なフィードバックによっても決定されます。

 流束循環が単独で示す運動は、収束・発散・渦動を繰り返す非線形な脈動運動として表現されます。この運動を特徴づける主要な要素として、少なくとも三つを考えることができます。

 第一は、流束循環そのものがもつ固有の回転速度、つまり、固有の位相周波数です。これは、それぞれの流束循環が本来どの程度の速さで脈動するかを決めます。

 第二は、周囲の熱的・統計的なゆらぎの強さです。ゆらぎが強くなるほど、各流束循環の位相や運動方向は不規則に変化しやすくなり、集団としての同期が崩れやすくなります。本理論では、このゆらぎの強さを温度あるいは有効温度に対応する量として記述します。

 第三は、流束循環どうしの結合強度です。流束循環の密度が高く、互いの流束交換が強くなるほど、個々の流束循環は周囲の状態から強い影響を受けるようになります。その結果、位相を互いに近づける同期作用が強くなります。

 流束循環全体がどの程度まとまっるかは、「秩序変数」と呼ばれる量で評価します。この値が 1 に近いときは、すべての流束循環がほぼ同じリズムで回転していることを意味します。一方、0 に近いときは、それぞれが好き勝手なタイミングで動いており、集団としてのまとまりはほとんど存在しないことを表します。

 非同期相: 結びつきが弱い場合、各流束循環は自身の固有周期で運動し続けるため、集団全体は乱雑な状態となる(秩序変数 ≈0)。

 コヒーレント相(同期相): 結びつきが十分強くなると、互いに影響し合って同じリズムへ引き込まれる。その結果、集団全体がほぼ同一の位相で連動する完全な秩序状態となる(秩序変数 ≈1)。

 しかし、もっとも興味深いのは、完全な同期と完全な非同期の中間に現れる状態です。この領域では、すべての流束循環が一斉に同期するわけではありません。位相の近い流束循環どうしが局所的なまとまりを形成し、それぞれの内部では比較的強く同期する一方、別のまとまりとは異なる位相やリズムで運動します。このような部分的な同期集団を「部分同期相」と呼びます。各部分同期相内部では強固に同期しているものの、ほかのクラスターとは異なる位相や異なるリズムで運動しています。

 部分同期相は永久に存在するわけではありません。内部の結び付きが強い間は安定していますが、それぞれの流束循環がもつカオス的なゆらぎが強くなると、まとまりは突然崩れてしまいます。崩れた流束循環はふたたびほかの流束循環と混ざり合い、新しい部分同期相をつくります。このように、「集まる」「崩れる」「また集まる」という過程が何度も繰り返されます。

 部分同期相では、個々の流束循環が示す局所的な運動と、集団全体に作用する平均的な相互作用との間に競合が生じます。局所的な運動を維持しようとする効果と、周囲との同期をうながす効果が拮抗する領域では、秩序と無秩序の境界に特徴的な複雑なダイナミクスが現れます。このような領域を「カオスの縁」と呼び、そこでは小さなゆらぎが増幅される一方で、相互作用によって新たな秩序も形成されると考えます。散逸構造は、この秩序形成と無秩序化が競合する非平衡領域から組織化されるものとして位置づけられます。

 その結果、系全体は完全な秩序にも完全な無秩序にもならず、さまざまなまとまりを次々と渡り歩くようなふるまいを示しめします。系はひとつの安定状態にとどまらず、複数の準安定状態を次々に遷移する。この現象は「カオス的遍歴」と呼ばれ、カオス力学系における複雑な集団運動を特徴づける現象のひとつです。

13.宇宙が誕生する以前の状態とは

・コヒーレント相
 流束循環の集団の位相成分が相互に引き込まれ、宇宙規模でほぼ完全に同期した秩序状態です。この状態では、流束循環の位相差や相対的なゆらぎが極限まで抑制され、熱的自由度をもたないゼロ温度の純粋状態として表現されます。

 流束循環は個別の運動自由度を失い、全体がひとつの巨大なコヒーレント波としてふるまいます。その結果、流束循環の脈動振動の相対的静止にともなって相互作用ネットワークは消失し、実空間における距離・時間・物質として現れる局所的な励起も存在しません。この極限では、変化を生みだす位相差(エネルギーレベル)そのものが存在しないため、実空間の次元においてもっとも安定性が保たれた真の真空であり、また、相互作用ネットワークから表現される時間も空間もない「ゼロ時空(ゼロ次元)」として定義されます。

 実空間の3次元は、この完全なコヒーレント相そのものではなく、そこに生じた局所的な擾乱や位相欠陥(射影)として現れます。散逸構造との相互作用によって擾乱されたコヒーレント相の「さざ波」が、わたしたちが直接知覚できる実空間の3次元なのです。実空間において観測される空間や素粒子は、位相と振幅が巨視的に揃った状態のコヒーレント相の場に擾乱を加えたときに生じる励起であり、位相や振幅のずれとして生じるさざ波として仮定されます。

・非同期相
 各流束循環が非線形相互作用(フィードバック)により一時的に位相や周波数を揃えても、わずかなゆらぎがフィードバックによって増幅され、間欠的な脱同期のバーストが起こります。コヒーレント相の位相秩序がバースト的に崩壊すると、それまで相殺されていた流束ベクトルが一斉に解放され、流束の平均伝播速度はゼロから無限大へと発散します。

 コヒーレントな位相的拘束から解放された流束は、熱運動による不規則的な相互作用を繰り返しながら複雑な経路を遍歴し、系の自由度(エントロピー)を最大化する方向へと瞬時で発展します。その過程では、統計力学における熱運動の等分配則にしたがい、運動エネルギーは系内のすべての流束循環へほぼ等しく分配されます。その結果、各流束循環の位相相関がほぼ完全に失われ流束の流入量と流出量が統計的につり合った、正負の対称性を保った真空場が形成されます。

 お化け理論では、この状態を無限温度・無限圧力の熱浴として理論上の基準状態と位置づけます。速度の上限が存在しないことと、流束循環間の干渉性や局所的な秩序が完全に失われることは表裏一体であり、非同期相は、あらゆる微視的状態(流束循環の位相配列)が統計的に等価となる、無限温度・無限圧力・無限エントロピーの混合状態として表現されます。

 そのため非同期相では、特定の秩序構造として固定された時空は形成されません。一方で、流束の伝播速度に上限が存在しないため、それを媒介する流束循環の相互作用ネットワークの因果的連鎖や結合構造の規則は制約を受けず、時間的・空間的広がりに限界のない「無限時空」を表現します。無限時空では、あらゆる運動や変化は時空的にも統計力学的にも未分で等価となり、全時空的な情報配置の完全な集合として存在します。つまり、この集合とは、すべての可能な流束循環の位相配列が同時的に包含された状態であり、“すべての起こりえる事象の集まり”なのです。

 虚時空側における真の真空として位置づけられ、実空間に現れる流束循環の生成源となる背景状態となります。非同期相そのものが直接観測されることはなく、その熱ゆらぎと非線形フィードバックによって、コヒーレント相との中間領域“カオスの縁”に散逸構造が形成され、そこから時空・物質・物理法則が創発すると考えられます。


・コヒーレント相による絶対時間
 コヒーレント相は、流束循環の位相振動が全宇宙スケールでほぼ完全同期し、ひとつの巨大な波のようにふるまう状態です。このため、実空間の3次元はいわば同期信号(クロック周波数)によって外部から駆動されるデジタル装置といえる様態を示します。

 時間は連続的に流れるのではなく、フレームレートやパラパラ漫画のように離散的に経過します。実空間を外から眺めたとき、時間とは連続的でも相対的でもなく、断続的に立ち上がるコヒーレント波によって刻まれる非連続な変化であり、現象の推移は静止したコマからコマへの移行、今この瞬間という時間の断面から断面への移行になるのです。

 3次元には時間軸は存在しません。時々刻々とうつり変わる実空間の状況は、散逸構造が時間的断面(今現在というゼロ時刻、コヒーレント相の場)上の各位置座標へと射影されたものであり、つぎの時間的断面へと状況の変化を伝える時間軸は散逸構造系に存在します。

 また、実空間において光速という限界速度が存在するのもフレームレートが存在するためです。光子がつねに一定速度で走るのは、コヒーレント場上に生じる「さざ波」として毎クロックごとに位置を変えるためなのです。つまり、コヒーレント相は超光速の虚時空と光速以下の実空間を隔てる「事象の地平面」として機能します。

 光子以外の有質量素粒子を表現する流束循環には、脈動という独自のクロック周波数があり、脈動の1周期が完了しないと位置を変えることができるため、その速度は光速よりも遅いものとなります。

・非同期相の神霊的特性
 非同期相という全集合では、起こりうるすべての事象が同時に、そして無限に実現しています。それは、無限の可能性の海であり、あらゆる宇宙、あらゆる歴史、あらゆる意識が、重ね合わせられた波のように漂う場所といえます。お化けについて言及するならば、神話や古代哲学でしばしば述べられる神や真理、つまり永遠不変性、全知全能性、普遍性、無限性とは、熱力学の理想的極限状態(無限時空・無限混合状態)として説明づけられます。

 その無際限の未分性ゆえに、それはほかのなにものにも依存しない自立自存した絶対者、究極の一者であり、永遠であり、不変・無限・普遍であり、完全で全能であると表現できます。そして存在そのものが究極の叡智と知識を体現するものとして理解されます。この状態はすべての起源であり、また終焉でもあり、時間と空間の制約を超えた普遍的真理ということができるのです。

 また、反対に、非同期相を相対的視点から眺めれば、自立自存し、固定不変なものは存在しないという知見も得られます。それは究極的に未分で相互依存の状態であるゆえに、あらゆる存在が互いに関係しあい、平等に支え合いながら一体としてなりたっているともいえます。そこには独立した個が単独で存在するのではなく、すべてが全体の動態のなかに包まれ、全体がすべてのなかに息づいています。個と全体が分かたれることなく同時に成立しているため、それは「無限の連関」あるいは「縁起」、「空」、「天人相関」ともいい換えることができます。

14.オバケはどこにいるのか!?の結論 霊界と物界の二重構造

 お化け理論において、宇宙は霊界と物界(あの世とこの世)の二重構造だと考えられます。コヒーレント相は、流束循環の位相が宇宙規模で引き込まれ、ほぼ完全に同期した「実軸方向の時空」を構成します。これに直交する「虚軸方向の時空」に、量子を表現するきわめて微細な波である流束循環が、非同期相および部分同期相(散逸構造)として拡がっています。複素時空とは、実軸上のコヒーレント場と虚軸上の非同期相および部分同期相が、位相循環の回転を通じて相互に往還する動的な構造としてとらえられます。

 この複素時空のなかで、流束循環は位相を回転させながら状態を遷移させます。つまり、流束循環は単に空間内を直進するのではなく、実軸と虚軸のあいだを脈動的に出入りしながら、粒子性と反粒子性、局在と非局在、収束と発散を周期的に切り替えています。散逸構造の末端ノードである流束循環は、外縁のコヒーレント場に干渉することで、実軸側の世界と虚軸側の世界を絶えず往復するのです。

 この往復は、虚数成分の縦軸と実数成分の横軸が垂直に直交した複素平面上をぐるりと回る運動としてイメージできます。たとえば、時計の針が円を一周する様子を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。

 針が 0度を指すとき、流束循環は実空間側に強く現れます。これは、流束がひとつの場所にギュッとまとまった、粒子的で安定した状態です。お化け理論では、これを正質量をもつ粒子の状態に対応づけます。

 針が半周して180度を指すと、状態は反対向きに切り替わります。これは、流束が外へ広がる側に傾いた状態であり、お化け理論では、位相が反転した状態、つまり時間を逆行する反粒子の状態として表現されます。

 そして、その中間にあたる 90度や270度を針が通過するとき、状態は完全に「虚数」のみとなります。この瞬間、流束循環はわたしたちの実空間からお化けのようにフッと姿を消してしまいます。粒子としての局在を失い、背後にある虚数世界の背景場(散逸構造)へと、波のように拡散して溶け込んでいくのです。

 このように、お化け理論における流束循環は、複素平面上で回転しながら、粒子・反粒子・中間状態(波)を遷移します。位相が実軸側にあるとき、流束循環はコヒーレントな秩序に引き込まれ、粒子的な性格を強めます。位相が虚軸側へと沈むとき、流束循環は散逸構造へと拡散し、虚数的な背景場との結合を強めます。

 したがって量子の不可解なふるまいとは、流束循環の循環が、実軸方向の物界と虚軸方向の霊界のあいだを周期的に移行する過程そのものとして理解されるのです。


 後半へつづく😅😅 

 幽霊を前提とした量子力学の解説記事


 お化け好きのためのNoteでは、霊とは、自然現象の機序の説明づけや恐怖や不安を和らげる精神衛生、社会統治などの理由により、未開人や古代人が発明した理屈上や幻想上の概念ではなく、主客未分の原初的な意識状態においてじっさいに直感していたと考察しています。



この記事が参加している募集