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Plotterという手帳が紡ぐ可能性—思考と感覚をつなぐ道具の話—

今年に入って、新しい手帳を買った。
Plotterのバイブルサイズだ。

Plotterは、思考を外に出すための装置だ。
写真を「偶然」から「対話」に変えたい人に向いている。
感覚派ほど、実は相性がいい。

実は、僕のPlotterはこれで2冊目。
前回はmini6で、
アイディア管理専用として使っていた。

思いついたことを
書き留める場所としては最高だったけど、今回は用途が違う。
ビジネス用のタスク管理を、手書きに戻すためだ。

実は、仕事でのデジタル管理が破綻しかけた出来事があった。
そこで、「タスクは手帳、スケジュールはGoogleカレンダー」と役割を分けることにしたのだ。

結果、これが驚くほどうまくいっている。
仕事がまた、自分の手の中に戻ってきた感覚がある。

でも今日は、その話がメインじゃない。

写真に手帳を使う人に出会った日

先日訪れた写真展で、思いがけない出会いがあった。

それは複数の作家によるグループ展。
ストリートが中心だったけど、作風は実に多様だった。

エネルギーの強い作品もあれば、
冷静な視点のものもある。
沈黙のような写真もあれば、
喧騒の気配を帯びた作品もある。

全部が同じ空間にあって、
不思議なくらい心地よかった。

その会場で、ふと目に入った手帳。
写真展の空間に、なぜかPlotterがあったのだ。

話してみると、
それはpics.bonesさんの作品管理用の手帳だった。

展示の話をしているうちに手帳の話になり、
その使い方を詳しく教えてもらった。

pics.bonesさんが、noteでも詳しく解説されているので、
こちらもぜひ参考にしてもらいたい。

作品のプリントを貼り、
そこに思考やメモを書き込み、
構想と結果を同じページに残している。

まるで写真集のラフ版、
いや、むしろ写真の設計図のようだった。

写真に込めた哲学も素晴らしく、
思わず時間を忘れて話し込んでしまった。

Leicaが繋ぐ縁。というのはこれまでにも何度も体験してきたが、
Plotterが繋ぐ縁。というのは初めてだった。

でも、Plotterにはそれだけの魅力がある。

正直、1万円オーバーは安くはない。
でも10年使う前提なら、これは消耗品ではなく相棒となる道具だ。

Plotterという道具の気持ちよさ

Plotterの良さを聞かれたら、
まずはそのデザインと答える。

一枚革のシンプルな佇まい。
薄くて軽い。
さらに、180度きれいに開く書きやすさ。
機能美までもが完璧なのだ。

システム手帳でありながら、
ここまで薄くて軽量なモデルは珍しく、
持ち歩く道具としての完成度が非常に高い。

さらには、
リフィルが充実しているのも嬉しい。
余談ではあるが、このコインケースリフィルのおかげで、僕は小銭入れを手放した。

ほぼ、現金を使わないキャッシュレスな生活の中で、
たまに出るお釣りを持ち帰るくらいなら、これで十分だったのだ。

そして今回知ったのが、
インクジェット印刷対応の「Drawing Paper」の存在。

写真を貼ることも、直接書き込むこともできる。
これは今までやってこなかった使い方だった。

僕はこれまで、
「なぜ撮るのか?」とか、
「Andyが撮る意味とは?」とか、
「なぜ写真なのか?」みたいな、
大枠(ガワ)の思考はたくさんしてきたし、
整理の意味でもアウトプットをたくさんしてきた。

でも、実は写真そのものは、
ずっと頭の中の感覚任せだったのだ。
撮るか撮らないかはその場の衝動次第。
どう仕上げるかも、気分次第。

でも、そこに「思考管理」が入ったらどうなるだろう。

撮影前の構想、
撮影後の気づき、
次に試したいこと。

思考が撮影行為全体から、写真単体へと集約されることで、
写真が「偶然」から「対話」に変わるかもしれない。
それは、世界との関係が少しだけ深くなるということだ。

これまで僕は、世界と出会うためにカメラを持っていた。
これからは、世界と“話す”ために手帳も持つのだ。

写真手帳のサイズ問題

さて、ここからが悩ましい。
たくさんの種類、サイズのあるPlotterだかこそ、
どの一冊を迎え入れるかは楽しい悩みだ。

A5サイズなら大きく書けるし、写真も貼りやすい。
でも持ち運びを考えると少し嵩張る。

ではバイブルサイズ?
これは今使っているビジネス手帳と兼用することで対応できるかもしれない。
一冊で仕事と思考を行き来する感覚がいいか悪いかは、試してみないと分からない。
まずはやってみよう。

そしてmini6という選択肢。
これはかなり魅力的だ。
何より、「持ち歩けるサイズじゃないと続かない」という人には、このサイズ感はかなり現実的な選択肢だと思う。

掲載性は抜群。
ポケットにも入る。
フィルム撮影の設定メモにも向いていそうだ。

とは言え、結局、手帳は使ってみて初めて自分のものになる。
もし迷うなら、まずは僕が今回購入したバイブルサイズをおすすめする。

なにしろ、世界で一番売れている書籍、聖書と同じサイズなのだ。
持ち運びにも保管にも、万能に機能していくれる。

写真の“思考”を外に出すということ

これまで写真は、僕にとっては感覚の世界だった。
あれこれ考えてアウトプットするのはSNS。
でも、撮影時にはそれは連動されていない。

一方で、最近、写真が少し苦しくなった時期に思ったのは、
思考と表現がバラバラしている苦しさでもあった。

「感じるだけ」では足りない瞬間があった。
「考えるだけ」では楽しめない瞬間があった。

だからこそ思う。

思考と感覚を
うまく統合してアウトプットできたら、と。

手帳は、管理のための道具じゃなくて
思考を外に出すための装置なんだと思っている。
これはビジネスでは実証済み。

なので、それを写真に応用する。

写真の思考がページに残ることで、
たぶん、次の一枚が変わる。

ちなみに、僕にとって思考を外に出す道具が手帳なら、
書く判断を減らしてくれたのがLAMY 2000だった。
詳しくはこちらの記事で取り上げている。

試運転のはじまり

正直、
まだ答えはない。

でも久しぶりに
「写真の未来に対して前向きな試行」をしている感覚がある。

手帳の使い方は千差万別。
写真の撮り方と同じで、正解はない。

だから、まずは試してみる。

これは、写真の撮り方を変える話じゃない。

写真との向き合い方を、
少しだけ更新しようとしている話だ。

その結果がどうなるかは、
まだ僕にもわからない。

ただ、
道具を変えると、思考が変わる。

たぶん、
Plotterはそのための道具なんだと思う。

スタートキットを迷うなら、この3つから始めればいい。

・バインダーは土台。これがなければ始まらない。
・ペンホルダーは、思考を止めないための装置。
・バンドリフターは、持ち歩きの安心感。

最初から揃えてしまえば、完成形になる。

合わせて読みたい

文具についても、語ってます。

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