noteでファンを増やしたいなら「広く書く」は逆効果だった話
はじめに
noteで発信をしていると、必ずと言っていいほどぶつかる壁があります。
それは「もっと多くの人に読まれたい」「ファンを増やしたい」という思いが強くなり、どんどん発信内容が“ぼやけていく”ことです。
私も例外ではありません。
この記事では、私がnoteで実際に経験した失敗や気づき、そして「広く届けたいなら、まず狭く深く刺す」という戦略がいかに大切かを、マーケティングの原則や医療職としての視点も交えながらお伝えします。
第1章:ファンが増えないのは「誰にも刺さっていない」から
noteはSNSのようでありながら、読者との“信頼関係”が深まりやすいプラットフォームです。
しかし、誰に向けて書いているのかが曖昧な投稿は、最後まで読まれることが少ないです。
✔「共感したいけど、ピンとこない」
✔「情報はまとまっているけど、他でも読めそう」
✔「あなたじゃなくてもいい」
そんな感覚を読者に与えてしまうと、ファンにはなってもらえません。
私自身、「ビュー数を増やしたい」と思って包括的に広く書いた記事が、まったく読まれなかったことがあります。結果として、スキもフォローも増えず、モチベーションが下がりました。
第2章:ファンは20%に集中すべき 〜パレートの法則より〜
ビジネスやマーケティングの世界で有名な「パレートの法則」。
売上の8割は、2割の顧客によって生み出される
これはnoteにおける発信でも同じです。
あなたの記事を
毎回読む人
コメントをくれる人
有料記事を買ってくれる人
こうした**“コアな20%”のファンこそ、note活動を支える根幹**です。
一方、残りの80%にばかり目を向けてしまうと、せっかく育っていたファンが離れていくリスクもあります。
私たちが注力すべきは「誰かに深く刺さる記事」。
その人の心に残り、繰り返し読まれ、次も期待されるような記事こそが、noteの財産になるのです。
第3章:広く書いて失敗した私の経験
私は理学療法士として働きながら、noteで情報発信をしています。
あるとき、もっと多くの人に読んでもらいたいと思い、「育児×健康×働き方」などをテーマにした記事を広く書いてみたのですが…
結果は、“イマイチ”。
誰にも刺さらず、反応も薄く、フォロワーも増えませんでした。
今振り返れば当然です。読者からすれば、
「で、誰向けなの?」
「なぜあなたがそれを語るの?」
「このテーマ、もっと詳しい人がいそう」
という印象だったはずです。
読まれたい一心で広く浅く書いた結果、“誰の心にも深く届かない”記事になってしまっていたのです。
実はもう一つ、試しに「母数の多いジャンルを狙えば当たるのでは」と思い、ポケモンに関する記事を書いたことがあります。
ポケモンは世界中で遊ばれている超人気コンテンツです。世界のユーザー数は数億人規模。
「であれば、パレートの法則的に考えても2割くらいは見てくれるかも」と淡い期待を抱いていました。
しかし、結果は全く読まれませんでした。
あまりに広いジャンルすぎて、「誰の、どんな悩みや興味を解決する記事なのか」が全く見えなかったのです。
この経験から学んだのは、ファンがコアであるほど、求める情報の質は高いということ。
適当に書いたものでは絶対に響きませんし、「ただ書けば誰かには届く」という発想は通用しません。
良質な記事を書くこと、そして誰かに“深く刺す”こと。これが何よりも重要だと痛感しました。
第4章:ニッチの落とし穴と、その抜け道
では逆に、ニッチに絞れば成功するのでしょうか?
これもまた、慎重さが必要です。
例えば、私のように「理学療法士」という職種に絞るとします。
日本に理学療法士は約18万人(2024年時点)
日本に看護師は約130万人(2024年時点)
保育園までの子育て世代(0~5歳児を育てる保護者層)は約600万人(2024年概算)
正社員×正社員の共働き家庭は、全体の約3割(約1,000万世帯中、約300万世帯)
そのうち、共に医療職(医師・看護師・リハビリ系含む)という世帯は、数万人規模と推定
男性の育休取得率は約30.1%(2023年厚労省調査)で、年々増加中
男性の時短勤務(午後3〜4時に退社など)も徐々に拡大傾向。企業の6割が短時間勤務制度を導入済み
つまり、あまりにもニッチすぎると、そもそも読者が存在しないことがあるのです。ただし、切り口を変えて、かなりニッチな部分の場合には経験談を載せることも効果的かもしれません。
この問題を回避するには、“ちょい広げ”戦略が有効です。
理学療法士 × 看護師
医療従事者 × 子育て
地方医療 × 働き方
医療系共働き夫婦 × 育児 × 時短勤務
など、自分の専門性と近い隣接領域を掛け合わせることで、刺さる人を少し広げつつ、濃い共感を生むことができます。
第5章:狭く深く掘ることで「唯一無二」になる
noteでファンを増やすコツは、**「自分しか語れない経験」「他では読めない視点」**を育てていくことです。
それは派手な経歴ではなく、
ある患者との忘れられない関わり
子どもとのやりとりに見えた気づき
小さな成功や失敗のエピソード
といった、“あなたのリアルな生活の中”に眠っています。
広く届けたい気持ちはよく分かります。
でも、千人に好かれるより、一人に惚れられるnoteを目指すほうが、結果的に多くの人に届きます。
おわりに
私たちは、つい“多くの人に読まれたい”という願望にとらわれてしまいます。 でもnoteは、一人ひとりの読者と“信頼関係”を築ける、貴重な場です。
あなたが誰に向けて、どんな想いで書くのか。
その軸を持つことで、きっとコアファンは少しずつ、でも確実に増えていくはずです。
読まれるために書くのではなく、「あの人のために」書いた言葉が、結局一番届く気がします。
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