【恋愛小説】RØM3Ø & JUL13T (22)
「ロミオ、出てきなさい。ああ、なんてことだ。そなたは憂いや苦労に取り憑かれ、不幸と結婚してしまった」
ロレンス修道士が憐みの表情を浮かべる。
「ロレンスさん、領主の宣告はどうなったのですか? まだ知らないどんな不幸が、私を襲うというのですか?」
ロミオが不安そうに尋ねる。
「その宣告を知らせにきた」
「きっと、命を奪われるのでしょう?」
「いや、寛大な宣告で、命は奪われず追放にするという命令だ」
「追放! なぜ死罪ではないのですか? 慈悲があるなら、死罪と言ってください。追放の身となるのは死ぬより恐ろしい」
ロミオは宣告の厳しさに打ちひしがれる。
「まあ、落ち着きなさい。ヴェローナからは追放となるが、世界は広い」
「私の世界はヴェローナです。ヴェローナの街を離れては世界はない。
あるものは苦痛と、悲しさだけだ。ここから追い出されるのは世界から追い出されるのと同じこと、世界から追い出されるのは殺されるのと同じこと。
つまり追放とは死罪の別名だ。
ならば死罪で良かったのに。
あなたはそれを幸福だとでもいうのですか?」
「そなたには領主の慈悲がわからないのか? そなたの言う通り、その罪は死罪に当たる。それなのに領主がそなたをかばい、法を曲げ、恐ろしい死罪を追放に変えたというのに」
ロレンスは首を振る。
「慈悲ではなく、それは苦しみです。ジュリエットがいるここは天国だ。
ここに住む限りは猫でも犬でも、どんなものでも彼女が近くにいるなら天国にいるのと同じ。
しかし、私にはそれが許されない。
彼らは私より幸福で優雅な身分となった。
彼らは可愛らしい彼女の白い手を掴むこともできる。その赤い唇から発せられる、清らかで温かい息吹を感じることもできる。
私には許されないというのに。
それでも、あなたは追放を死罪ではないと言うのですか?どこかに調合した毒はないか?鋭い刃はないか?一思いに死ぬ方法は?
追放などどいう言葉を聞かせて私を切りつけ、苛むとは、あまりに酷く、冷たい仕打ちです。
それでも修道士と、教え導くものと言えるのですか?
あなたを師であり親友だと思っていたのに」
ロミオはひどく取り乱していた。
「まあ、私の言うことを聞きなさい」
「きっとまた追放ということを繰り返すのでしょう」
「いや、その言葉の鋭い刃を防ぐ鎧を与えよう。逆境を好機と考える哲学こそは心の慰めになる。たとえ追放の身となろうとも」
「また追放と言った。哲学め、腐ってしまえ! 哲学でジュリエットが現れ、街が移され、領主の宣告が取り消されるならいいが、哲学が何の役に立つ、何になる? もう聞ききたくない」
「聴覚センサーが壊れているのか? それとも論理回路が壊れているのか?」
「両方とも正常です!」
故障を強く否定するロミオ。
ドアを叩く音がする。
続く
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