モラハラ DV を知る基礎講座② DVサイクルと回復のプロセス
DVサイクル、被害からの回復、身近な人の被害について
👇前回の続きです。
モラハラやDVの関係にいると、多くの人が同じ疑問を抱きます。
「なぜ私は、この関係から離れられなかったのだろう。」
「なぜ、あんなにひどいことをされたのに、私は戻ってしまったんだろう?」
そう自分を責めてしまう方にこそ、
このサイクルの仕組みを知ってほしいのです。
外から見ると不思議に思えるかもしれません。
しかし、DVには一定の「サイクル(循環)」があります。
緊張が高まり、衝突や暴言が起きる。
その後、相手が急に優しくなり、関係が元に戻ったように感じる。
この繰り返しの中で、被害者は少しずつ混乱し、
「今度こそ変わってくれるのではないか」と希望を抱いてしまいます。
私自身も、長い間このサイクルの中にいました。
DV講座でこの構造を学んだとき、
それまで理解できなかった出来事が一本の線でつながりました。
多くの被害者がこのサイクルの中で混乱し、関係から離れにくくなると言われています。
今回は、DVサイクルの仕組みと、そこから回復していく過程、
そして身近な家族への影響についてまとめていきたいと思います。
DVサイクル ― なぜ関係から離れられなくなるのか
DVには「サイクル(循環)」があります。
それは多くの場合、次のような流れで繰り返されます。
1.緊張期
些細なことで相手が不機嫌になり、家庭の空気が張り詰めていきます。
被害者は怒らせないように気を遣い、言葉や行動を慎重に選ぶようになります。
2.爆発期
怒りが爆発し、暴言や威圧、場合によっては暴力が起こります。
この段階では、相手は自分の行動を正当化し、被害者のせいにすることも少なくありません。
3.ハネムーン期
その後、急に優しくなったり、謝ったり、普段通りの穏やかな態度に戻ることがあります。
この時期に「やっぱりこの人は優しい」「もう大丈夫かもしれない」と感じてしまうため、関係から離れにくくなります。
このサイクルが繰り返されることで、被害者は混乱し、現実を客観的に判断することが難しくなっていきます。
被害からの回復
DVの影響は、心だけでなく体にも現れることがあると言われています。
うつ状態や慢性的な疲労感、頭痛、不安感、自信の低下、自己肯定感の低下など、さまざまな形で心身に影響が出ることがあります。
複数の講座や相談員の話を聞く中で、長期間自由が制限されるような環境に置かれ続けることで、心身に不調を抱えて相談に来る人が多いことを知りました。
また、同様の相談の中では、体調不良と生活環境との関連を感じている人が少なくないという話もありました。
私自身も、境界悪性腫瘍になったり、大腸ポリープや片頭痛、原因不明の微熱など、さまざまな体調不良を経験してきましたが、
女性相談に行った際、
相談員からは『長期間の生活環境が影響している可能性もあるのではないか』という趣旨の話がありました。
別居して離婚を考え始めてから、片頭痛や微熱が大きく変化したこともあり、当時の環境によるストレスと無関係ではなかったのではないかと感じています。
長い間原因が分からない体調不良に悩んでいましたが、DV講座で学び、自分の経験を整理していく中で、
家庭の中でのストレスが影響していた可能性に気づいたのです。
私は医療的な専門知識があるわけではありませんが、
周囲を見ていると、
無理を重ねて体調を崩してしまう人が少なくないように感じています。
DVについても、さまざまな形で経験している人が一定数いると言われており、身近な問題であると感じています。
女性:約4人に1人(25.9%)が配偶者からDV(暴力・支配)を受けたことがある
男性:約5人に1人(18.4%)が配偶者からDV(暴力・支配)を受けたことがある
内閣府「男女間における暴力に関する調査(令和2年度調査)」および以降の男女共同参画白書
そのため、体調を崩した人を見ると、
背景にある生活環境やストレスの影響もあるのではないかと、
個人的に心配になることがあります。
回復の第一歩は、「自分の感じていた違和感は間違いではなかった」と理解することでした。
その後、
・DVの構造を知る
・境界線という考え方を学ぶ
・自分の体験を言葉にする
こうしたことを通して、少しずつ自分を取り戻していく感覚がありました。
💡心の回復とは
DVやモラハラの関係から抜け出したあと、すぐに元の状態に戻るわけではありません。
長い間ストレスの中にいると、心や体は疲れ切っています。
DV講座では、回復のために大切なこととして次のような話がありました。
・好きなことをする
・自分をいたわる
・安心できる時間を増やす
支配的な関係の中では、自分の気持ちより相手を優先する生活になりがちです。
そのため、自分が何を好きなのか分からなくなってしまう人も少なくありません。
回復の過程では、小さなことでも「自分のための時間」を持つことが大切だといわれています。
例えば
・好きな音楽を聴く
・好きなカフェに出かける
・趣味を楽しむ
・ゆっくり休む
・安心できる人と話す
こうした時間が、少しずつ心と体を回復させていきます。
身近な人への影響
DVは、当事者だけの問題ではありません。
同じ家庭の中にいる家族、とくに子どもにも影響を与えることがあります。
直接暴力を受けていなくても、家庭の中の緊張した空気や、親の衝突を見続けることは大きな負担になります。
子どもは何も分かっていないように見えても、実は家庭の状況をよく見ています。
私の家庭でも、成人した息子がある出来事をきっかけに、父親の言動について率直な意見を口にすることがありました。
そのとき、私は初めて
「子どもはずっとこの状況を見ていたのだ」
ということに気づきました。
DVの問題を理解することは、当事者だけでなく、家族全体の関係を見直すことにもつながります。
👇私が最初に相談したときのこと
最初はDVの相談ではなく、
「どうすれば夫婦関係が上手くいくのか?」
「夫のギャンブル依存をどうサポートすればいいのか?」
という悩みからでした。
発達障害の相談窓口や保健福祉センターにも電話しましたが、
そこでは「ここでは答えが出せない」と言われ、
紹介されたのが 「女性相談支援センター」 でした。
相談した結果、私は精神的DVと経済的DVの可能性が高いと告げられ、
離婚を提案されました。
(肉体的な外傷がない場合、医師の診断などで断定が難しいため、支援現場では「可能性が高い」という表現を使うそうです)
相談員の方は、私が多くの病気を抱えていることも「その(DVの)影響ではないか」と強く、はっきりとした口調で指摘されました。
自力で稼ぐ自信がなく悩む私に、相談員さんはこう言いました。
「このまま離婚しない方法もあるけれど、あなたの人生は我慢するだけになりますよ。それでもいいなら、離婚しないという選択もあります」
当時の私は病気がちで、すぐには離婚を決意できませんでした。
ただ、唯一「別居していたこと」だけは、専門家の方からも強く肯定されました。
自分を守るためには、物理的に距離を置くことが何より大切です。
別居してようやく洗脳が解け、当時の自分を客観的に見られるようになりました。
今振り返れば、同居生活はまさに「恐ろしい洗脳ルーム」だったのだと感じています。
夫婦喧嘩が絶えないと悩んでる方。
夫が理解を示してくれないと悩んでいる方。
夫婦の会話がかみ合わなくて悩んでいる方。
一度、相談窓口で相談してみることもお勧めします。
自分では気づかなかったことに出会えるかもしれません。
このnoteが、誰かの気づきになりますように✨
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