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⑵気づいたのに動けないあなたへ――境界線を取り戻す

はじめに


※前回の記事はこちら



前回の記事で、私はこう書きました。

「気づくのが遅れたのは、あなたのせいじゃない」と。

では、そのあと――
気づいてしまった私たちは、どうすればいいのでしょうか。

正直に言うと、
「気づいた瞬間に、すぐ変われる」わけではありません。

むしろ多くの場合、こうなります。

・分かっているのに動けない
・元に戻ろうとしてしまう
・自分が悪いのではないかと揺れる

それは、あなたが弱いからではありません。

長い時間をかけて、そうなるように“調整されてきた”からです。



気づいたあとに起きること



気づいたあと、まず起きるのは「混乱」です。

今まで当たり前だと思っていたことが、
すべて揺らぎ始めるからです。

・これは本当におかしかったのか
・私の感じ方が過剰だったのではないか
・もう少し我慢すれば、うまくいくのではないか

何度も何度も、同じところに戻ります。

でも、それは自然な反応です。

長い間、相手の基準で生きてきた人ほど、
自分の感覚をすぐには信じられないからです。


最初にやるべきこと

最初にやるべきことは、たった一つです。

「距離を取ること」

これは、相手を変えるためではありません。
自分の感覚を取り戻すためです。

距離が近いままだと、
相手の言葉や態度に、すぐに上書きされてしまいます。

・やっぱり私が悪いのかもしれない
・考えすぎだったのかもしれない

そうやって、また元の状態に戻ってしまう。

だからこそ、一度離れる必要があります。

物理的に難しければ、まずは

・会話の頻度を減らす
・反応を遅らせる
・自分の時間を優先する

それだけでも十分です。


境界線とは何か

境界線とは、

「どこまでが自分で、どこからが相手か」を分ける線です。

これが曖昧なままだと、

・相手の機嫌で自分の気分が決まる
・相手の問題を自分が背負ってしまう
・嫌だと言えず、飲み込む

という状態になります。

私自身、ずっとそうでした。

でも、本来は違います。

相手の感情は、相手のもの。
相手の課題は、相手のもの。

それを自分が引き受ける必要はありません。


具体的な一歩

では、具体的に何から始めればいいのか。

難しいことは必要ありません。

まずは、これだけでいいです。

「違和感を無視しないこと」

・今の言い方、嫌だった
・本当はやりたくなかった
・疲れているのに無理をしている

その小さな感覚を、なかったことにしない。

書き出すのも有効です。

頭の中だけだと、すぐに打ち消されてしまうからです。

小さな「NO」を、自分の中で認めること。
それが、境界線の始まりです。


これからのあなたへ


気づいたあとも、揺れます。

戻りたくなる日もあります。

それでも大丈夫です。

気づいた時点で、もう以前の自分ではないからです。

ゆっくりでいい。

あなたの感覚を、あなたの手に取り戻していけばいい。

私は、もう自分を後回しにしないと決めました。

あなたも、あなたの人生を取り戻していいのです。


次回は、「離れるときに起きる現実」をお届けします。


女性相談では、
DV(モラハラ)の可能性が高いと判断された場合、
別居やシェルターを案内されます。

客観的な視点で状況を見てもらえることは、自分のいる場所が安全かどうかを知るための道しるべになると思っています。


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