精神障害の労災認定 過去最多③〜労災認定まで半年以上…待つ人が増えています。〜
精神障害による労災請求や認定件数が過去最多となる中、新たな課題も明らかになりました。
読売新聞によると、労災申請から半年以上たっても認定の可否が決まらない「長期未決事案」が、2026年1月時点で2,329件となり、5年前の約2倍に増えているそうです。

背景には、精神障害や過労死など、調査に時間を要する案件の増加があります。
労災認定は時間がかかることがあります
仕事中のけがであれば、比較的早く認定されるケースもあります。
しかし、精神障害による労災は少し事情が異なります。
例えば、
・長時間労働はあったのか
・パワーハラスメントはあったのか
・業務と精神障害との因果関係(仕事が原因かどうか)はあるのか
こうした点を、労働基準監督署が会社や関係者から話を聞きながら慎重に調査します。
そのため、認定まで長い時間がかかるケースも少なくありません。
認定を待つ間の生活はどうなる?
認定まで半年以上かかるとなると、その間の生活費や治療費が心配になります。
実際、このシリーズ第2話でもご紹介したように、
労災申請中であっても、一定の条件を満たせば傷病手当金を受け取れる場合があります。
制度を知らないことで、本来受けられる支援を受けられなくなるのは、生活上の大きなリスクとなります。
制度を知ることが、自分を守ることにつながります
労災認定まで時間がかかるケースが増えている今、
「認定されるまで何もできない。」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、利用できる制度は労災だけではありません。
状況によっては傷病手当金など、生活を支える制度を利用できる可能性があります。
困ったときに慌てないためにも、制度を知っておくことは大切です。
今回のニュースを見て改めて感じたのは、
制度はあっても、利用するまでに時間がかかることがある。
だからこそ、その間に利用できる制度についても知っておくことが、自分や家族を守ることにつながるのではないでしょうか。
前回、次回予告をしていた
”精神障害で労災認定を受けるためには、どのような基準があるのか。”
については、
次回以降の記事で説明させていただきます💦
参考資料
・読売新聞オンライン「労災認定まで半年以上…長期未決事案が5年で倍増」(2026年7月20日)
このシリーズを最初から読む
📚第1話「精神障害の労災認定が過去最多。私が利用したのは傷病手当金でした。①」
📚第2話「精神障害の労災認定が過去最多。私が利用したのは傷病手当金でした。②」
📚第3話「精神障害の労災認定が過去最多。〜労災認定まで半年以上…待つ人が増えています。〜(今回)
