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精神障害の労災認定が過去最多。私が選んだのは傷病手当金でした。

こんにちは。
見習い社労士の「ひなたま」です。
先日、このようなニュースを目にしました。

厚生労働省が公表した「令和7年度 過労死等の労災補償状況」によると、仕事による強いストレスが原因で精神障害を発症し、労災認定(支給決定)された件数は1,082件となり、7年連続で過去最多を更新しました。

さらに、精神障害の労災請求件数は4,958件
私はこの数字を見て、決して他人事とは思えませんでした。
なぜなら、私自身も適応障害を経験し、休職・退職した一人だからです。


数字が教えてくれる現実

支給決定件数は年々増加

表を見ると、精神障害の労災認定件数はここ数年で大きく増加しています。

令和3年度は629件。
それが令和7年度には1,082件となり、右肩上がりで増え続けています。

もちろん、この数字だけを見て、
「昔より働きづらい社会になった。」
と結論づけることはできません。

むしろ私は、
これまで一人で苦しんできた人たちの声が、ようやく社会に届くようになってきた。
そう考えています。

以前なら、

「仕事なんだから我慢しろ。」
「気合いが足りない。」

そんな言葉で片付けられていた悩みが、今ではパワハラやカスタマーハラスメントとして社会全体で考えられるようになってきました。
これは、とても大きな変化だと思います。

実は、私もその一人でした

以前の記事でもお話ししましたが、私自身も会社での強いストレスが原因で適応障害となり、休職・退職を経験しました。

毎朝、会社へ向かうことが苦痛になる。
仕事のことを考えるだけで動悸がする。
夜は眠れず、休日も心が休まらない。
「もう頑張れない。」

そう思った頃には、心も体も限界でした。
だから、このニュースは他人事には思えませんでした。

私が利用したのは傷病手当金でした

現在、私は社会保険労務士です。

しかし、適応障害になった当時は、まだ社労士ではありませんでした。
私が利用した制度は、傷病手当金です。

当時は、
「労災にするべきか。」
そんなことを冷静に考えられる状態ではありませんでした。

仕事へ行くことだけでも苦しい。
会社から連絡が来るだけで動悸がする。
そんな状態では、制度を調べたり比較したりする余裕などありません。

今振り返れば、
「あの時、別の選択肢もあったのかもしれない。」
そう思うこともあります。
しかし、それは社労士となった今だから考えられることなのです。

この問題は、労働者だけでも会社だけでも解決できません

私は、この記事を書きながら改めて思いました。

この問題は、
労働者だけが我慢すれば解決するものでもありません。
会社だけを責めれば解決するものでもありません。

お互いが歩み寄り、
安心して働ける職場をつくる努力を続けること。

そして、もし心や体が限界を迎えてしまった時には、
一人で抱え込まず、利用できる制度があることを知っておくこと。
その両方が大切なのだと思います。

本当に目指すべき社会は、
労災認定件数が増える社会ではなく、
誰も制度を利用しなくても安心して働ける社会。
私は、そのように考えています。

今回は、ニュースをきっかけに、私自身の経験をお話ししました。

次回は、
私が傷病手当金を利用した理由

そして、
社労士となった今だからこそ感じる「制度を知ること」の大切さ
について、実体験を交えながらお話ししたいと思います。

制度は、困ってから調べるものではありません。
困る前に知っておくことで、自分や大切な人を守れることがあります。
このシリーズが、誰かの「もしも」に備えるきっかけになれば幸いです。

参考資料
厚生労働省「令和7年度 過労死等の労災補償状況」


続きを読む
📚
第2話「精神障害の労災認定が過去最多。私が利用したのは傷病手当金でした。②」

📚第3話「精神障害の労災認定が過去最多。〜労災認定まで半年以上…待つ人が増えています。〜


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