第10話「キャプテン」
前回
↓
7月。
夏の香りが漂い始めた頃、実行委員の練習も佳境を迎えていた。
○○『……』
山﨑「○○?○○~??」
○○『ん?あぁ、山﨑か。どうしたの??』
山﨑「どうしたのはこっちのセリフ!また瞳月ちゃんをセンターにした時みたいにムスッとしちゃって!!」
○○『仕方ないでしょ、ピンキーからミッションを課せられたんだから。』
山﨑「ミッション??」
○○『実行委員の委員長は一応オレってなってるじゃん?それとは別にキャプテンを決めろって言われたんだよ。』
山﨑「キャプテン?」
○○『そう。パフォーマンスする方をまとめる人が必要なんじゃないかって言われて。』
山﨑「うーん…キャプテン、か……」
○○『それでこのところ各メンバーの休憩中の動きとかを見てたってわけ。』
山﨑「休憩中の動き?」
○○『1年に声をかけたりとか話聞いたりとかっていうのを見てた。』
山﨑「私は?」
○○『山﨑か、うーん…声かけとかは積極的にやってる姿を見るけどどっちかって言うとパフォーマンスで引っ張ることを山﨑には期待してるかな。』
山﨑「ふーん…」
○○『何その納得いってないような表情。』
山﨑「べっつにー?」
このあとも観察を続ける○○、そして1つの結論に達した。翌日…
ピン「どうだ?相良お得意の人間観察の成果は。」
○○『ひとまずの成果は上げられたんじゃないかと。』
ピン「そうか。それじゃあ聞くが、お前としては誰をキャプテンにするのがいいと考えてるんだ??」
○○『オレの意見としては??を推薦します。』
ピン「そうか。お前がそう言うんだったらオレもそれに賭ける。」
○○『はい。』
ピン「きょうの練習で伝えようと考えてるんだが、それでいいか?」
○○『いいと思います。』
そして迎えた放課後。
ピン「よし、集まってるな?今日はある発表があって少し早く集まってもらった。相良。」
○○『はい。今回早めにあつまってもらったのは…ある人をキャプテンに指名しようと思っているのと、それをみんなに承諾してもらうためです。』
『キャプテン!?』
山﨑「(キャプテン…○○は誰を選んだんだろう)」
○○『オレは今回…松田をキャプテンに指名します。』
松田「私!?」
○○『お前以外に松田って名前の実行委員いる?』
松田「いや、いないけど…何で私なのかなって。」
○○『このところオレが休憩時間にずっと黙り込んで見てるのみんな知ってると思う。その時に後輩に対してもそうだけど同級生に対しても声掛けたり、場を盛り上げたりしてたのが松田だった。だからオレは松田をキャプテンに指名した。』
松田「……」
○○『どうする?』
松田「……みんなは、私がキャプテンでいい?」
大きく頷くメンバーたち。
松田「わかった!松田里奈、キャプテンやります!」
松田の宣言を受けメンバーも拍手で歓迎する。
○○『ありがとうな。そういうことで何かあったらオレか松田に相談してください。いいですか?』
『はい!』
かくして、実行委員長相良・キャプテン松田の2トップ体制が確立されたのであった。
To be continued…
次回
↓
