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第14話「強化合宿2日目」

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2日目の朝。

窓から射し込む陽射しで目が覚めた○○。部屋を出て、朝の陽射しを浴びに玄関先へ向かう途中、ピンキーと遭遇した。

 

ピン「おう、相良おはよう。」

○○『おはようございます。』

ピン「昨晩寝れたか?」

○○『ええ、それはぐっすりと。』

ピン「それはよかった。それでだ、起きて早々悪いんだが、1つ頼み事していいか?」

○○『なんですか?』

ピン「7時になったらアイツらを起こしてきてもらいたんだが……オレが起こしに行くよりは相良が行った方がいいだろ。」

○○『まあ……そうですね、分かりました。』

ピン「悪いな、朝早くから。今日もよろしくな。」

○○『はい、お願いします。』


しばらく陽射しを浴び、部屋に戻って準備をしていると時間になったのでメンバーが寝ている大広間へ向かう。


○○『(せっかくだからなんか流して起こすかw)』


彼が用意したのは自衛隊の起床ラッパの音源。これを目覚まし代わりに大音量で流そうというのだ。ふすまをそっと開けて時間を待つ。


○○『はいおはようございまーす、起きてくださーい。』


もぞもぞと動き出すメンバーたち。


○○『起きないと朝ごはん抜きだってさー。(大嘘)』

『!!』

松田「はい起きるー!!」

田村「ごはん抜きは嫌や……」

増本「……( ˘ω˘ )」


こうしている間もラッパの音は流れ続けている。


守屋「いつまでラッパの音流れるの……?」

○○『止めなければ1時間ずっと流れっぱなし。』

村山「長い……」


結局5分ぐらいかかって全員が起床した。朝食の会場に向かうと既にピンキーが待っていた。


ピン「おはよう!」

村井「おはようございます!」

的野「おはようございます。」

山下「オハヨウゴザイマス……ふぁ」

○○『目開けてこうか山下。』


『いただきまーす』


石森「おいしい…」

○○『うん、うまい。』


いよいよこの日からダンス練習に取り掛かる。


「ワン、ツー、スリー…」


基礎的なステップや体幹の使い方といったことをコーチに教わる。こうしている間の○○の仕事はというと…


○○『あと何杯だ……?』


民宿の食堂を借りてメンバーたちが休憩中に呑むスポーツドリンクを人数分作っていた。


○○『できた…!』


人数分のスポドリを作ったのはいいが、今度はそれを体育館に運び込まなければいけない。


○○『重っ…!』


両手にドリンクの入ったカゴを持って体育館に行くとメンバーたちが何やらざわついていた。


○○『どうかした?』

田村「あ!相良くん来た!!」

増本「夏鈴さんが!」

○○『藤吉がどうかしたの?』


2人に連れられて人垣の方に向かうと藤吉が座り込んでしまっていた。


○○『藤吉!!』

ピン「おう相良来たか、ちょっと手伝ってくれ!」

○○『何をやればいいですか?』

ピン「診た感じだと脱水症状だ、オレは保冷剤とか取りに行くから相良は宿に連れて行って汗拭いたりしてくれ。」

○○『分かりました、藤吉立てる?』


力なく首を横に振る藤吉。


○○『わかった。オレが背負ってくから、しっかりつかまってて。』

藤吉「でも……」

○○『いいから。ほら、乗って。』

藤吉「……」


両脇を支えられ、○○の背中に背負われる。


森田「相良くん、夏鈴をよろしくね。」

○○『わかった。』


藤吉を背負い、ピンキーとともに道を渡って宿に戻る。自室に着くとなぜか冷房が入ったままだった。


○○『(冷房消してけよ今朝のオレ…結果オーライだけど!)降ろすよ?』

藤吉「うん……」


風が程よく当たる所に彼女を下ろす。そこへピンキーが保冷剤や氷枕などを持ってやって来た。


ピン「藤吉、大丈夫か?」

藤吉「先生…」

○○『見ての通りな状態なんで、しばらくここで休ませた方がいいかと。』

ピン「その方がいいな。そうなると…相良、悪いんだがしばらく藤吉のこと見ててくれないか?」

○○『いいですよ。』

ピン「なんかあったらこの番号に連絡してくれ。」

○○『はい。』


そう言ってピンキーは体育館に戻っていった。


○○『どう?大丈夫??』

藤吉「ちょっと枕が冷たいかも…」

○○『タオルでも敷こっか?』

藤吉「うん…」


しばらくすると、スースーと寝息が聞こえてきた。


○○『ちょっとスパートかけすぎたかな…ゆっくり休んでな。』

藤吉「……zzz」


1時間後。


○○『まだ見えない まだ知らない 道がそこにあるなら……♪』

藤吉「ん……」

○○『あ、起きた。』

藤吉「おはよう…」

○○『調子はどう?』

藤吉「さっきよりは良くなったかも…」

○○『そっか。大事に至らなくてよかった…』

藤吉「ねえ。」

○○『なに?』

藤吉「相良くんは…本当に芸能科入らないの?」


まだトロンとしていたが、まっすぐな目で言われ動揺する○○。実は終業式後にも同じことを藤吉に聞かれ、はぐらかしていたということがあった。


○○『前にも聞いてきたことあったけど…なんで?』

藤吉「相良くんが入ったら、私が嬉しいから。」

○○『……藤吉の気持ちは分かった。でも、こればかりはオレが決めることだから。けど、この合宿中に自分の考え整理してみる。』

藤吉「うん。」


その晩、消灯した自室で○○は考えていた。


○○『オレにできることって…なんだ?』


すると、彼の脳裏に4月からの日々がフラッシュバックする。


○○『(最初はクジで決まった実行委員、なんやかんやあって委員長になって…確かにしんどい時もあったけど終わった後の達成感は代えがたい…でも、オレがここで放り出したらあいつらはどうなるんだ??)』


この瞬間、○○の腹は決まった。


○○『(だったらオレが最後まで見るのが筋ってものだろ…)』


決意を胸に眠りにつく○○であった。


To be continued…


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