第8話「中間試験」
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5月下旬。多目的室を重苦しい空気が支配していた。
田村「やばい…」
守屋「やばいね…」
山﨑「どうしよう…」
藤吉「……(ガタガタ」
○○『お疲れー…ってやけに沈んでんな。どうした?』
山﨑「○○助けて〜!!」
○○が多目的室に入ってきた途端、山﨑が飛びつく。
○○『……今年もこの季節か。』
田村「今年「も」ってどういうことなん?」
○○『この学校って定期試験が5回あるだろ?去年はそのうち5回とも山﨑の勉強に付き合わされてんだからこっちは。』
田村「そうなんや…ん?待てよ、麗奈ちゃんちょっと耳貸して。」
守屋「なに?」
田村「ゴニョゴニョ…」
守屋「それいい!」
○○『??』
田村「それでぇ~、相良くんには大変申し訳ないんだけれどもぉ~…」
守屋「麗奈たちも試験勉強一緒にやりたいなぁ~…なんて。」
○○『……条件付きでなら。』
田村「条件?勉強教えていただけるならどんな条件でも聞きます!!何でも言ってください!!」
○○『オレ1人じゃ手に負えないから教える側にもう1人入れるのと…そこで試験に怯えてんのかガタガタ震えてる藤吉を仲間に入れるならやる。』
藤吉「!?」
○○『どうすんだ?藤吉。やるの?やらないの??』
藤吉「やり…ます。」
○○『これで決まったな。』
大園「何が決まったの?」
○○『お、大園ちょうどいい所に来た。』
大園「??」
○○「今度の中間試験に向けてこの4人に勉強教えることになったんだけど、教える側が今のところオレしかいない。」
大園「私に手伝ってほしいの?」
○○『察しが良いな。オレ1人じゃ手に負えないから手伝ってもらいたいんだけど…』
大園「※日替わりランチ1回ね♪」
○○『……大園も策士だな。』
大園「まあね♪」
※サクコーの学食の中で日替わりランチだけ600円と他のメニューより高めなのである
そんなわけで大園を助っ人に加え、勉強会の開催が決定した。試験まで残り1週間を切った数日後の放課後、多目的室にて…
○○『それじゃ、始めまーす。』
『お願いしまーす。』
ということで始まった勉強会。大園が田村・守屋を、○○が山﨑・藤吉の面倒をそれぞれ見ることになった。
山﨑「わかんない~~~~~~!!」
○○『山﨑、ちゃんと問題読んだ?』
山﨑「……」
○○『…せめて問題読んで考えてから叫んで。』
山﨑「…はい。」
それからしばらく経って。
”チョイチョイ”
○○『??』
藤吉「ここどうやって解くの?」
○○『これ?これはこの式使って…』
藤吉「うん。」
○○『それでこれをここに代入して、って感じ。』
藤吉「ありがと。」
田村「玲ちゃん…1回休もうや……」
大園「だーめ。まだ解き終わってないでしょ?」
守屋「……ふぇぇ」
○○『大園、守屋が壊れ始めてる。』
大園「しょうがないなぁ…この問題終わったら1回休もっか。」
田村「うん!よーしやったるでー!!」
守屋「うん、頑張ろ!!」
山﨑「○○…こっちも休もうよ~……」
○○『藤吉がせっせと解いてるからそれが終わったらな。』
山﨑「は~い…」
そんな日々が1週間続き、試験期間を迎えた。数2の試験が終わった後…
藤吉「相良くん…」
○○『どうだった?』
藤吉「手応えあった。」
○○『そりゃよかった。』
そして迎えた返却日。
ピン「相良。お前は相変わらず高スコアを叩きだしてくるな。」
○○『大園には負けますよ。』
ピン「この調子で期末も頑張れよ。」
○○『はい。』
ピン「次、田村。」
田村「はい!」
ピン「田村は…なんとか回避って感じだな。でも今までよりは上がってるから、この調子だぞ。」
田村「はい!」
ピン「藤吉…お前すごいじゃないか、大幅ジャンプアップだ。」
藤吉「……!」
ピン「期末でコケないようにな。」
藤吉「はい。」
席に戻ってきた藤吉に○○が声をかける。
○○『すごいじゃん。』
藤吉「ありがとう。相良くんのおかげだよ。」
○○『いやいや、オレも教えながら復習できたし、お互い様だよ。期末も頑張ろ。』
藤吉「うん…!」
こうして中間試験を乗り越えたサクコー生、次は高校生といえばの一大行事を迎えることとなる。
To be conitued…
おまけ
大園「おいし~♪」
○○『そりゃよかった。』
試験返却日、条件通り○○のおごりで日替わりランチに舌鼓を打つ大園の姿があった。
大園「私普段お弁当だから学食でお昼食べるの憧れてたんだよね。」
○○『そうなんだ。』
大園「それでなんだけど、期末も勉強会やるの?」
○○『多分この調子だとやることになると思う。』
大園「また同じ条件でやろっか?」
○○『日替わりランチ1回?』
大園「うん。」
○○『大園が良ければ。』
大園「じゃあ、それで決まりだね。」
○○『わかった。』
こうして、次回も同条件で大園を釣ることに成功した○○だった。
おまけ・おしまい。
次回
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