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[1]【ホームレスになる】人生が終わった日も、朝のコーヒーだけは飲んでいた。-新聞配達編-


■この物語は筆者の実体験をもとに執筆しています。
・正直、極限まで恥をさらしています。
・僕が生きてきた記録(ノンフィクション)です。
・ほぼ毎日更新を目指しています。


【ホームレスになる】


朝___。
恐怖で眠れなかった。

僕はホームレスになった。

あてもないまま、
人夫出し事務所を飛び出した。

携帯を見る。

「着信0」

誰からも連絡はなかった。

心配されてもいない。
気にもされていない。

それが、思っていた以上に
こたえた。

ホームレス。

口で言うのは簡単だ。
でも、一晩で分かった。

きついのは、
寒さだけじゃない。

孤独だった

孤独は恐怖だと知った。

恐怖でまったく眠れなかったのに、
眠くもなかった。

闇の中___。
深い闇の中に足を踏み入れた。

所持金は1万円。
家もない
仕事もない
何もない
僕はどうすればいいのか___。

お腹は空く。
コンビニでパンを買う。
缶コーヒーも買った。

恐怖と恐怖と恐怖。
ただ恐怖する中、パンをかじった。

東京の彼女に電話してみた。
出てくれない。

着信拒否のようだ。
絶望
恐怖
絶望

缶コーヒーの味も分からない。
残り少ないコーヒーを底まですする。

あぁ、このまま終わってしまう。
誰も頼ることも出来ず
誰にも知られないまま、
終わってしまう。

その時___。

携帯に着信。

意外な人物。


吉田だ。


「自分、何しよるん?
何処におるん?
自分急にいなくなったから
俺も飛び出して来たわ。」

「___一晩ホームレスしました。」

「アホやなぁ。そっち向かうわ。」


安堵。恐怖と絶望からの安堵。

友。と言えるか分からないが、
知ってる人と合流出来る。

吉田は笑いながら話しかけて来た。
「自分もアホやけど俺もアホでな。
どうせホームレスでもしとるんやろうと
思って。一緒に地獄見たろ〜思ってな。」

「ありがとう___。」
涙が出た。

「ホームレス1日目はえらかったやろ?」

「とりあえずや、5万円ある。
そこいらの銭湯行って、あたたまろう。
今後の話はそれからや。」

あたたかい湯。

あたたかい心。

生きている自分。

何もかもに、全てに感謝した。

「ホームレスはいかん。
癖になるでぇ。」

その夜は2人で素泊まり3千円の
ボロボロの
オンボロの宿に泊まった。

1日ぶりの布団。
こんなにもありがたいなんて___。

更なる地獄がこれからやってくる
ことなど知りもせず、深い眠りについた。

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「人生が終わった日も、朝のコーヒーだけは飲んでいた。」

【第一章・失踪編】
目次から読む
1話から読む

【第二章・新聞配達編】
目次から読む
1話から読む


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