[36]【よし、伝えよう】人生が終わった日も、朝のコーヒーだけは飲んでいた。-新聞配達編-
◾️この物語は筆者の実体験をもとに執筆しています。
僕が生きてきた記録です。
午前一時。
コーヒーをいれる。
コーヒーメーカーで落としたコーヒーを、お気に入りのカップで飲む。
充実していた。
ようやく。
本当に、ようやくここまで来た。
新聞店に向かう。
いつもどおりの業務をこなす。
チラシをはさんで、バイクにまたがる。
まだ暗い道を走り、
一軒ずつ新聞を配る。
無事に配り終えて、パンを食べる。
みんなと世間話をしながら、
全員が戻ってくるのを待つ。
平和な日だった。
ふと、吉田のことを考えた。
吉田は、どうしているだろう。
この前、電話はつながった。
声も聞けた。
元気そうだった。
でも、本当に元気なのか。
住むところはあるのか。
ちゃんと、ご飯は食べているのか。
僕は勝手な男だ。
裏切っておいて、
心配している。
愚かだと思う。
それでも、新しい電話番号を伝えようと思った。
吉田が僕に電話をくれた時、プリペイド携帯の使用期限が切れていたら申し訳ない。
もう、申し訳ないことは十分やっているのだけれど。
家に帰り、コーヒーを飲みながら考える。
仕事をしていたら、昼間は電話に出られないかもしれない。
夜の仕事をしている可能性もある。
でも、吉田が夜の仕事をしている気はしなかった。
夜、集金業務のあとに電話してみよう。
二十一時くらいなら大丈夫だろう。
集金業務まで仮眠しよう。
今日は、吉田に謝ろう。
許してくれなくてもいい。
謝ろう。
◾️創作大賞2626応募作品

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■以下連載(ノンフィクション)
・僕のメチャクチャな人生の恥を晒して書いています。
「人生が終わった日も、朝のコーヒーだけは飲んでいた。」
【第一章・失踪編】


【第二章・新聞配達編】


