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ASDの私が自分軸を持てるまでに変化した話(アサーション#3)

アサーションは、自分も相手も大切にできるコミュニケーション方法。前回、前々回と、ざっと駆け足で紹介しました。

私自身はASD(発達障害)があるせいか、コミュニケーションに対してめちゃくちゃ苦手意識が強いです。できることなら深海の貝のように、ずっと口をつぐんでいたいくらいです。それでもアサーションを学ぶことにより、自分軸を持って発言しやすくなりました。相手のことばに振り回されることも少なくなり、人間関係も変化しつつあると実感しています。

ここでは、私がアサーションを学んでよかったことを、実体験を元にお話しします。

(前回までのおさらいは、こちら↓)

ASDの私が振り回された!お問い合わせ4選


私はアサーションを知ることで、風見鶏のように相手のことばにクルクル振り回されることが少なくなりました。

最も振り回されっぱなしだったのは、コールセンターで働いていたころ。コミュニケーションが不得意なのを克服するために挑戦した仕事でしたが、とんでもない。ヘッドセットを装着していると、次々と返答につまるような問い合わせが飛び込んできます。

1.あいまいな質問

例)あのパンフレットにある、あのサービスって、一体なんだっけ?

ぼんやりした質問だと、お客さまの意図をつかむのが難しいこともあります。あまり質問を返すのも失礼かと思い、返答に躊躇したことも少なくありません。

2.サービスとは無関係なおしゃべり

例)おたくのCMの○○くん、かっこいいわね!あんな子が孫ならいいのに。

お年を召したお客さまが、日中話し相手がいないために、コールセンターに電話をかけるのはよくあること。お気持ちはよく分かるのですが、お問い合わせが殺到している時だと、さすがに困ります。

3.急かすような口調

例)昼休みがあと5分で終わるから、さっさとしゃべって!

早急に結論を迫られると、しどろもどろになって、かえって回りくどい説明をしてしまうんですよね。早口だと余計に聞き取りづらいことも。それでさらに焦らされます。

4.一方的なクレーム

例)あんたのしゃべり方、下手すぎ!男の上司出して!

お客さまが元々イライラしていて、当てつけのために電話してきたのではないかと、失礼ながら思うことはありました。自分が本当は怒られているわけではないと、頭では理解しているものの、さすがに傷つきます。
ちなみに、男性の上司をご指名される方は、冗談抜きで一定数いらっしゃいました。一般の会社内だとセクハラに当たることも、コールセンターのオペレータに対しては、許されると思っているんでしょうか……


ロシアン・ルーレットのような電話に凹んで…

これらのお問い合わせは、ロシアン・ルーレットみたいなもの。どんなお客さまが相手なのか、いざ電話をとってみないと分かりません。開口一番、マシンガンのように怒鳴り込んでくる方も、正直いらっしゃいます。相手に応じて、とっさに身のこなしを変えられない私は、流れ弾を浴びることが多かったです。

それで日々、凹みっぱなしだったんですよね……

上司であるSV数名に相談しても、それぞれ微妙にアドバイスが違うため、困惑することも。生身の人間を相手にした仕事のため、そもそも絶対的な正解ってないんですよね。そういう仕事に誇りに思う反面、心が揺らいで、なかなか休まりません。

私はお客さまはおろか、上司ともうまくコミュニケーションが取れなくて、悶々としていました。


アサーションを学んで自分軸が持てた

私がアサーションを学ぶようになったのは、コールセンターを辞めて、転職活動するようになってから。職業センターの講座がきっかけでした。受講中はハッキリ言って、ピンと来なかったです。ところが、日常生活に取り入れていくうちに、じわじわとその大切さを身に沁みて実感するようになりました。実践に移すというのが、ポイントだったんですね。

アサーションを身につけるメリットは、まずは自分を大切にしながら、相手も尊重できること。コールセンターにいたときは、相手の言うことに振り回されっぱなしで、私はとことん打ちのめされていました。それでも、アサーションについて全身を使って覚えていくうちに、私は必要以上にグラグラしなくてもいいと思えるまでに変わりました。

コールセンターに限らず、上記の例のような話をされる機会は、今も時々あります。それでも以前と比べたら、もう少しだけ胸を張って対応できそうです。たとえば、以下のようにです。

1.質問しづらいことを、誠意を持って問いかける。
2.中断しにくい話を、気持ちよく終わらせる。
3.相手のペースに巻き込まれることなく、自分のテンポを保てる。
4.どんなに強気な相手も尊重した上で、自分の思いを主張する。


まとめ

私はアサーションを学ぶことで、自分軸を持ちやすくなりました。相手の言動に振り回されることも、少なくなりつつあります。

「自分も相手も大切にする方法」を、雲をつかむような精神論ではなくて、日常生活における実践法として身につけたのが良かったんですね。会話が変われば、人間関係も変わるし、環境も変わっていくと思います。

自分軸を持ちたいと頭では思っていても、どのように実践すればいいか分からない人に、アサーションはおすすめです。


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