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第24話:パンチ君を見に行ったら、流星群の駐車場だった

※ 実話です。


春休みに、子供三人を連れて市川市動植物園に行った。5歳の長男、2歳になりたての次男、7ヶ月の長女だ。


出発してすぐ、次男の靴を忘れたことに気づいた。抱っこしてチャイルドシートに乗せたので、靴を持たせるのを忘れた。途中の靴流通センターで買うことになった。出だしからそういう日だった。


目的はパンチ君だった。

市川市動植物園にいる赤ちゃん猿で、親に放置されてぬいぐるみを親代わりにしているという経緯でSNSで話題になっている。子供たちに見せてやりたかった。

春休みということもあって、入場時から混んでいた。以前来たときより明らかに人が多い。サル山には人だかりができていて、遠方ナンバーの車も止まっていた。外国人の姿もあった。パンチ君は人だかりに隠れて見えなかった。


他の動物を見て回って、戻ったら人が少なくなっていた。サル山を眺めていると、親切な女性二人組が声をかけてくれた。パンチ君の自作アクリルスタンドを持っている、パンチ君の追っかけだった。さっきパンチ君が出てきたよ、と教えてくれた。

どれがパンチ君なのか教えてもらい満足して、サル山を後にした。


その後、園内のミニ鉄道に乗った。はやぶさのミニ新幹線だ。電車好きの長男と次男は、パンチ君よりこちらの方が楽しかったようだった。2回乗って帰った。

色々な人に長女が可愛いと声をかけてもらえた。行き帰りの桜並木が綺麗だった。次男の靴は無事に買えた。



帰り際、駐車場で少し止まった。

ここは臨時駐車場だった。2001年11月、獅子座流星群を見に来た場所と同じだ。当時付き合っていた彼女と草っ原に寝転がって、とんでもない数の流星を見た夜。自分は途中で寝てしまったが。

あの夜のことは妻にも話してある。妻は特に何も言わなかった。

同じ場所に、今は妻と子供三人で来ている。流星群の夜から、二十年以上が経った。


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