【教員の技術】教材をゼロから作らないー過去と周囲を味方にする
4月になると、
・自己紹介カードを作る。
・学年便りなどのお便りの枠を作る。
・週案の形を作る。
・掲示物を作る。
そして毎年、
「去年も同じことしてたな…」
と思いながら、また一からパソコンに向かう。
でも、本当はその時間、
やらなくていい仕事かもしれません。
年度が変わっても使えるものは、
できるだけストックしておく。
自分でゼロから作らず、
すでにある仕組みを使う。
それだけで、
放課後の余白は大きく変わります。
一度作ったものは「資産」になる
教員の仕事は、毎年同じように見えて、
実は毎年少しずつ変わります。
だからこそ、「毎年ゼロから作る」ではなく、
「去年のものを微調整する」方が圧倒的に楽です。
例えば、
・週案のフォーマット
・おやすみカード
・朝の会、終わりの会の原稿
・自己紹介カード
・日記や絵日記の枠
・学級だよりのテンプレート
・掲示物の台紙
・係カード
・宿題チェック表
こうしたものは、
一度作れば何年も使えます。
日付や学年を変えるだけです。
100点の新作を作るより、
80点のものを少し直して使う。
その方が、
仕事はずっと続けやすくなります。
そうやって、
毎年少しずつアップデートされてきた教材は、
ものすごく汎用性が高くなります。
デジタル化すると「微調整」ができる
紙で残しているだけでは、
また作り直すことになります。
だから、使いやすかったものは、
できるだけデータで残しておく。
・Word
・Excel
・PowerPoint
何でも構いません。
大事なのは、
来年の自分が使える形で残しておくことです。
今年の自分が少し頑張れば、
来年の自分が助かります。
自分で作る前に「周りを見る」
学校の中には、
すでにたくさんの優秀な前例があります。
例えば、
・前の学年の先生
・隣のクラスの先生
・以前同じ学年を持った先生
・教科書会社のホームページ
・教育系サイト
・過去の年度のフォルダの中
そこには、
"もう完成しているもの"がたくさんあります。
パソコンを開いて一から作り始める前に、
まず聞いてみる。
「これ、データありますか?」
「使わせてもらってもいいですか?」
たった一言で、
1時間かかる仕事が1分で終わることがあります。
「もらう」は手抜きではない
時々、
「人のものを使うのは申し訳ない」
「自分で作らないと」
と思う先生もいます。
でも、仕組みを共有することは、
手抜きではありません。
むしろ、
職員室全体の仕事を減らすための協力です。
優秀なシステムは、一人で抱え込むより、
みんなで使った方がいい。
学校は個人戦ではなく、チームです。
同じ枠線を何人もの先生が、
別々に引く必要はありません。
作った先生にとっても、作ったものが
次年度も使われていると嬉しいものです。
自前主義を手放す
教員の仕事は頑張ろうと思えば、
いくらでも仕事が増えていきます。
だからこそ、「何を新しく作るか」以上に、
「何を作らないか」が大切になります。
・過去の自分のデータを使う。
・周りの先生の知恵を借りる。
・教科書会社や公式の資料を活用する。
・一度作ったものを資産にする。
使えるものは遠慮なく使う。
そこで生まれた時間を利用する。
・子どもを見る時間に使う。
・教材研究に使う。
・家族との時間に使う。
あるいは、何もしない時間に使ってもいい。
全てを一人で作ることだけが、
熱心な教員の姿ではありません。
ゼロから生み出す力も大切です。
でも、すでにあるものを上手に使う力も、
同じくらい大切です。
仕事を積み上げる技術もあれば、
仕事を減らす技術もある。
使えるものを少しずつストックしていく。
そうして、
未来の自分を助け、
周りの先生を助け、
職員室全体を少し楽にしていく。
それもまた、
長く続く担任の技術なのだと思います。
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