所持品全てを手放すと決めて、見えたもの
人生に飽き渋谷の家を出ると決めた時、同時に持っているものも全て処分すると決めた。渋谷の街同様に家の中にあるものにももう満足しきってしまったから。
今回の海外を渡り歩く旅はいつ帰ってくるのかもわからないしどこに行くかも決めないで行くけど、もし帰ってきた時にどういう状態だったらいいか?を考えた時にとにかくモノが少ない状態がいいと思った。
何もない、0から始められる環境を作りたいなと。
もし今持っているものを残してしまったら、また前の続きからのスタートになる、そんな気もした。

処分をし始めて気づいたこと
行くと決めたのが4月ごろで家を出るのが9月末。処分は5月ごろから始めた。
まずは手始めに簡単な”着ていない服を捨てること”から。一部はメルカリで販売したが洋服の売買はシミやシワなど気にしなければいけないのであまり好きではない。最も簡単なのは本の販売でこちらも6月ごろから始めた。本は売れるものはすぐに売れるし、出して1ヶ月経っても売れないものはその後も売れることは少ない。売れないものはどんどん資源ゴミに出した。どんどん減っていくのが気持ちよくて私が勝手に名づけている通称”捨てハイ”(捨て続けているとだんだんハイになってくる)になった。
でも、続けていると捨てられないものが出てくる。”思い出”のあるモノだ。
私は整理収納アドバイザー1級の資格をとって多くの家の整理をしてきた。なので人がものを捨てられない理由や捨てにくいモノも理解している。
とはいえ、実際にやってみると頭ではわかっていても実際に実行するのは難しい。
私の場合は大人になってから母が贈ってくれた絵本や大学時代にハマった広告の雑誌、とても影響を受けたセルフマネジメントの本がどうにも捨てられず残すしかないかなぁと思っていた。

15年ほど育ててきたウンベラータは株分けすることにした。
大きくてそれなりに存在感があるので誰か募集したらそのままもらってくれる人もいるとは思ったけど、自分の大切にしてきたものがいろんなおうちで可愛がられてまた大きくなるのも素敵だなぁと。

バッサリ刈り上げましたw

毎日グングン葉っぱが出てきます
募集したらすぐに集まり、いくつかは私のもらってもらいたい人に渡した。ひとつだけは帰ってきた時にまた育てたいと思ったので預けて育ててもらうことにした。渡して数週間すると「葉っぱが出たよ」「新しい枝が出てきたよ」などの報告をみんなしてくれて、さっそく新しいおうちで元気にやっていることがわかってやっぱり株分けして良かったと思った。幸せになるんだよ!
8月ごろからは大型家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ)の処分を考えた。どれも7年以上使っていてまとめて廃品回収?とも思ったけど、ダメもとでメルカリに出してみたらどれも1日経たずに売れた。これには驚いた。

冷蔵庫は12万円くらいで7年前に購入した大きいもので即4万円で売れた。配送費を除くと2万円の利益が出た。テレビも15年ほど使ったもので家に来た人が口々に「分厚いテレビやね笑」というくらいのものだったけど、3800円で売れた。配送費を除くと300円の利益だ。業者に回収してもらったら2万円は最低でもかかるので利益が出て大バンザイ!
IDEEで7年ほど前に購入したライトのLAMPADAIRE 1 LUMIEREは定価10万円で購入したものを友人が「でんちゃんの言い値で買い取る!」と言ってくれたので8万円で買い取ってもらった。

中古で市場にあまり出まわらずリセールバリューがあるので高値で買ってもらった。このライトはずっと昔から憧れでいつか手に入れたいと思ったもので思い入れもあったけど、また欲しくなったら買えばいい!と思うということで手放した。

同じくIDEEで7年前に購入したソファは購入した時の定価は13万円ほどでセールで9万円ほどで購入した。その後定価が20万円に上がりメルカリでも同様のものが9万円程度で取引されていたので8万円で出して落札された。配送料を除くと7万円弱の利益。リセールバリューのあるものを購入するって本当に大事ということを強く実感。

20代の時から乗り続けてきたBRUNOのミニベロも渋谷の坂には耐えきれず乗る機会が減っていた。なのでこの機会に手放すことに。これも本来なら値がつくものではなかったけど、スマホホルダーやライトなどのオプションをつけて大学時代からの友人に買い取ってもらうことができた。仲良い人を介してまた誰かが使ってくれるというのもなんだかうれしい。
残すことにしたもの

洋服はsacaiのお気に入りのGジャンやパーカーは残した。これらは一生着ようと思って購入した大のお気に入りのものだから。モンクレールの黄色のダウンも元気が出る大好きな味方。BALENCIAGAのコートは売ってもよかったけど、年を重ねておばあちゃんになった時にも着ていたらおもしろいかなと思って残してみた。高いからというよりはそれだけの価値があるものと自分が認めたものは残した。
そんな感じで完全になくすのではなく、将来を見越して購入したものや今後も使うと自分のためになると思う価値あると感じるものは残すことにした。
結果私の所有物はダンボール5箱に収まった。
あと2箱あるがそれはダンボールを預かってもらう友人に自由に使ってもらってOKのキャンプと焚き火用品だ。

残したもの半分以上は全国を旅して集めた食器と大事にしてきた鍋などの台所用品だ。ずっと食を大切なものとして扱ってきた自分にとってはこれらは未来の自分の力になってくれる。そう思って残すことにした。

冒頭に書いた残すか迷っていた母からもらった絵本は結局処分した。
母の愛はモノという形でなくとも私の体、心に十分に宿っている。たくさんの手紙も少しだけ残して処分した。元カレや友人からの手紙やプレゼントもありがたく心に刻み、処分した。

これらのモノとの最後の時間は本当にあたたかな人たちに囲まれていたことを実感できたとてもいい時間だった。

モノと離れるのは寂しいことではない。今回総勢60名近い方に自分が好きだったものをお渡し・買取・引き取りしていただいた。またそのモノが誰かを幸せにしてくれると思うととてもうれしい気持ちになる。その想いが循環していくのは美しいことだ。
そうして、たくさんのものを手放した私。
手放すと次にまた新しいものが入ってくる。
その余白がある状態が、今の私には心地がいい。
次に、進もう。
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