文字が読めなかった発達障害の私が、詩を書けた理由とは?
文字が読めなかった発達障害の私が、詩を書けた理由とは?
〜言葉が「意味」じゃなく「かたち」に見えていた〜
こんにちは。よりみちです。
今日は、少し昔のことをお話しさせてください。
うまく言葉が読めなかった子ども時代の話です。
そして、そんな私が、どうやって「詩」や「絵」という表現にたどりついたのか。
どこかで「自分には才能がない」と感じている人に、そっと届いたらうれしいです。

文字がまったく読めなかった私
小学校に入ったばかりの頃。
私には、ひらがながカタコトしか読めませんでした。
「あ」と言われても、それが何を意味するのかが分からない。
教科書を開いても、黒い記号が並んでいるようにしか見えませんでした。
音読の時間、みんなの声が教室に響く中、私はいつも俯いていました。
当てられても読めず、胸がぎゅっと苦しくなったのを覚えています。
「どうして私だけ、できないの?」
その思いは、子ども心にはとても重く、静かに、深く残りました。

それでも、なぜか詩だけは書けたんです
ある日、国語の授業で「詩を書いてきてください」と言われました。
読むのも苦手。意味もよく分からない。なのに、なぜか、書けた。
どうしてだったんだろう?
今思えば、私は文字を「意味」ではなく、「かたち」で見ていたのだと思います。
まるい。とがってる。ゆるやかに流れてる。
文字は、私にとって“絵の線”のようなものでした。
だから私は、言葉を「読む」より先に、「描くように書いていた」です。

先生が驚いた。私はよく分からなかった。
翌日、書いた詩を提出すると、先生が驚きました。
クラスの子たちも、ざわざわしていたのを覚えています。
でも、私には分かりませんでした。
ただ、感じたままを紙に置いただけだったから。
たとえば風の音を「ふわり、さらさら」と書いた。
それだけのこと。
それなのに、「風が見えるよう」と言われた。
それが、私の言葉の始まりだったのかもしれません。

私は「言葉」を、ちょっと違う読み方をしていた
私は、他の人と少し違う方法で言葉を感じていたようです。
意味じゃなく、音や匂いや色みたいな、五感で。
海を見れば「海よ、青い気持ちは…」
草原を歩けば「匂いがする、青い匂いが…」
そんなふうに、ぽつりぽつりと出てくる言葉。
それが、私にとって自然な「ことば」でした。
でもその分、周りからは少し浮いていたと思います。
「ちょっと変わってる子」と思われていたかもしれません。

中学生で、本を読めるようになった
数年後、中学に入って不登校になりました。
学校という場所から離れたことで、私は少しずつ、自分のペースを取り戻していきました。
そしてある日、ふと本を手に取ってみたのです。
ひと文字ずつ、ゆっくりと。
すると、初めて文字が「意味を持った言葉」に変わりました。
それはもう、魔法みたいな瞬間でした。
今までずっと扉の向こうにあった世界に、急に足を踏み入れられたような。
色も、音も、匂いも、ぜんぶ、物語の中にあふれていました。

「よりみちスタイル」ができあがった
私は、詩や絵を描くとき、いまも昔とあまり変わっていません。
感じたことを、感じたまま書く。
整えるより、こぼれるままに。
そしてその言葉から、ぼんやりと絵の輪郭が見えてきたら、
今度は線としてなぞるように描いていく。
それが、「よりみちスタイル」です。

私は、文字が読めなかった。でも、詩を書けた。
だから、今の私がいるのだと思います。
もし、あなたが今、
「できない自分」
「うまくいかない日々」
そんなことで悩んでいるとしたら──
どうか、こう思ってみてください。
できないことの中に、あなただけの「入り口」があるかもしれない。
最後に、問いかけさせてください。
あなたにとって、言葉ってどんなものですか?
読むものですか?
書くものですか?
それとも、感じるものですか?
あなたの中にも、
まだ言葉になっていない何かが、眠っているかもしれません。
その“声にならないもの”に、耳を澄ましてみてください。
きっと、あなたらしい「よりみち」が、見えてくると思います。

誰かのためじゃなくていい。
評価されるためじゃなくていい。
ただ、自分の中にあるものを、少しだけ出してみる。
それが、表現のはじまりです。
あなたの「よりみち」、いつか教えてくれたらうれしいです。

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