発達障害の私が思う「クリエイター」と「アーティスト」のちがいとは?
「クリエイター」と「アーティスト」って、どう違うの?
「私って、クリエイター? それともアーティスト?」 作品を作っている人なら、一度は悩んだことがある問いかもしれません。 依頼にも応えるし、自分の表現もしたい──その“間”に立つ私が、自分の軸をどう言葉にしてきたのか。
肩書きで迷うすべての人へ贈る、クリエイターとアーティストの“本質”と、“よりみち”という生き方のお話です。

「自分って、結局どっちなんだろう?」
そんなふうに、肩書きのあいだで揺れている人って多いと思うんです。
誰かのために作っているけど、自分の内側から湧き出す衝動もある。 クライアントワークもするけど、自分の哲学も表現したい。
私もそのひとり。
はじめまして、絵本作家であり発達障害当事者の、よりみちです。
絵を描くことから始まり、今では文章、対話、講演など、さまざまな形で表現活動をしています。 だけど今も、「よりみちさんって、結局何してる人なの?」と聞かれることが多い。
今日はそんなモヤモヤに寄り添いながら、 "クリエイター"と"アーティスト"の違い、そしてその間で生きる私の話を、読者であるあなたの視点から紐解いていきます。

もしあなたが「どっちかわからない」と悩んでいたら
「依頼を受けて仕事してるけど、ほんとは自分の作品もやりたい」 「“アーティスト”って名乗るのはおこがましい気がする」
そんなふうに、名乗り方に迷う人は少なくないはず。
でも大丈夫。 その悩みこそが、あなたが真剣に“自分の軸”を探してる証拠です。
その違いを、少し整理してみましょう。

クリエイター:他者の課題を解決する創造者
クリエイターは、他人の要望に応えて何かを生み出す人。
たとえば企業から「新商品の広告バナーを作ってほしい」と依頼されて、それを形にする。 このとき重要なのは、“相手の目的に応えること”。
具体的な成果や結果が求められ、納期やターゲット設定も明確。 相手の意図を汲み、形にすることがプロとしての役割になります。
具体例:
Webデザイナー
動画編集者
ライター
ゲーム開発者

アーティスト:内面を形にする探求者
アーティストは、自分の心の奥にあるものを、外の世界に形として現す人です。
何の依頼もなくとも、内側から沸き上がる「伝えたい」「描きたい」という衝動で動く。 見る人がどう思うかよりも、自分自身が何を感じ、何を伝えたいかが出発点になります。
具体例:
絵描き
現代アート作家
写真家
詩人、歌手

私は、どっちでもある。でも軸はある
私自身、昔は「絵描き」や「イラストレーター」と名乗っていました。
でも今は「アーティストよりみち」。
理由は、絵本を作ったり、作品を通して伝えたいメッセージや、生きづらさと向き合ってきた経験が、私の表現の軸にあるから。
とはいえ、今もクライアントワークも続けています。 依頼を受けて描くこともある。
だから「どっち?」と聞かれると困る。
けど私は、“どっちもやる”ことを選びました。
なぜ今、その境界が曖昧なのか?
実はこの「どっち問題」
最近ますますややこしくなっています。
理由は、社会の変化にあります。
SNSやYouTubeなどで誰もが発信できるようになった
クラウドワークスやココナラで誰でも仕事が受けられる
副業やフリーランスが当たり前になった
その結果、「自己表現」と「仕事」が混ざり合い、境界がどんどんぼやけてきた。
つまり、「あなたはどっち?」という問い自体が、時代にそぐわなくなってきたのです。

大切なのは、名乗り方じゃなく“軸”
私は、肩書きよりも大事にしているものがあります。
それは、なぜそれを作るのか?という理由です。
あなたがどんな手段で表現していようと
「何を伝えたいのか」「なぜそれをするのか」
その問いが、あなたの軸を形作っていきます。

よりみちという生き方
私の名前「よりみち」には、“まっすぐじゃなくていい”という思いを込めています。
発達障害という特性を持ち、"うまく生きられない自分"とたくさん向き合ってきました。
でも、遠回りに見えたその道の中に、ちゃんと意味があったと今は思えます。
絵を描くことも、文章を書くことも、誰かと話すことも、
すべては「違いを力に変える世界を描く」ための表現手段なんです。
あなたも、自分の表現の“軸”を見つけてみてください。
「私はクリエイター?アーティスト?」 その問いの奥にある、“自分だけの物語”を、言葉にしてみてください。
それが、あなたにとっての"よりみち"になるかもしれません。
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