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【週初エッセイ】 5 月が終わる朝、 上半期の自分採点をする —— 減点じゃなく、 続いたことだけ数える

6 月の前に採点表をひっくり返す

5 月最後の日曜の朝。
窓の外は、まだ雨の気配だけが残っている。
昨日の土曜、僕は 6 月が憂鬱と気づいた。

今日は、そのひとつ先。
カレンダーは、いよいよ 6 月へ向かう。

フリーランスにとって 5 月の終わりは、いつも少しだけ胸が詰まる。
上半期の折り返しが見えてくるからです。

「もっとできたはず」
「このままじゃ、半年が終わる」

かつての僕は、ここで自分採点をしていました。
減点方式です。
未達の目標、遅れた案件、続かなかった習慣。
赤ペンで自分の額に丸をつけるみたいに。

吃音もあって言葉が詰まる月ほど、その採点は厳しくなる。
まるで、続いていた線より途切れた点だけが目に入る。

今年の 5 月の終わり、僕は採点表をひっくり返すことにしました。
減点じゃなく、続いたことだけ数える。

上半期の振り返りは裁判じゃない

振り返りという言葉は、きれいに聞こえる。
でも現場の感覚は、ときに裁判に近い。

足りないもののリスト。
直すべきものの山。
来年こそはと、毎年同じ決意。

それも大事です。
ただ、5 月の最後の朝だけは違う席に座りたい。

裁判官ではなく、記録係になる。
「何が、途切れずに続いていたか」だけを書く。

完璧に続いた必要はない。
三日坊主でも、また戻ってきたなら、それは続いた。
週に一回でも、珈琲を淹れていたなら、それは続いた。

上半期の半分が終わるとき、僕が欲しいのは、厳しさより輪郭です。
自分が、どんな線で 5 月を歩いてきたか。

僕が数えるのは 10 個まで

方法は、わざと単純にしています。

紙でも Obsidian でもいい。
タイマーを 15 分置く。
書くのは、続いたことだけ。

10 個で打ち止め。

「note を 5 月も書き続けた」
「週末と週初のエッセイを途切れさせなかった」
「頭が曇った週に短い整理を選んだ」
「母の日に言葉の渡し方を考った」
「吃音のあるまま、仕事の画面に向き続けた」
「雨の前に内側の天気を整える週を置いた」
「6 月の憂鬱を先に名前で呼べた」
「デイリーノートをポツポツ開き続けた」
「完璧な目標が崩れても、翌日に戻ってきた」
「自分を減点だけでは測らないと決めた」

中には、小さなことばかりです。
収益や実績の数字じゃない。
5 月を支えたのは、だいたいこういう線でした。

10 個書いたら、もう追記しない。
足りないリストは、6 月の仕事に回す。

続いたことのあとに 6 月を一枚めくる

数え終わったあと、僕はカレンダーを 1 枚だけめくります。
6 月のページ。

昨日の土曜、憂鬱だと気づいた。
今日の日曜、続いたことを数えた。

感情と記録は、別々でいい。
責めない採点のあとに、責めない 6 月を置ける。

梅雨は来る。
仕事も来る。
それでも、5 月の終わりに自分を減点しなかったという事実だけは、6 月の最初の荷物になる。

みなさんの上半期にも、途切れなかった線が一本でも見つかりますように。

ひとりごと

採点は、他人に向ける道具じゃなく、自分への優しさにもなる。
その使い方を、5 月の終わりに思い出した。

みなさんの続いたことも、10 個で十分です。

2026© おおとろ

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