【第2話】どん底のA1クラスから這い上がれ!過酷な語学留学サバイバル
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サンディエゴに到着した初日の夜。スマホに届いた通知を見て、僕は自分の目を疑いました。
クラス分け判定:A1(初心者)。
「……え、嘘でしょ? システムのバグかな?」
本気でそう思いました。だって僕は、英検2級を持っていて、オンライン英会話の「ネイティブキャンプ」も何百回とこなして、自信満々で海を渡ってきたんです。
オリエンテーションでのスピーキング・チェックだって、手応えは悪くなかったはず。なのに、判定は無慈悲な「一番下」でした。
翌日、しぶしぶ出席したA1の授業は、まさに衝撃。
「今日は曜日と時間の言い方を覚えましょう」
……いや、中学生か!
先生からも「え、君なんでこのクラスにいるの?」と苦笑いされる始末。クラスメイトはいい奴らばかりでしたが、ディスカッションをしようにも、単語すら出てこないレベル。
唯一、僕より話せる25歳のドイツ人の女の子がいたことだけが、僕の精神的な支えでした。
「絶対、こんなところすぐに変えてやる」
速攻でスタッフオフィスに乗り込みました。「クラスを変えてくれ」と。
でも、スタッフの返事は冷たいものでした。
「君、まだ来て2日だろ? 9ヶ月もいるんだから、少しは我慢しなよ」
正直、ムカつきました。でも、そこで僕は考え方を変えたんです。
「あえて、ここに留まろう。1番下から1番上を目指す、僕にしかできない冒険をしてやる」
できない子たちに教えることで、自分の基礎を完璧に固め直す。
その代わり、放課後は毎日2〜3時間、教室を借りて「自分だけの特訓」を課しました。
でも、教室にこもっているだけではダメだ。
「僕がサンディエゴに来たのは、ネイティブの友達を作って、生きた英語で語り合いたいからじゃなかったのか?」
そう自問自答した僕は、スマホで地元の人と交流できるイベントを探しまくりました。そこで見つけたのが、『Meetup』というアプリ。
毎週火曜日に開催される「日本の文化が好きな外国人が集まるイベント」を見つけ、僕は震える手で「参加」ボタンをポチりました。

会場は、オンライン英会話の「優しい先生」とは別世界。
ネイティブたちの「本気」のスピードは容赦なく、
最初は一言も聞き取れず、周りに気を遣われているのが
わかる情けない時間もありました。
でも、逃げずに毎週火曜日、そこへ通い詰めました。
すると、ある時から自分の中に変化が起きたんです。
本気のスピードは相変わらずきつい。
けれど、英語を公の場で話すことへの「心の壁」が、
いつの間にか消えていたんです。
「あ、僕いま、普通に友達と笑ってる」
教室の「お勉強」が、サンディエゴの潮風の中で「コミュニケーションの道具」に変わった瞬間でした。
この時、僕は確信していました。
「このままいけば、目標のC1(ネイティブ級)だって夢じゃない」

……しかし。
英語力も、サンディエゴ生活も、まさに「絶頂」へ向かおうとしていたその時。
僕の体に、音を立てて恐ろしい異変が忍び寄っていたんです。
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