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加藤玄竜(拓大紅陵3年)

野球王国「千葉のデーブ2世」

昭和のスーパースター「長嶋茂雄」を筆頭に、掛布雅之篠塚和典、記憶に新しいところでは石塚裕惺まで、数々のビッグネームを輩出してきた野球王国千葉

さらにミスターが生まれ育った佐倉市には、何かの縁なのか名門と呼ばれる中学野球のクラブチームがある。

これまで8度の全国制覇を誇る佐倉シニアだ。

著名なOBにはベイスターズで活躍する度会隆輝、同じく日ハムの田宮裕涼有薗直輝のみならず、巨人ドラ1ルーキーの石塚裕惺もその1人。

そんな黄金系譜から、また新たなスター候補が生まれようとしている。どこか若かりし頃のデーブこと大久保博元をも彷彿とさせる、拓大紅陵の加藤玄竜だ。


加藤玄竜:プロフィール

「かとう げんた」2007年生まれ
千葉県印西市出身
印西市立木刈中学校(佐倉シニア)
木刈中学著名OG:真木よう子

175cm82kg 右投げ右打ち
ポジション:キャッチャー
ポップタイム1.78秒(夏の千葉2024vs小金)

最下部のソース(情報源)一覧参照

中学時代はタレント軍団の一員

佐倉シニアではクリーンアップを担い、チームの主軸として活躍した中学時代。ポジションは捕手とファーストを兼務していた。

1学年上には前述した石塚裕惺がいる。

石塚のほかにも身長2m右腕の菊池ハルン(広島ドラ5)、帝京の主将を務めた西崎桔平や八戸学院光星の洗平比呂らを擁したが、三大タイトルには届かず。

加藤らの代も三大タイトルとは無縁だった。高校進学後は、新チーム発足まで出場機会なし。

高2春からスタメンマスク

秋季千葉大会本選の初陣で試合中盤から守備要員として出場するも、チームは敗退。加藤は初打席で三振に倒れ、そのまま交代という短時間のデビュー戦だった。

翌春の千葉大会は、初戦から正捕手として全試合でマスクを被る。

3回戦でセンバツ4強の中央学院に惜敗を喫したが、加藤はこの試合で高校初安打をマーク。夏の躍進に繋がる一歩となった。

迎えた2年夏は初戦から不動の5番キャッチャーを担い、攻守に渡り本領を発揮する。打っては全5試合で5割超、守っても脅威の5刺殺という強肩ぶりで一躍頭角を現した。

秋も引き続き好調をキープし、特にリード面と打撃面の飛躍で千葉大会準優勝に貢献。

新たにバッテリーを組んだ怪物ルーキー宮澤和聖を引き立てるリードで、関東大会の切符を掴んでいる。

つくば秀英との関東初戦は、序盤のリードを宮澤・加藤バッテリーが守り切れずに逆転負けを喫した。打撃でも加藤が珍しくノーヒットに抑え込まれ、あと一歩のところでセンバツを逃すことに。

宮澤和聖については、以下の記事を一読してくれ。モンスターぶりも頷けるはずだ。

紅陵新名物「ポイントゲット」を全国へ

平成前後にかけて一時大を築いた拓大紅陵が甲子園から遠のいて、かれこれ20年以上が経つ。

ドラフトに関しても、高卒指名ではないが、日ハムで活躍する加藤貴之を最後に今年が空白の10年目だ。

かつての拓大紅陵といえば野球の強さはもちろん、数々の名曲も聖地に送り込み一世風靡したことで知られている。

先代の小枝守監督が、まだ新米教師の吹奏楽部顧問に、紅陵野球を勢いづけるような応援歌づくりを頼んだことで、次々と斬新な楽曲を生み出していった。

当時の甲子園は、昨今のように応援歌のバリエーションが豊富ではない。

ゆえにアルプススタンドから流れる新感覚なメロディとともに、拓大紅陵はセンセーショナルを巻き起こした、という歴史がある。

それ以来、吹奏楽部は毎年の新曲づくりに余念がない。近年では、チャンステーマの「ポイントゲット」が代表曲の1つだ。

そして当時新米だった吹田正人先生は、今も吹奏楽部の顧問を務めている。数少ない小枝イズムの伝承者として。

加藤玄竜を主将とする拓大紅陵の新チームがラストサマーで叶えるべく、令和初の聖地へと一歩ずつ近づこうとしている。

新たな名曲「ポイントゲット」を全国デビューさせるためにも、ここは1つ著名なOBの竹原ピストル大先輩に特別歌詞バージョンで熱唱してもらうしかない。

加藤竜玄の真骨頂

これには2つある。1つは

天才落合ばりの打撃センス

恵まれた体格とは対照的な、ややコンパクトに右方向を狙えるバットコントロール。オープンスタンスゆえにプルヒッターな一面もあるが、決して長打量産というタイプではない。

いわば落合博満が、シングルヒットを左右に打ち分ける時のバットコントロールに近い打撃センス、というイメージだ。

総じてリストが強い。それをしなやかに使いこなせる天性の才能も加藤ならでは。

パッジ目指せるポテンシャル

もう1つは捕手としての全ての要素、いわゆる三拍子揃っている点だ。

現時点で公式戦の失策数は1つのみ、というキャッチングの技術。投手力を引き立たせる配球の技術はもちろん、フレーミングにも定評かある。

そして矢のようなバズーカで高い盗塁阻止率を誇る地肩の強さだ。ポップタイムの最速は1.7秒台を計測するほど。

まさに超絶高校級のキャッチャーだ。

行く行くは、体型的にもI・RODこと「パッジ」の愛称も持つイバン・ロドリゲスのような、歴史的名捕手へと成長するに違いない。

下部に置いてある盗塁刺の連発動画を見れば、加藤の大物ぶりも頷けるはずた。

そんな訳で、ここからはデータとともに加藤玄竜の足跡を振り返っていこう。


加藤玄竜:全データ


秋季千葉大会2023(初戦敗退)

前述の通り試合中盤に守備要員で公式戦デビューを果たしたが、チームは東海大浦安に惜敗を喫している。

打席には1度だけ立ち三振、その直後にベンチに下がるというホロ苦なデビュー戦を味わった。


春季千葉大会2024(ベスト16)

チーム初陣からスタメンマスクで出場を果たすも、2試合続けてノーヒットに終わる。続く中央学院戦の1打席目で、好投手の颯佐心汰から高校初安打をマーク。


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