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菊地政善(聖光学院3年)


県内『57連勝』で夏の甲子園切符

聖光学院の勢いが今夏も止まらない。夏4連覇、ひいては3季連続の甲子園出場だ。今大会も不動の3番を担った菊地は「打率.389(18-7)打点1」。決勝では、あわやホームランという特大3ベースで先制の突破口を切り開いている。

聖光学院が誇る絶対的ポイントゲッターだけに、聖地でのクラッチな活躍に期待だ。

総じて、菊地らの代は入学当初から県内負け知らず。旧チーム同様に福島グランドスラムを達成し、県内の連勝記録を57まで伸ばしている。注目の聖地初陣は8月11日、相手は同じく県内三冠の山梨学院という2回戦屈指の好カードだ。


U18侍メンバーに選出

センバツでも不動の3番としてベスト8進出に貢献した菊地が、侍ジャパンU18高校日本代表候補の強化合宿メンバーに選ばれている。

合宿は4月3~5日の3日間、場所は公表していない。あくまでも今回は第一次候補の召集で、合宿後は各々が自分たちの学校へと戻る。


夏の甲子園における13大会連続出場という戦後のトップ記録を打ち立てた聖光学院が、再び負け知らずの無双状態にある。

ちょうどコロナ禍の時期にひっそり連続記録は途絶えたが、

現時点で県内48連勝と手がつけられたものではない。なにせ4年近くの無敵艦隊という完全復活もいいところだ。

最後に負けた試合は2021年夏のベスト8で、続く秋の初戦から不敗神話が再スタートを切っている。

選ばれし不敗神話の請負師

例年の傾向としてベンチ入りメンバーを最上級生で固める聖光学院に、勝利のバトンを紡ぐ限られた下級生の存在は欠かせない。

そのバトンを新たに託されたのが、東北の四皇打者こと菊地政善だ。1年の秋から唯一の下級生クルーとして無敵艦隊の主軸を任され、先輩らと破竹の連勝航路をともにしている。

福島最強のクラッチヒッター www.47news.jp/11258999.html

ドラ穴「ドラフト・レポート・アナザー」 (@hajimeou.bsky.social) 2025-03-04T17:04:35.505Z

この旧チームでは、1学年上の高野結羽唯一の下級生メンバーとして甲子園に出場。高野は新チームからエースナンバーを背負い、紆余曲折を経ながらも翌年の聖地まで繋いだ。

そして菊地を擁する新たなチームは、高野らが成し得なかった秋の東北チャンピオンを引っ提げ、いざ春の聖地へと乗り込む。

東北勢による春の白河越えは未だ果たされていないなかで、今年のポールポジションは聖光学院だ。東北の切り札が、神宮大会の巻き返しでセンバツ2025を沸かせてくれるに違いない。

センバツ2025での活躍は、下部の特集コーナーにて掲載。ぜひ最後まで読み進めてくれ。


菊地政善:プロフィール

「きくち まさよし」
2007年11月生まれ 山形県天童市出身
天童市立第四中学校(山形東部ボーイズ)

176cm80kg 右投げ右打ち 不動の3番
ポジション:ファースト固定
高校通算10発
三塁到達11.85秒(春季東北2024vs青森山田)

武田陸玖(横浜ベイスターズ)は中学の2年先輩

最下部のソース一覧参照

レジェンド系譜の天童産駒

天童四中時代は山形東部ボーイズに所属し、東北選抜のメンバーとしても活躍した菊地政善。

この頃は1学年上で日大山形に進んだ遠藤海星清野隆之輔、1学年下では山形中央のリードオフマンを担う田中惺がチームメイトだ。

遠藤と田中については、一瞬「ココリコ」を思い浮かべた人もいるだろうが、ひとまず以下の2記事で確認してくれ。

そして何より天童四中の著名なOBといったら、実現すれば大谷翔平以来となるプロでの二刀流を地で行く武田陸玖だ。

ルーキーイヤーの昨シーズンは怪我の影響で1年の大半を棒に振ったものの、今年はキャンプから二刀流の活動が報じられているだけに、いよいよ日の目を見る可能性が現実味を帯びてきた。

武田は菊地の2学年先輩で、四中野球部のレジェンドというのが語り草でもある。

さらにWBCで脚光を浴びた阪神タイガースの中野拓夢は、天童二中出身の天童市が誇るレジェンドの1人だ。

中野はWBCでの活躍もさることながら、この2023年に阪神がリーグ優勝を達成した際の功労者として、天童市の市民栄誉賞に選ばれている。


名門ならではの洗礼も

公式戦デビューは高校1年の秋からで、自身初となる夏の甲子園はスタンドから先輩達の勇姿を見守った。

この秋は初陣で6番打者としてスタメン起用され、3打席目に初安打をマーク。終盤にベンチへと下がったが、以降はクリーンアップに引き上げられる

結果は全試合でヒットを放ち、チームも福島チャンピオン校として東北大会に臨んだ。

知られざるチーム事情

対する初戦の相手は、前述した遠藤海星らを擁する日大山形。山形2位校ながら、聖光学院と同じく夏の甲子園に出場した、遠藤を主軸とする強力打線のチームだ。

下馬評は五分五分であったが、聖光学院には2つの懸念材料も。

1つは、この新チームが例年より打てないことだ。その分、足を使った機動力を武器にしているとはいえ、まだこの時期は投手陣が万全と呼ぶには程遠かった。

そしてもう1つが、センバツの壁だ。聖光学院は夏の甲子園出場回数に比べ、春は大きく下回る。

いわば県内では強いが、単にそこまで。この東北大会で躓いて終わるパターンだ。秋の東北チャンピオンも過去に1度しか手にしていない。

聖光学院 2017年 秋季東北大会優勝メンバー www.sanspo.com/article/2018...

ドラ穴「ドラフト・レポート・アナザー」 (@hajimeou.bsky.social) 2025-03-05T22:54:29.459Z

目まぐるしいレギュラー争い

気になる試合結果は、序盤に先制した日大山形に軍配が上がる。聖光学院は安打で上回りながらも、得点まで結びつかず、菊地も持ち前の勝負強さを欠いた。

いくら聖光学院といえど、東北の土壌も同じように年々レベルアップしているだけに、容易に勝ち進めない現実がある。

一方の菊地は唯一の1年生で全試合ヒットを記録する計10安打と結果を残したが、春はまさかのベンチ外だった。

これも日進月歩なしに常勝はない、という厳しい環境を選んだゆえの宿命だろう。

そこから一転、続く春季東北大会で戦線復帰を果たす。


2年夏から本格化

優勝候補の青森山田を相手にロースコアの接戦で喰らい付き、菊地も1打席目から鬱憤を晴らすような会心の3ベースを放つも、あと一歩およばず。

9回サヨナラ負けで涙を飲んだが、ここから菊地は真骨頂を発揮していく。

東北は春から夏までが短い。この期間に菊地は調子を落としたというが、いざ本番が始まると、それを微塵にも感じさせない暴れっぷりだった。

傍からは分からない内情を抱えながらも、絶対王者と呼ばれる聖光学院が、最後はチームの集大成をもって夏の甲子園切符を掴んでのける。

その原動力になったのが、チーム最多の12安打12打点と大爆発した、無敵艦隊唯一の下級生クルー菊地政善だ。

迎えた聖地初戦は鶴岡東との「みちのく隣県対決」で耳目を集めたが、奇しくも軍配は菊地の地元である山形に。

菊地は、相手エースの櫻井椿稀に封じ込まれ、公式戦デビューから積み重ねてきた連続試合安打も12で途切れた

春の青森山田同様またしても1点に泣いたが、菊地は最終打席、得点圏の場面でボテボテの凡退ながら意地の1打点を上げている。


福島2トップにして東北四皇スラッガー

いよいよ勝利のバトンを握る菊地の代に様変わりした秋へと突入するが、いつになく県内の行く手は難敵揃い。

夏の決勝で激闘を繰り広げた大栄利哉を擁する学法石川のほか、投打ともにハイレベルな東日大昌平も手強い相手だ。

東北全土に視野を向ければ、やはりセンバツ候補の一番手は夏の甲子園4強の青森山田。ダブル佐藤蝦名翔人ベスト4戦士が多く残り、世代トップの呼び声も高い。

そのほか仙台育英や鶴岡東、1年生の巨漢大砲こと古城大翔を中軸に据えた強力打線を揃える花巻東が下馬評に上った。

個々に関しては、昨年と対照的に打高投低の傾向にある。

ちなみに去年は投手王国とまで呼ばれた青森県勢の台頭が目立ち、鶴岡東の二刀流こと櫻井椿稀も強い印象を残した。

しかも東北のドラフト指名は山口廉王と金渕光希の2人で、いずれも投手。高野結羽にいたっても、NPB2軍球団のオイシックス新潟に進んでいる。

彼らの大半が1年前の今頃には注目されていたことを踏まえると、今年は投手より打者の数が明らかに多い。

そうしたなか現時点での高校通算成績を見ると、菊地と大栄の福島2強コンビ、青森山田の佐藤洸史郎が総合的に突出した数値を残している。

さらにスケールの大きさでいえば花巻東の古城、という目下のところ、この4人を中心に今年は打の東北で進んで行きそうだ。


菊地政善:全データ

そんな訳で、ここからは菊地の出場記録を各大会順に振り返りつつ、要点を挟んだ解説になる。

さらには、菊地の貴重なプレイバック動画集もあるので置いてみた。



秋季福島大会2023(優勝)

打率.444 OPS 1.056 出塁率.500 長打率.556
得点圏打率.556(9-5)

前述した毎試合安打でデビューの秋を飾り、勝負強さの片鱗も見せている。特筆すべき点は意外にも、

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