ドジャース3兄弟に“ヤキ”入れたパイセン6人が実は「納得の貫禄勝ちだった」件について
今回のメインは大谷翔平、山本由伸と佐々木朗希に「メジャーの厳しさ」を思い知らせた男たちだ。
今となっては忘れている人も数多いが、ドジャース3兄弟からメジャー初被弾をブチ込んだ「先輩リーガーズ」は揃いも揃って大物ばかり。
この顔ぶれなら、いわゆる“メジャーリーグの洗礼”も致し方ない、という3人だ。同時に、これから半永久的に語り継がれていく新たな名勝負でもある。
そんな訳で、まずはワールドシリーズでの大活躍が記憶に新しい「山本由伸のメジャー初被弾」から振り返っていこう。
なおメジャー初被弾にとどまらず、後半部に記載の「ドジャース3兄弟を“カモ”にする三人衆」も唯一無二のレア記録を残している。
マニー・マチャド(33歳)
現役最強世代の代表格
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Manny Machado
この対決に関しては、もう「打つべき者が打った」に尽きる。山本由伸のメジャー登板4戦目、ここまで1勝1敗で臨んだパドレス戦の初回に、主砲マチャドが叩き込んだ先制2点弾だった。
なおマチャドは、この2024年のポストシーズンにも山本由伸から初回に2点弾を放っている。不思議なことに一方の由伸は、これら2戦とも勝ち負け付かず。マチャドにやられても黒星は喫していない。
山本由伸が現時点で2被弾を浴びている相手は、もう1人。ロッキーズの若きスター選手「エセキエル・トーバー」だ。
このベネズエラ次世代の期待株には2年連続で叩き込まれている。
超絶ゴールドな1992年組
そんなマニー・マチャドといえば、黄金世代を象徴するスター選手の1人。この1992年生まれの世代は俗に「ジャッジ世代」とも呼ばれており、現役球界を牽引するビッグネームが集まることで知られている。
アーロン・ジャッジ
ブライス・ハーパー
ムーキー・ベッツ
ブレイク・スネル
カルロス・ロドン
ざっと挙げただけでも、これだけ豪華な顔ぶれだ。ほかにもマチャドと同胞のドミニカ組には、ホセ・ラミレスとテオスカー・ヘルナンデスがいる。
フロリダに関する豆知識
マチャドは母方がドミニカから移民したルーツを持つ、生まれも育ちもアメリカという多重国籍者だ。ちなみにマチャドは、フロリダ州マイアミで生まれ育っている。このフロリダは、とかくラテン系の移民が多い。
マチャドのようなラテン系のルーツを持つ住民が普通に暮らし、あのアレックス・ロドリゲスも代表的な1人だ。地理的にも目と鼻の先にキューバがあり、その向こうにはカリブ海も広がっている。
こうした中南米エリアに位置することはもちろん、州税フリーな点も移民の受け皿だ。フロリダは個人の所得税が課せられない州の1つで、アメリカ国内でも移り住む人が多くいる。以上だ。
そんなマチャドはハーパーと高校時代からのライバルで、入団当初も互いに世代トップの超絶有望株。この2人より当時のジャッジの評価は、ずっと下だった。
さらには後述する同じパドレスのザンダー・ボガーツ(オランダ領アルバ)、早生まれの千賀滉大とカイル・シュワーバー、意外なところでは元巨人のアドリス・ガルシア(現レンジャーズ)も、この黄金世代に名を連ねる。
元巨人ガルシアその後
かつて巨人を“まさかの4試合”で電撃退団したガルシアも、今や立派なバリバリのスターダム。当時は日本から帰途のフランスで消息不明と報じられ、それっきり情報は途絶えたが、実はドミニカに亡命していた。
亡命後はドミニカのサマーリーグからマイナー契約に漕ぎつけたものの、2度の自由契約に。
それでもガルシアは這い上がり、本格的なデビューイヤーとなった2021年に大ブレイク。2年後にはワールドシリーズ制覇にも貢献している。もちろん現在もレンジャーズの主力メンバーだ。
当時から巨人入りの怪しさを疑う声は多かったが、あながち間違ってはいないだろう。ガルシアにしてみれば「すべては計画通り」といったところだ。
総じてマチャドとガルシアは、単に同世代というだけで特筆すべき接点はない。
マイケル・ブッシュ(28歳)
元ド軍→カブスで鬼出世ドリーマー
Michael Busch
佐々木朗希にメジャー初被弾を浴びせたマイケル・ブッシュには、あまり日本で知られていないドジャースとの因果も。ブッシュは2019年、大卒ドラ1全体31位(補償枠)でドジャースに入団している。
デビューまで時間はかかったものの、2023年には27試合に出場する傍ら、マイナー3A(PCリーグ)の年間MVPを獲得。マイナー最高峰の3Aは、日本のファームと同じく東西に分かれており、その西側にあたるのがPCリーグだ。
近年の著名なMVP受賞者には、アストロズの主軸を担うスター選手「クリスチャン・ウォーカー」がいる。
さらにブッシュは2大タイトルの「トップ・プロスペクト賞」も手にしたことで、事例の少ないダブル受賞者として一気に株を上げた。
過去には日本プロ野球のシーズン最多本塁打記録を保持する、元ヤクルトのバレンティンも同賞を獲得している(2007年)。
ブッシュvsドジャース
ここまでが、ブッシュのドジャース時代における話だ。そんな超期待株を翌2024年、ドジャースは手放している。大谷翔平が電撃入団した裏側で、実はブッシュの衝撃的なトレードも行われていた。
逆境のカブス移籍1年目、開幕レギュラーの座を掴んだブッシュは152試合の出場で21発65打点と結果を残す。前年27試合にとどまったブッシュにとっては“実質ルーキーイヤー”、前評判を上回るのもいいところだ。
そしてブッシュは、今季34発90打点と大化けした。
メジャー4戦目の佐々木朗希を捕らえた会心の一撃は、ブッシュの今季第2号先制ソロアーチで、試合も16対0と爆勝している。
朗希は、この日が手痛いメジャー初黒星。まさにブッシュが奮起の狼煙を上げた「手始めの一発」となった。
大先輩が国宝級VIP
これら一連のエピソードとは別に、ブッシュの母校であるノースカロライナ大学(チャペルヒル校)の著名なOBといえば、バスケットボール界の神様「マイケル・ジョーダン」が広く知られている。
かつてジョーダンはNBAを一時的に引退後、まさかのホワイトソックスとマイナー契約を交わして話題を振り撒いた。
MLBデビューは叶わなかったが、高校野球の経験者というだけで年間130試合近くに出場しているのだから末恐ろしい。
ホームランこそ3本と通用しなかったが、ライトの機動力タイプとして打率.202・30盗塁・51打点。結局シーズン途中にMLBの長期ストライキが起こり、翌年にはNBAに再復帰する幻的な事象を刻んだ。
気になる現在は5年ほど前からモータースポーツ界に身を置き、今度は選手でなく「23XI Racing」というチームの運営とオーナーを兼務する立場で活躍している。
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松井稼頭央がPL学園時代に打ち立てた「大阪大会の奪三振記録」は未だ破られていない。
