【アンケート結果】AC長野パルセイロ vs 松本山雅FC 第3節 ダービー 観戦体験フィードバック|415人の声と、0-5の裏側
満足度1が最多。でも「気になった点:特になし」も最多。
試合以外は改善されている。でも満足度は過去最低。 0-5の試合が残したのは、矛盾するデータでした。
「ピッチで0-6を経験した僕が、観客席で0-5を見た日。」
── 先日書いたこの記事には、たくさんの反響をいただきました。あれは気持ちの話。今回は、その裏側にあったデータの話です。
なお、先日の記事では「407人が回答」と書きましたが、記事公開後にも回答が続き、最終集計は415件になっています。
また、このアンケート活動は今回のレポートで一区切りとなります。 詳しくは記事の最後に書いています。
砂森和也(すなもり かずや)です。このアンケート活動は個人の想いベースでやっています。
本記事は全文無料で公開します。活動の背景や応援のお願いは記事の最後に書いていますので、賛同いただけましたら読んでいただけると嬉しいです。
まずは本文をどうぞ。

はじめに ── このレポートを読む前に
このアンケートは、スタジアムでの観戦体験を改善するために実施しています。
試合の勝ち負けではなく、「スタジアムに来た人がどんな体験をしたか」を記録し、次に活かす。それがこの活動の目的です。
ただし、今回は触れざるを得ないことがあります。
0-5という試合結果が、満足度のすべてに影響しています。 運営面は着実に改善されているにもかかわらず、満足度は過去最低を記録しました。数字だけ見ると「すべてが悪くなった」ように見えますが、実態は違います。
このレポートでは、試合結果の影響を認めた上で、それでも記録すべき改善点と課題をいつも通り書きます。大敗した試合だからこそ、試合以外の部分を正確に記録しておくことに意味がある。それがこのアンケートの価値だと考えています。
そして最後に、改善点とは別の、もう一つの問いについても書きます。
概要データ

試合情報
大会:明治安田J2・J3百年構想リーグ 第3節
対戦:AC長野パルセイロ vs 松本山雅FC(ダービー)
日時:2026年3月14日(土)14:00キックオフ
会場:長野Uスタジアム(収容人数:15,491席)
入場者数:9,792人
天候:晴、中風 / 気温9.1℃
結果:0-5(パルセイロの敗戦)
最終回答数:415件
入場者数9,792人に対して回答率は約4.2%。開幕戦6.0%(317件)、大宮戦4.5%(158件)に続き、3試合連続で100件以上の回答をいただきました。
自由記述は合計で約8万文字。1試合のアンケートとして、過去最多です。
回答者の内訳
パルセイロサポーター(5年以上):195名(47.0%)
パルセイロサポーター(1〜4年):80名(19.3%)
松本山雅FCのサポーター:130名(31.3%)
どちらでもない:8名(1.9%)
初観戦:2名(0.5%)
ホームサポーターが277名(66.7%)、アウェイサポーターが130名(31.3%)。
ダービーという特性上、山雅サポーターの回答が31.3%と多くなっています。開幕戦(コンサドーレ21.5%)、大宮戦(大宮36.7%)と合わせて、3試合で異なるアウェイの視点が集まりました。

環境要因 ── まず「条件」を確認する
前回のレポートから続けていることですが、満足度の数字を見る前に、その試合の「条件」を確認します。
3試合の条件比較
開幕戦(2/21 vs コンサドーレ札幌):入場者数5,291人 / 小雨→曇 / 結果1-1
大宮戦(2/28 vs 大宮アルディージャ):入場者数3,496人 / 晴・強風 / 結果1-2
ダービー(3/14 vs 松本山雅FC):入場者数9,792人 / 晴、中風 / 結果0-5 / Little Glee Monsterライブ
ダービーは、3試合の中で最も入場者数が多く、最も試合結果が悪い試合です。
入場者数が約3倍になった時に何が起きるか。 大宮戦3,496人では起きなかった問題が、9,792人で一気に顕在化する。今回のレポートでは、この視点も軸にしてデータを読みます。
満足度

全体平均:3.04 / 5.0
5(とても満足):83名(20.6%)
4:89名(22.1%)
3:87名(21.6%)
2:48名(11.9%)
1(不満):95名(23.6%)
満足度1が最多です。開幕戦では5.3%、大宮戦では3.8%だった満足度1が、23.6%にまで跳ね上がっています。
3試合の推移

全体平均:開幕戦3.81 → 大宮戦4.15 → ダービー3.04
パルサポ5年+:3.70 → 3.91 → 2.55(大宮戦比 -1.36)
パルサポ1-4年:3.71 → 3.88 → 2.41(大宮戦比 -1.47)
相手サポ:4.17 → 4.56 → 4.15
パルセイロサポーターの満足度が、大宮戦比で約-1.4ポイント急落しました。
一方で、相手サポーターの満足度は3試合を通じて4.15〜4.56で安定しています。
前回との比較
良かった:99名(24.6%)
同じくらい:127名(31.6%)
物足りなかった:163名(40.5%)
「前回と比べて物足りなかった」が40.5%。大宮戦の12.4%から3倍以上に跳ね上がっています。
この数字をどう読むか
満足度の低下の主因は、試合結果です。
運営の質は、開幕戦から着実に改善されています(後述)。それでも満足度が急落したのは、0-5という結果がすべての評価の「土台」になっているからです。
ただし、ここで注意したいことがあります。
満足度1をつけた人の自由記述を読むと、こう書いている人が何人もいました。
「試合が始まるまでは本当に楽しかった。リトグリのライブで気持ちも盛り上がって、さぁ応援するぞっという気持ちになったのに、終わってみればダービーなのに酷い試合だった。応援する気持ちがどんどんなくなって、諦めていく自分が居て、そんな自分も情けなかった。」
満足度5なのに、書いてある内容は絶望。イベントが最高だったから5をつけたけど、試合が全てを壊した。
逆に、満足度1の中にも「リトグリは最高だった」「運営は頑張っていると思う」という声が含まれている。試合以外は良かった。でも試合結果があまりにも悪すぎて、総合的には1。
「アンケートは感情で答えてはいけない、冷静にしなければならないと思いつつ、やはりダービーという場は結果が全てであり点数を付けるとなれば最低点になってしまいます。ただ試合が始まる前までの試行錯誤は感じ取っています。クラブは変わろうとしていることについては前向きに受け止めたいですし、こういった声があることはフィードバックしていただきたいと思います。」
数字だけでは見えない感情が、自由記述に溢れていました。
もう一つ。自分なりの目的を持って来ている人は、試合結果に振り回されにくい傾向がありました。「あの選手のプレーが見たかった」「息子と一緒に来るのが楽しい」「リトグリが目当てだった」──勝敗とは別で目的がある人は、0-5でも観戦体験全体への評価が極端に低くならない。
試合結果という土台の上に、運営やイベントや個人の目的が積み重なって、満足度が決まる。 それが今回のデータから見えた構造です。
良かった点

1位:イベント・演出 ── 228名(54.9%)
2位:スタジアム全体の雰囲気 ── 149名(35.9%)
3位:スタッフの対応 ── 109名(26.3%)
4位:入場・導線・座席案内 ── 107名(25.8%)
5位:スタジアムグルメ(スタグル) ── 77名(18.6%)
特になし ── 59名(14.2%)
1位:イベント・演出 ── 54.9%
ダービーでのLittle Glee Monster(リトグリ)のライブパフォーマンスが圧倒的でした。開幕戦6.4%→ダービー54.9%。過去3試合で最も評価が高かった項目です。
「入場待機列の導線がメインスタンドと一緒になっていてよくわからない状態でした。あれなら1万人近く入る試合は前みたいにビクトリーロードからの入場にしてほしいです。イベントは、リトグリ最高でした!」
導線への不満と、リトグリへの絶賛が同居しています。それだけリトグリのインパクトが強かった。
「リトグリのライブとか色々なイベントがあったし、天気も良かったのでとても盛り上がったと思った。それでもダービーなのに10,000人入らないんだと残念な気持ちになった。」
ただし、こういう声もあります。
「周りにリトグリのライブをみて後半を見ずに帰る人が居ましたよ。その意味を選手や監督、クラブは重く受け止めてほしい。」
リトグリは最高だった。でも試合が全てを壊した。 この声は今回のアンケートで最も多く見られた感想の一つです。
スタジアム雰囲気 ── 35.9%
開幕戦77.9%から大幅に下がっています。これは雰囲気が悪かったのではなく、試合結果が雰囲気の評価を引き下げたためです。0-5の試合後に「雰囲気が良かった」とは書きにくい。
それでも35.9%がこの項目を選んでいるのは、ダービーの熱気自体は確かにあったことを示しています。
スタッフの対応 ── 26.3%
「駐車場の案内の方から始まり、スタジアム内外のスタッフの方々はとてもフレンドリーでいつも気持ちの良い観戦ができています。スタッフはパルセイロの宝だと思います。」
相手サポーターが「宝」と評するスタッフ対応。
「入場口の導線は改善されていて、ボランティアスタッフの方達など多くのスタッフの方がメガホンなどでの声がけを行っていただいた為、すごく分かりやすかった。」
満足度1の人が、スタッフの対応を評価している。0-5の試合でも、ボランティアの方々は最後まで丁寧に対応していました。
先日の記事でも書きましたが、負けた時の振る舞いにこそ、大事にしているものが出る。 それを見ていた人がいて、わざわざアンケートに書いてくれた。
「運営がいくらがんばっても、肝心の試合内容が悪ければ集客は増えていかないと思います。ダービーなのに1万人いかなくなりました。危機感を。」
運営への評価と、試合結果への怒り。この二つは別のものとして存在しています。
気になった点

1位:特になし ── 159名(38.3%)
2位:スタジアムグルメ(スタグル) ── 83名(20.0%)
3位:入場・導線・座席案内 ── 71名(17.1%)
4位:グッズ販売 ── 35名(8.4%)
「特になし」が最多です。0-5で負けた試合で、運営面に関しては「特に気になることがなかった」人が4割近くいる。
では、気になった点として挙がっている項目は、開幕戦から改善されているのか。次のセクションで確認します。
改善されたこと ─ フィードバックは届いている
3試合のアンケートを通じて、実際に改善された項目があります。
入場導線
「気になった点」に選んだ割合:開幕戦38.1%→大宮戦11.2%→ダービー17.1%
開幕戦で最大の課題だった入場導線は、大宮戦で大幅に改善されました。ダービーでは入場者数が約3倍になったため17.1%に微増しましたが、5,000人規模だった開幕戦よりも約1万人規模のダービーの方が低い。
人が3倍になっても、改善が効いている。
グッズ販売
開幕戦24.4%→大宮戦13.7%→ダービー8.4%
3試合連続で改善。
「気になった点:特になし」の推移
開幕戦23.1%→大宮戦37.9%→ダービー38.3%
「特に気になることはなかった」と答えた人の割合が、3試合で最も高い。0-5の試合で、です。
試合結果には不満を持っている。でも、運営面で気になることが特にないと答えた人が最多。 これは、運営の改善が着実に進んでいることを裏付けるデータです。
フィードバック → 改善の循環
この3試合を通じて見えたのは、「声を集めたら改善された」という循環です。アンケートの声が運営に届き、次の試合で改善される。それがまたアンケートで確認される。
この循環が機能していること自体が、3試合続けた最大の成果だと考えています。
引き続きの課題
3試合を通じて継続的に指摘されている課題をまとめます。詳しくは3試合の横断分析記事で書く予定です。
駐車場
3試合すべてで指摘。ダービーでは最も深刻でした。自由記述で102回言及されています。
「やはり駐車場の確保が必須ですね。ライト層はこういった所で不便さを感じるともう足を運んでくれないと思います。ましてやこの結果では、、」
「駐車場を探すのにとても苦労しました。幼い子供がおり子供を連れてではでは歩くのに遠く、オムツやお着替えなど荷物も多いため、臨時駐車場は厳しいです。折角チケットを購入したのに試合開始から観れずとても残念な思いをしました。子連れで観戦したい人もいるので、抽選で駐車券の購入ができるなどのご対応を。」
「駐車場、あまりにも少なすぎる。他チームのスタジアムにも多数行ってますが、こんなに駐車場が少ないのはパルセイロくらい。パルセイロは応援したいけど、毎回駐車場の心配があって行く気が削がれます。」
「1番最悪なのが駐車場が無いこと。集客する気があるのかな?子連れには地獄でした。駐車場が無いのは死活問題、また次観にいこうと思っても駐車場無いだけで、考えてしまいます。」
事前に運営へ電話で確認した際の案内と、現場での案内が食い違っていたという声もありました。現場スタッフへの情報共有が追いついていなかった可能性があります。
320台のキャパシティに対して9,792人。これは運営の努力で解決できる範囲を超えています。構造的な問題です。
子連れの声が特に目立ちました。荷物が多い、歩く距離が遠い、試合開始に間に合わない──駐車場問題は「不便」の域を超えて、来場の障壁になっています。
スタジアムグルメ
自由記述で57回言及。50分待ちの報告が複数。
「とにかくダービーに負けたことが全て...辛すぎます。ただいつもの3倍の入場者数なので、スタグルの列が長く皆、大変そうでした。こういう時はもう少し出店数を増やせたらと思います。」
「入場者数予測10000人なのにスタグル店舗が少なく、注文後30分~40分待たされた。」
「山雅サポとして南信飯田市から2時間かけて伺いました。スタグルは買えなかった。並んでも売り切れになり、もつ煮屋さんに並んだのにソールドアウトの看板もなく順番になったら『売り切れです』。次回行くことがあればもうスタグルに期待はせず自分で買って行くことを考えたいくらいでした。」
約1万人規模では出店数と動線設計の両方が不足しています。売り切れの告知が間に合わないまま行列に並ばせてしまうケースも報告されており、出店側との連携も課題です。
アウェイ側ビジョン
「アウェイ側にはビジョンがないのはかなり不便でした。選手交代のときにいちいちスマホで確認しなければならず、試合を集中してみられません。アウェイの洗礼といえば聞こえはいいですが、せめて出場選手くらいは表示してほしいです。」
施設の問題であり、すぐに解決できるものではありません。ただ、3試合連続でアウェイサポーターから指摘されていることは記録しておきます。
座席・観戦環境
自由記述で96件の言及がありました。バックスタンドの柵で視界が遮られるという指摘や、場所取り(長時間離席してタオルや荷物で確保)への不満が目立ちます。一方で、ピッチとの距離の近さを評価する声も多く、設備への不満と環境への満足が混在しています。
再入場の位置変更
再入場口の位置が変更されたことで混乱が生じたという声が21件。変更自体の告知が不十分だったことが主な原因です。
電波・通信環境
スタジアム内での電波状況への不満が17件。うち11件が相手サポーターからの指摘です。QRチケットやキャッシュレス決済が前提になる中、通信環境はインフラの問題として記録しておきます。
約1万人で何が起きたか ─ ダービー特有の課題
ここからは、ダービーだからこそ見えた課題を書きます。
来場者数とキャパシティ
開幕戦5,291人。大宮戦3,496人。ダービー9,792人。
大宮戦のレポートで、「3,000人では起きない問題が5,000人で顕在化する」と書きました。今回はその延長線上で、約1万人で何が爆発したかの記録です。
駐車場、スタグル行列、入場導線の混雑──これらは「運営の質が悪い」のではなく、キャパシティの限界を超えた時に構造的に発生する問題です。
1万人規模の試合を恒常的に開催するなら、今の設計では足りない。これはクラブだけの問題ではなく、スタジアムの運用全体に関わるテーマです。
集客 ── ダービーで1万人を割った
「Uスタという素晴らしいスタジアムができた今、ダービーで1万人入らないのはホスト側の恥だと思う。スカスカのホーム自由席、満席のビジター席。せめて松本側に席を開放すべきではなかったのか。」
「正直言って、週休2日が増えている世の中で、土曜日のデーゲーム、ダービー、リトグリまで来てるのに1万人を超えなかったのは危機感を持って対策した方が良いと思う。」
「パルセイロサポーターが少なくて悲しい。もっとダービーはバチバチじゃないと面白くない。」
ビジター席が満席の一方、ホーム自由席に空席がある状態。ダービーで1万人を割ったことへの危機感は、ホーム・アウェイ双方から寄せられています。
呼称問題
「『信州ダービー』を『THE DERBY』と呼称することに違和感があります。『信州ダービー』は長野と松本の共有財産です。『THE DERBY』は絶対に使用しません。そこじゃない。」
「長年、『信州ダービー』と謳ってきたのに、今回の『ザ・ダービー』はダサく感じた。」
「THE DERBY」という呼称について、ホーム・アウェイ両方から違和感の声がありました。なお、クラブ公式内でも表記が混在しています。
ブーイングと子連れ環境
「3歳の息子を連れてゴール裏で観戦しています。今回はブーイングや大声が怖かったと初めて言っていました。『何でみんな大きい声出してるの、怖い』と。これで行くの嫌がらなければいいなと思います。」
「子供と観戦していたが、ブーイングと罵声が怖いと言っていた。勝つ試合を観て、笑って帰らせてあげてください。」
ダービーの熱気が、子連れにとっては恐怖になる。これは良い悪いの問題ではなく、ダービーという試合の性質上、起きることです。
ゴール裏の応援がダービーだからこそ激しくなるのは当然のこと。ただ、「子供がもう行きたくないと言っている」という声が複数件あることは、受け止める必要がある。
子連れで安心して観られる席の案内や、ダービーの雰囲気を事前に伝える情報発信は、検討の余地があるかもしれません。
松本山雅FCサポーターの声
130名の山雅サポーターが回答してくれました。全回答者の31.3%です。
普段聞くことのできない「相手から見た長野Uスタジアム」の声を紹介します。

「ダービーでの敗戦は山雅的には嬉しいですが、大量失点の経験は昨年山雅もあり苦しかったです。この1試合で全てやってきたことが否定されるわけではないので、ぜひ奮起して!次回のダービーは1万人超えよう!!!」
「昨年はUスタをお貸し頂き感謝。勝利の喜びを届けられて良かった、反面ライバルどうした?張り合いなくて喜び半分でした…。アルウィンではシビれるゲームを」
「パルセイロは正直好きではないですし、どちらかと言わなくても嫌いです。ですが、長野県のサッカーの発展にパルセイロはなくてはならないチームです。まだまだパルセイロを倒し足りません。5点でも足りません。次はアルウィンで待ってます。」
「毎度のことながら、ボランティアの皆さんのホスピタリティあふれる対応をありがたく思っています。パルセイロさんは信州サッカーを盛り上げる同志として、ともに高め合っていきたいと思っています。お互いの存在あってこそ両クラブの存在意義もより高まっていくものと感じています。」
「強い長野あっての松本です。わたしたちもこちらでのダービーでは、長野の皆さんを気持ちよく迎えられる松本市民でありたいです。」
「監督との相性もあるかと思いますがサポーターは後押ししかできないので今は耐え時だと思います。経験上私達も我慢の年月を積んできました。頑張ってください。」
「嫌いです。でも、なくてはならない」。
「強い長野あっての松本です」。
これがダービーです。
山雅サポーターのスタジアム評価の平均満足度は4.15。開幕戦のコンサドーレサポーター(4.17)とほぼ同じ数値です。試合の結果に関係なく、Uスタジアムの観戦環境がアウェイサポーターに一定以上の評価を受けていることがわかります。
アンケートから見えた、もう一つの問い
415件の自由記述を読んで、改善点や課題とは別に、一つの問いが浮かんできました。
「クラブは、この現状をどう受け止めているのか。」
サポーター側の声は、ここにある。415件分。怒り、失望、提案、エール。全部見える。
サポーター側はクラブ側が何を考えているのかが、見えにくいのか?
AC長野パルセイロの理念は「スポーツの力で長野を元気に」。ダービーで0-5。1万人近いサポーターが詰めかけた試合で、スポーツの力で元気になれた人がどれだけいたか。
アンケートには、試合内容への怒りだけでなく、「クラブはどこに向かっているのか」「何年待てばいいのか」という声が何十件も書かれていました。
「今示すべきは『決意』ではなく『決断』であると思います。」
勝てないシーズンはある。大敗する試合もある。それは仕方がない。
でも、その時にクラブが何を考え、何をしようとしているのかが見えるかどうかで、サポーターの受け止め方は変わるのではないか?
アンケートの内容的にそう感じました。
415件のサポーターの声はここにある。この声がどう届き、どう活かされるのか。

415人の声
ここからは、自由記述に書かれた声をテーマ別に紹介します。
415件の中で、試合内容に関する自由記述は最も多く、最も感情のこもった部分でした。「途中で帰った」と書いた人が17件。うち16件がパルサポ5年以上で、「初めて途中退場した」という声が複数ありました。
すべてを掲載することはできませんが、異なる立場からの声を、できるだけ多く紹介します。
試合内容への怒り
「私はJFLの時から見ていますが、ダントツで過去最低の内容でした。それが、松本戦。今日はサッカーになってませんでした。気持ち切れたファンは多かったと思います。降格がないリーグだとは言っても、してはいけない興行をしてしまったと思います。これで、クラブが終わってしまってもおかしくないという感情すら覚えました。」
「これまで観てきた中で最も後味の悪く、そして勝とうという気持ちが全く伝わってこなかったお粗末な試合だった。百年構想リーグでもしっかりと結果を残すと言っている中で、この様な無様な試合を続ける様なら、秋からのJ3リーグもとても不安である。勝てるビジョンが見えない。」
「ダービーはイベントでもお祭りでもない。負けたことよりも気持ちの感じられない残念な試合内容に、初めてサポ辞めようと思いました。」
「長野の誇りを傷つけられた日だった。」
「観戦を始めて15年。かつて1度だけブーイングをしたことがあり、それ以来どんな試合でもブーイングはしないと心に誓っていた。そんな私が昨日はその禁を破ってしまいました。そんな試合でした。」
監督・フロントへの声
「フロントが本当に結果を出すための仕事をどこまで本気でしているのかも、正直見えてきません。表に出にくい立場で、批判が集まりやすいことは理解していますが、それでも結果が出ていない以上、『見えないから仕方ない』では済まされない部分だと思います。」
選手の振る舞い
「不貞腐れて見えるような態度な選手は応援もスポンサードもしにくくなります。どんな結果であれ、幼稚な苛立ち、感情を露わにしていくことを選手、サポ共に気をつけるべきだし、クラブとしても指導してほしいと感じます。」
「覇気がない。勝負する気がない。やる気がない。気持ちが伝わらない。」
「砂森さんのnoteを観て2日前に観戦を決めたサポ歴17年の古参サポです。スタジアムやサポーターに感じる熱意や思いが選手になぜか感じられないのが残念でした。」
途中退場・離脱宣言
「初めて前半で帰りました。すいませんでした。」
「娘と行きましたが、無様な試合を見せられて、二度と行かないと言っていました。まぁ当然でしょう。」
「サポーターでいる事が恥ずかしくなる内容でした。しばらく観戦は控えます。虚しいです。」
「あまりにも不甲斐ない試合で、最後まで観戦する気にならなかった。こんな試合続けていたら、観戦者数ダダ下がりですよ!」
集客とクラブの存亡
「JFL時代から観ているが、ダービー以前に過去最悪の試合だった。対戦相手にも失礼。興行として成立してない。ただでさえバスケに吸い取られている。バスケは観客が寒い強風の中辛い思いをする必要がない。今日の試合で、更に、たくさんの人が離れていってしまうと感じた。来年昇格できなかったら、長野市も財政難であるし、終わってしまうのでは、という感情になり辛かった。」
「こんな試合続けていたら、観戦者数ダダ下がりですよ!一緒に来てくれた鹿島サポーターが、これは応援してはいけない内容だと言ってました。」
「もっと観客を楽しませるようなサッカーを見せて欲しい。お金を払ってまで失点しすぎると子供が可哀想に思いました。」
それでも応援し続ける
「長野に来て、パルセイロの為に闘ってくれる監督、選手、スタッフは全力で応援しています。ですが、ホームで今日みたいな試合は観たくないです。次節、いわき戦も行きます。パルセイロらしいサッカーを観せて下さい。私達サポーターには、パルセイロしかないんです! 次節も全力で応援します。」
「今回はこんな結果でしたが、また来週、選手に会えることを楽しみに1週間頑張ろうって思ってます。選手の皆んなも下を向かないで、オフはしっかり休んで、最高の週末迎えるために頑張ってね!」
「ホームでこのような結果を見せつけらるのは悲しいを通り越して怒りしかないです。私は長野市民でもなく、何なら山雅のホームタウンに住んでいますが、パルセイロが好きでサポーターやらせてもらってます。サポをやめるつもりはなく、これからもパルセイロとともに。だから、奮起してください。」
「10年以上サポーターをやっていますがもうサポーター辞めようかと思うぐらいの気持ちでした。砂森さんも元パルセイロ選手として昨日の結果は同じ様に悔しいと思います。そんな中で砂森さんの前向きな言動を見て自分もまた頑張ろうと思えました。本当にありがとう。」
「パルセイロが大好きです。パルセイロがない生活は考えられません。長野市のUスタの近くに住んでいますが、残念ですが私のご近所にはパルセイロを応援してくれる方はいません。招待券で誘っても断られます。私は妻とUスタに通い続けますが、クラブにはもっとファン、サポーターを増やす活動をして頂きたいです。」
子供たちの目
「大人がグチグチ言っているのを見たあと、目の前の公園で子供がAC長野コールしながらボールで遊んでいるの見ると、大人のファンより子どものファンが大事だなと感じた」
大人は怒っている。子供は遊んでいる。同じ0-5を見た後に。
感謝
415件。全部読みました。
自由記述は約8万文字。一つ一つ、全部読みました。
開幕戦317件、大宮戦158件、そしてダービー415件。3試合で890件。
怒りの声も、感謝の声も、提案も、諦めも、エールも。全部受け取っています。
「外でカレー販売をしていて、選手もたくさん来てくれて、話ができて、思わずカレーをたくさん買ってしまいました。」
「あんな試合の後でも、ボランティアの方の対応はすごく気持ちが良かった」
カレーを買った人も、ボランティアに感謝した人も、同じ0-5を見ていた。
その一人一人に物語がある。それを知れたことが、この活動の意味です。
厳しい声も、期待を込めた声だと受け止めています。
ありがとうございます。
次の試合のアンケートについて
開幕戦、大宮戦、ダービー。3試合で890件のデータが揃いました。
当初の目的であった「まず3試合分のデータを取って基準値を作る」は、ここで一区切りです。
次の試合以降、アンケートフォームは引き続き開放しておきます。書きたい人がいれば、いつでも書けるようにしておきます。ただし、毎試合このようなレポートを出すかどうかは、まだ決めていません。
念のため書いておきますが、0-5で負けたからやめるわけではありません。 3試合分のデータが揃ったことで、次のフェーズに移るということです。
次の記事では、3試合890件の経験をもとに、観戦体験アンケートの設計と運用で気づいたことを書く予定です。
※追記:記事執筆完了しました。以下で公開済みです。
890件の回答は、協力してくれたサポーターの皆さんがいなければ存在しないデータです。試合後の疲れた体で、あるいは0-5の悔しさの中で、それでも時間を使って書いてくれた。その一つ一つがこの活動の全てです。
だからこそ、この経験を自分の中だけに留めておくのはもったいないと思っています。どんな質問項目にしたか、何がうまくいって何が足りなかったか、次にやるならどう変えるか──3試合やってみて見えた反省点と改善点を、他のクラブや、スポーツに限らず「お客さんの声を集めたい」と思っている人に向けて共有します。
おわりに
3試合で890件。声を届けてくれた全員に、感謝しています。
何を深掘りしてほしいか、教えてください。
泥臭く、一歩ずつ。
本記事のアンケートデータは2026年3月19日時点の集計です。
よかったら、この記事のスキ(♡)も押していってください。
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