【トイレが苦行に変わる?!糖尿病の意外な合併症と、今日からできる対策】
糖尿病の意外に知られていない合併症について、アラフォー薬剤師ママがお伝えします。
糖尿病とは?
糖尿病とは、糖尿病には、インスリンを作る細胞が壊れてしまう1型糖尿病と、それとは異なる2型糖尿病がある。2型糖尿病は生活インスリンというホルモンがうまく働かず、血糖値が高いままになる病気である。
最初は静かに進むが、放っておくと血管や神経をじわじわ傷つけ、体のあちこちに合併症を起こす。いわば「静かなる生活習慣病の王様」だ。
この発症には生活習慣や、家族歴、遺伝など多くの要素が関わっている。
糖尿病の初期症状
初期は無症状のことが多い。だが、次のようなサインがあれば要注意である。
• やたらと喉が渇く
• トイレの回数が増える
• 急に体重が減る
• 疲れやすい、だるい
「歳のせいかな」と思って放置すると、気づかぬうちに合併症へまっしぐら、なんてこともある。
コントロールの目標値
糖尿病の治療は、血糖コントロールが命である。代表的な目標は以下のとおりだ。
• HbA1c 7.0%未満
• 空腹時血糖 80〜130 mg/dL
• 食後2時間血糖 180 mg/dL未満
もちろん年齢や体調によって変わるので、主治医と相談して「自分のゴール」を決めることが大切である。

血糖を安定させる生活習慣
薬だけに頼らず、毎日の習慣が血糖を大きく左右する。
• ベジファースト:野菜を先に食べると血糖の上がり方がゆるやかになる。
• 欠食しない:朝食抜きはダイエットどころか血糖の乱高下を招く。
• 間食を控える:「ちょっとだけ」のお菓子が意外に破壊力をもつ。
• 炭水化物を控える:ごはん・パン・麺類の食べすぎは血糖急上昇の元。
• アルコールを控える:飲みすぎると低血糖や肝臓トラブルを呼ぶ。
• 運動を取り入れる:食後30分に軽く歩くと、血糖が効率よく下がる。食休みのゴロ寝より、10分でも散歩するほうが体にやさしい。
結局は「ちょっとずつの積み重ね」が、未来の自分を救うことになる。
糖尿病の合併症 〜あまり知られていない排尿障害〜
糖尿病といえば目・腎臓・神経の合併症が有名だが、実は「排尿障害」も合併症のひとつである。
弛緩性排尿障害とは?
糖尿病で神経が傷むと、膀胱がうまく収縮できず、尿が出にくくなる。これを”弛緩性排尿障害(糖尿病性膀胱症)”という。

症状としては、
• 尿が出にくい
• 時間がかかる
• 残っている感じがする
• 頻尿なのに出る量が少ない
「トイレなのに修行か?」と思うほど、排尿にストレスがかかることもある。
放置するとどうなるか
尿が残り続けると、細菌が増えて膀胱炎や腎盂腎炎を繰り返すようになる。さらに進行すると、自己導尿(自分でカテーテルを入れて尿を出す方法)が必要になることもある。
対策
• 血糖コントロールが最優先
• 残尿が多い場合は医師と相談
• 薬で膀胱の働きを助けることもある
• 重症例ではカテーテルや自己導尿が必要になる
「尿が出にくいな」「残っている気がするな」と感じたら、恥ずかしがらずに相談するのが正解である。
まとめ
糖尿病はただの「血糖値の病気」ではなく、全身に影響を及ぼす。
特に、あまり知られていない排尿障害は生活の質を大きく下げる合併症である。
最終的に自己導尿が必要になることもあるが、血糖をうまくコントロールし、定期的にチェックを受けることで予防・進行の遅延が可能である。
未来の自分に「ありがとう」と言われるように、今日から一歩を始めよう。食後30分の散歩も、立派な治療である。
参考文献
https://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/06405/064050730.pdf
