音楽と「幸福」♪
この記事では、音楽と幸福の関係を、
脳科学、感情調整、社会的側面を中心に探ります。
音楽が幸福感を高める♬
音楽は古くから人間の感情に深く関わり、
喜びや癒しを提供してきました。
現代の科学研究では、
音楽が幸福感を向上させるメカニズム
が明らかにされています。
例えば、
音楽聴取は脳の報酬系を活性化し、
ドーパミンを放出して
ポジティブな感情を生み出します。
研究によると、
音楽体験や社会的交流は
ストレス軽減や気分調整に寄与し、
全体的なウェルビーイングを向上させる
ことが示されています (Gustavson et al., 2021).
これは私の実体験でもすごく納得。
前に記事にしたように
脳梗塞を患い、左半身不随になったときは
絶望的に「幸福感」が低下しました。
しかし入院中の主にクラシック音楽鑑賞が、
ずいぶん幸福感の低下を癒やしてくれました。
リハビリの甲斐あって
演奏(Jazz)カムバックを果たしたときは
この上ない「幸福感」に包まれたものです。
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音楽と脳の報酬系の関係♬
音楽は脳の特定の領域を刺激し、
幸福感を直接的に引き起こすことが
研究で明らかになっています。
聴取や演奏を通じて、
脳の線条体でドーパミンが放出され、
快楽や動機付けが生じます。
例えば、McGill大学の研究では、
音楽が脳の快楽中枢を活性化し、
幸福感を高めることが確認されています。
(Salimpoor et al., 2011, p. 257).
また、Pfizerの記事では、
音楽が辺縁系を活性化し感情制御を助け、
ドーパミン放出により
喜びを感じさせるようです (Peretz, 1998).
さらに、
悲しい音楽でもマインドワンダリング
を促進するとのことです。
※マインドワンダリング(mind-wandering)とは、
意識が現在の活動から逸れて、
過去・未来・空想などに思考がさまよう状態
を指す心理学用語です。
DMN(デフォルトモードネットワーク)
を活性化することで、
内省的な幸福感を生む可能性があります
(Experiment 1A, mean 3.71 vs. 3.28, p=0.001).
※DMN(デフォルト・モード・ネットワークとは、脳が「何もしていない」ように見えるときに実は活発に働いている神経ネットワークのことです。2000年代初頭、fMRIなどの脳画像研究によって発見され、脳科学の重要なブレイクスルーの一つとされています。
これらの知見から、
音楽は神経可塑性を高め、
長期的な幸福を支えるツール
として機能します (Zatorre, 2015, p. 407).
脳卒中治療効果もあるようです(後述↓)
音楽聴取がもたらす感情の変化♬
音楽を聴くだけで、
ポジティブな感情が増し、
ネガティブな感情が減少します。
大学生を対象とした研究では、
Mahlerの「Adagietto」や
Vangelisの「Titans Theme」を聴取後、
ポジティブ感情が有意に上昇し、
ネガティブ感情が低下したとのことです。
特に、
Mahlerの悲しい曲がネガティブ感情を
最も効果的に減らす結果でした
(MML condition, p<0.001).
また、Missouri大学の研究では、
アップビートな音楽(Copland)を聴きながら
「幸せになろう」と意図すると、
短期的な気分向上と
2週間の全体幸福感向上が見られたとのこと。
(Ferguson & Sheldon, 2013).
さらに、
意味深い音楽(meaningful music)は、
被験者の感情を強く動かし、
愛情表現の欲求を3倍に高め、
つながり感を促進します
(39.4% vs. 16.7%, p<0.05).
これらの実験は、
音楽が感情調整を通じて幸福を即時的に高める
ことを示しています (Carlson et al., 2015, p. 409).
音楽制作とエンゲージメントの役割♬
音楽を積極的に制作したり演奏したりすると、
幸福感がさらに増幅されます。
音楽学生の研究では、
音楽エンゲージメントと共感が
「幸福感」を増し、
自尊心と向社会的傾向を促進するとのことです。
(β=0.35, p<0.001).
例えば、ブルースの演奏は
全てのポジティブ感情を増加させ、
興奮や注意力が高まるとのことです。
(BP condition, all 10 positive affects increased).
また、
音楽練習はフロー状態を誘発し、
達成感を提供します
(Csikszentmihalyi, 1990, p. 36; Pates et al., 2003, p. 426).
これは私の実感も、まさにその通りですね♪
研究では、
音楽参加がコルチゾールを減らし、
IgAを増加させることでストレスを軽減し、
幸福を高めます (Beck et al., 2006, p.19; p. 409).
これにより、
音楽創作(作編曲、演奏)は
自己実現と幸福の基盤となります。
音楽の社会的側面と幸福のつながり♬
音楽は社会的絆を強め、
幸福を共有的に高めます。
グループでの音楽活動は
オキシトシンを増加させ、
信頼とつながりを促進するようです。
(Nilsson, 2009; Kosfeld et al., 2005).
スウェーデンの調査では、
音楽イベント参加が生存率を高め、
幸福に寄与するという研究があります。
(Bygren et al., 1996, p. 406).
また、
コンサートやダンスは幸福感を
向上させるようです(CNN, 2016)。
これはどなたも実感するのでは。
音楽療法では、
ドラムサークルや歌唱がコミュニティ感を生み、
うつ症状を改善するという研究結果です。
(Dingle et al., 2021).
これらの社会的効果は、
音楽が孤立を防ぎ、
幸福を増幅することを示しています。
(Argyle, 1999, p. 353).
音楽療法と幸福の臨床的応用♬
音楽は臨床的に
幸福を向上させるツールとして活用可能です。
例えば、脳卒中患者の
音楽聴取は記憶と認知を改善し、
幸福感を高めるとのことです。
(Sarkamo et al., 2008, p. 866; 2008 study).
また、痛み軽減では、
音楽がドーパミンを介して喜びを提供し、
医療処置中の不安を減らすとのこと。
(Augustine & Umarani, 2013, p. 408).
音楽療法はうつ病の機能改善に有効で、
(Aalbers et al., 2017).
日常では、アップビート音楽を
聴くことで幸福感の向上が得られるようです。
おわりに~明日はクラシック音楽の日、音楽で幸福を最大化♬
音楽は脳の報酬系活性化、感情調整、
社会的つながりを通じて幸福を高めます。
研究例は一貫して、
積極的な音楽との関与が
「幸福感」を向上させることを示しています。
(Weinberg & Joseph, 2017, p. 409).
明日9月4日はクラシック音楽の日です。
私はJazzと並び、クラシック音楽も大好きです。
この機会に、なじみが薄い方も
クラシック音楽を
聴いてみてはいかがでしょうか。
日常的に音楽を活用し、
幸福を積極的に追求しましょう。
最後まで記事をご覧いただき、
誠にありがとうございました。
今後も幸福に関連する記事を、
投稿してまいりますので、
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いただけますとありがたいです。
イーハピネス株式会社 代表取締役 松島紀三男*プロフィール*
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