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『台湾華語辞典』を作りました

こんにちは、中国語教師のエビ先生です。辞書を作ったとか、ついに頭がおかしくなったと思われそうですが、単にGeminiのGem機能を使って辞書ツールを作っただけです。辞書の編纂に携わっている方たちを侮辱する意図はございません。ただ、ユーザーというか、一般の学習者にとっては、これは辞書というか、辞書を超えた学習ツールであるのもまた確かなので、敢えて「辞書を作った」と大言壮語させてもらいます。

台湾華語辞典
https://gemini.google.com/gem/1rvSzDROqdhhULHBoMYPfZD-2tDh4zRoT?usp=sharing

私がいわゆる北京語(Mandarin)と出会ったのは台湾の歌が最初で、その後、台湾人のお友達ができ、大学で簡体字とピンインを主体とする中国語教育を受けましたが、学校のお勉強以外はずっと台湾の中国語がメインで、今でも授業以外で簡体字に触れることはありません。日本はもちろん、上海などで生活する日本人に中国語を教える中国語教師という立場上、100%台湾の中国語に浸るわけにいかず、仕事は簡体字の中国語をメインとし、プライベートでは台湾の中国語を使ってきました。本当のことを言うと、「たいわんかご」なる謎の名称(和製中国語)には今も強烈な違和感がありますが、これだけ台湾華語を学ぶ人が増えた今、無視するわけにもいきません。

ここ数年は台湾華語が人気となり、状況がまた変化しているのかもしれませんが、残念ながら、台湾に留学したり生活したりしている日本人の中国語は、発音にしろ文法にしろ、残念なことが多いです。詳しくはこちらの記事をお読みいただきたいのですが、

それは決して学習者のせいだけではありません。発音が悪い原因は注音符號を身につけていないことにあります。その証拠に、私が今まで出会った注音符號を使って発音を学んだ台湾華語の学習者は、どの人も台湾人のように発音がきれいです。

文法については、正體字(繁体字)で書かれた日本人向けの辞書や文法書がほとんどないのが原因です。ですので、台湾で中国語を学んだのに上手な人は、生まれつき才能のある一部の人に限られてしまい、それ以外の学習者は、辞書や文法書がないために、「何となく」「雰囲気」で、ブロークンな中国語を話すことになります。大袈裟な話ではなくて、日本語の文から「てにをは」や「送り仮名」を抜けば中国語になると思っているのではないか?と疑いたくなる事例を多数見てきました。

その状況を打開したいとずっと考えてきましたが、AIの登場により、台湾華語辞典(華日辭典/漢日辭典)を作ることができました。

私の台湾華語辞典は単語を入力して調べるのではなく、「文」を入力して、その中の単語を"(半角のダブルコーテーション)で括ることで調べます。

「単語だけで調べられないのか?」と思う人がいるかもしれませんが、文脈を無視して単語だけに注目するのは、実は上達できない人の共通点の1つです。

例えば、“妳的眼睛亮晶晶的”という文があるとします。なぜ文末に“的”があるのかを理解していて、自分で中国語を話したり書いたりする時に、この“的”を適切に使える学習者はあまりいません。「後ろに何か省略されている」と考える学習者もいます。しかし、一番多いのは、文末に“的”があることに気づけないケースなのですが、もしあなたが幸運にも気づけたとして、今度は辞書を引いて調べてみたとします。“的”を引くと実にたくさんの項目があり、圧倒されてしまいます。そして、「どうせ目がきれいだって言いたいんだろ?」と考えて、それで終わってしまいます。

でも私がGeminiに作ってもらった台湾華語辞典では、妳的眼睛亮晶晶"的"というように、気になる単語を"で括って送信するだけで、プロンプト(指示文)を書かなくても、次のように答えてくれます。

你的眼睛亮晶晶的
注音:ㄋㄧˇ ㄉㄜ˙ ㄧㄢˇ ㄐㄧㄥ ㄌㄧㄤˋ ㄐㄧㄥ ㄐㄧㄥ ㄉㄜ˙
ピンイン:nǐ de yǎn jīng liàng jīng jīng de
日本語訳:あなたの目はキラキラと輝いていますね。

【単語の解説】
用法解説: この文における「的」は、状態を表す形容詞句の末尾に置かれ、その状態を確定させたり、強調したりする役割を持っています。

特に「亮晶晶(キラキラ輝く)」のような、同じ漢字を重ねた状態形容詞(ABB型など)と共に使われることが非常に多いです。台湾華語の日常会話では、単に事実を述べるだけでなく、「~な様子だ」「~しているのだ」というニュアンスを添えて、描写をより生き生きとさせるためにこの「的」が不可欠です。

文型パターン: [名詞] + [状態形容詞(ABB型など)] + 的

まず注音符號が表示されます。残念ながら、軽声符号の位置が前ではなく後ろになっていますが、これは仕様ですので、受け入れてください。ピンインも併記されているので、それも見れば確実です。

そのあと、“亮晶晶的”“的”がなぜ必要なのか、分かりやすく説明してくれています。これはもう文法書の役割も兼ねています。正體字(繁体字)でありながら、辞書を引いて、文法を学ぶこともできるのです。私がこの記事の冒頭で「辞書を超えた学習ツール」と書いたのは、決して言い過ぎではありません。さらに、分かりやすくて、実用的な例文を3つ提示してくれます。

習得のための例文
【例文1】
他的臉紅通通的
注音:ㄊㄚ ㄉㄜ˙ ㄌㄧㄢˇ ㄏㄨㄥˊ ㄊㄨㄥ ㄊㄨㄥ ㄉㄜ˙
ピンイン:tā de liǎn hóng tōng tōng de
日本語訳:彼の顔は真っ赤です。

【例文2】
剛煮好的飯熱騰騰的
注音:ㄍㄤ ㄓㄨˇ ㄏㄠˇ ㄉㄜ˙ ㄈㄢˋ ㄖㄜˋ ㄊㄥˊ ㄊㄥˊ ㄉㄜ˙
ピンイン:gāng zhǔ hǎo de fàn rè téng téng de
日本語訳:炊きたてのご飯はホカホカしています。

【例文3】
這杯奶茶甜滋滋的
注音:ㄓㄜˋ ㄅㄟ ㄋㄞˇ ㄔㄚˊ ㄊㄧㄢˊ ㄗ ㄗ ㄉㄜ˙
ピンイン:zhè bēi nǎi chá tián zī zī de
日本語訳:このミルクティーは甘くて幸せな味がします。

まれに例文の“的”が「の」で表示される場合があります

もちろん、どの市販の辞書にも例文は載っていますが、実用的ではない場合も少なくありません。

その場合は例文検索をすることになりますが、たくさんの役に立たない例文の中から、実際に使える例文を見つけるが大変な作業であることは、例文検索によって中国語力を磨いてきた私が一番よく分かっていますし、本来この作業は学習者がやるべきことではありません。時間と労力の無駄です。

でも、私の作った台湾華語辞典では、最初から使える例文が3つ提示されます。3つでは足りなかったり、自分好みの例文がない場合は、「例文を追加して」とお願いすれば、追加してくれます。

これにより、その単語を知識として理解するだけでなく、実際に自分で使えるようになります。画面の文字を発音する機能のあるブラウザを使えば、例文をきれいな発音で読み上げてくれます。

私が作った日中混在読み上げツールを使うのも良いでしょう。

【2026年4月29日追記】
『台湾華語辞典』が例文の読み上げに対応しました。

【注意点】
これは私の辞書の問題ではなく、Gemをシェアした時に起こりうる現象なのですが、台湾華語辞典のURL( https://gemini.google.com/gem/1rvSzDROqdhhULHBoMYPfZD-2tDh4zRoT?usp=sharing )をクリックまたはタップしただけで、すぐに台湾華語辞典のメイン画面が現れる場合と、現れない場合があります。

私の生徒さんたちにご協力いただいたのですが、GoogleやGeminiにログインしてからリンク開けばメイン画面が表示される場合もあるし、逆にログイン済みのブラウザとは別のブラウザだと開いた例もあります。LINEやXなどのアプリ内でリンクを開こうとすると、失敗することが多いです。外部ブラウザで開くことをオススメします。有用なツールなのにすぐに使えないことがあるのは非常に歯がゆいのですが、ここはちょっと頑張ってみてください。そして、もしブラウザで開くことができたら、すぐにブックマークしてください。次回からは保存したブックマークから辞書を開けます。

「繁体字も注音符號も興味ない。簡体字版はないのか?」と思ったそこのあなた!簡体字&ピンイン版もありますので、ぜひ使ってみてください。こちらは辞書の「中の人」も中国人です。

中日辞典
https://gemini.google.com/gem/1cuxMA17Ghcu_kBqE3bapIsRgmEuAJ-Mo?usp=sharing


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