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一生をかけて何かを作るということ。偉人たちが命を燃やした「ライフワーク」の物語

こんにちは!えひめITラボ代表のせいけです。

普段はAIやITを使って、この街をどうやって面白く盛り上げていこうかな、なんてことばかり考えている僕ですが、ときどき「人間が一生をかけて作り上げるもの」の凄みについて、しみじみと考えてしまうことがあります。

みなさんは「ライフワーク」と呼べるものを持っていますか?

人生のすべてを注ぎ込み、何十年もかけて一つの作品を作り上げる。そんな、ちょっと気が遠くなるような挑戦をした歴史上のクリエイターたちがたくさんいます。今回は、彼らが命を燃やして取り組んだ、時に美しく、時に切ない創作のドラマをご紹介します。

(今日の一言: 1番続きが見たいのはハンターハンターです)

数十年をかけて言葉を紡いだ文学の世界

書物の中で生き続ける言葉たち。そこには、作家たちが人生の終わりまで机に向かい続けた執念が宿っています。

24歳から死の直前まで書き続けたゲーテ

ドイツの偉大な作家ゲーテが残した「ファウスト」という劇作があります。彼がこの作品を書き始めたのはなんと24歳のとき。そして、書き終えたのは死の直前、約60年もの年月が流れていました。まさに人生そのものがこの作品の中に溶け込んでいると言えますね。

自分で原稿を燃やしてしまったゴーゴリ

ロシアの作家ニコライ・ゴーゴリが書いた「死せる魂」という小説もあります。第1部を書き終えたあと、精神的な危機に陥ってしまった彼は、なんと第2部の原稿を自分で暖炉の中に投げ込んで燃やしてしまいました。なんとも悲劇的で、壮絶なこだわりを感じるエピソードです。

未完で終わったドストエフスキーの壮大な構想

ロシアの文豪ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は、読んだことはなくても名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。実はこの作品、一応の完結はしているものの、作者の中では「これは序章にすぎない」という位置づけでした。主人公がのちに重大な事件に関わっていくという、さらに壮大な続編の構想があったのです。しかし、執筆直後に彼が急死してしまったため、その物語は永遠に失われてしまいました。

現代の私たちが熱狂する漫画の熱量

日本が世界に誇る漫画の分野でも、人生のすべてを原稿用紙に捧げた巨匠たちがいます。

神様が最後まで追い求めた「火の鳥」と、もう一つの未完

手塚治虫先生の「火の鳥」は、過去と未来を行き来しながら生と死を見つめる壮大な物語です。30年以上にわたって描き続けられましたが、最後に描かれる予定だった「現代編」は、先生の逝去によりついに描かれることはありませんでした。

実は、手塚先生のライフワークにはもう一つ、ゲーテの「ファウスト」を題材にした作品があります。手塚先生は生涯で3回もファウストの漫画化に挑んでいるのですが、その最後の挑戦となった「ネオ・ファウスト」は、先生の死によって未完のまま絶筆となってしまいました。

本家ゲーテの「ファウスト」が60年かけて見事に完結したのに対して、手塚先生の「ネオ・ファウスト」は未完で終わってしまったというところに、なんだか不思議で、とても切ない歴史の対比を感じてしまいます。

絆によって今も紡がれるベルセルク

世界中で愛されているダークファンタジー「ベルセルク」。作者の三浦建太郎先生が2021年に急逝されたとき、世界中のファンが深い悲しみに包まれました。しかし、物語はここで終わりませんでした。生前に最終回までの構想を聞かされていた親友の漫画家・森恒二先生と、三浦先生の弟子たちが立ち上がり、奇跡的に連載が引き継がれています。作り手の強い絆が、未完のはずだった物語を未来へと繋いでいるのです。

映像に魂を吹き込んだ映画監督たち

膨大な予算と大勢のスタッフが関わる映画の世界でも、自分のこだわりを突き通した監督たちがいます。

75歳で完成させた黒澤明の執念

日本映画界の巨匠、黒澤明監督の「乱」は、長年の構想を経て彼が75歳のときに完成させた大作です。そのあまりにも過酷で妥協のない制作現場は、監督の凄まじい執念の塊でした。また、スタジオジブリの宮崎駿監督も、一度は引退を宣言しながらも、約7年の歳月をかけて「君たちはどう生きるか」を作り上げました。どちらも、年齢に関係なく湧き出る「作りたい」というエネルギーに圧倒されます。

40年以上作り続けられているアニメーションの伝説

ロシアのアニメーション監督ユーリ・ノルシュテインの「外套(がいとう)」は、世界中のクリエイターから完成が待ち望まれている伝説の作品です。
なんと1981年から制作がスタートし、40年以上が経った今でもまだ作り続けられています。すべてを手作業で、驚くほど細部までこだわり抜いて作られているため、ものすごく時間がかかっているのです。

実はこの「外套」の原作者は、先ほど紹介した「死せる魂」のニコライ・ゴーゴリです。自分が書いた原稿を暖炉で燃やしてしまったゴーゴリの物語が、時を超えて、今度はノルシュテインという監督によって「途方もない時間をかけて作られるアニメーション」として命を吹き込まれている。この二人のクリエイターのつながりには、なんだか目頭が熱くなるような不思議な縁を感じてしまいます。

形に残り続ける芸術と未完の美学

音楽や美術の世界では、もはや人間の寿命を超えて引き継がれるプロジェクトもあります。

140年以上経っても作り続けられる聖堂

バルセロナにあるサグラダ・ファミリアは、建築家アントニ・ガウディが一生を捧げた未完の傑作です。1882年の着工から、ガウディが亡くなった後も弟子たちに引き継がれ、今もなお建設が続けられています。一つの建築が、時代を超えて人々の手で形づくられていく様子は、人間のものづくりの究極 of 究極の姿かもしれません。

制作の途中で生まれた奇跡の彫刻

ロダンが37年間作り続けた「地獄の門」という大きなブロンズ像があります。これも最終的な完成を見る前にロダンは世を去ってしまうのですが、実はこの壮大な門を作る過程で、いくつかの部分が「独立した作品」として切り出されました。その中の一つが、あの有名な「考える人」です。未完のプロジェクトから、誰もが知る名作が生まれるというのも、創作の面白いところですね。

おわりに

こうして巨匠たちの歩みを見ていくと、無事に最後まで完成した作品の見事さに感動するのはもちろんですが、途中で未完のまま遺された作品にも、えも言われぬ魅力を感じてしまいます。

「もしこれが完成していたら、どんな世界が見られたんだろう」

そうやって後世の人たちが想像を膨らませる余白があること自体が、そのクリエイターが生きた確かな証なのかもしれません。

僕たちの日々の仕事や活動も、もしかしたら一生かけても終わらない旅のようなものかもしれません。でも、熱中できる何かを持って一歩一歩進んでいくこと自体が、人生をすごく豊かにしてくれるはずです!

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