【映画】前編「『スター・ウォーズ』になぜ私はハマれないの?」という友達にまず9作の情報整理について全力で伝えてみました
「有名すぎて手が出しづらい映画」について全力で語るシリーズ、第3弾は『スター・ウォーズ』です。
これまでの同シリーズはこちらから↓↓↓
・「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は有名すぎてちゃんと観たことない」という友達に、観てほしい気持ちを全力で伝えてみました
・「『ターミネーター』観たことない」という友達に1と2のジャンルを超えた感動を全力で伝えてみました
楽しみ方のコツをちょっと知るだけでがぜん観やすくなる映画がある
映画は好きだけど、実は見逃している昔の名作が・・・ということってありますよね。「有名すぎて今さら感」「昔の映画は観るタイミングが難しい」と理由はいろいろあると思いますが、観ず嫌いはもったいない!
ファンにとっては「知ってる情報」しかないこの企画(笑)、主に初心者の方に向け、ご興味あれば、はいスタートです!
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映画界―いやエンタメ界、現在進行形の伝説いや神話だぜ!
【スター・ウォーズ】(スカイウォーカー・サ-ガ)シリーズ9作
(1977年~/監督 ジョージ・ルーカス 他)

■ジャンル/SF、アクション、スペースオペラ、叙事詩、人間ドラマ
■誰でも観られる度/★★★★☆(熱心に観る人のほうが楽しめる)
■後味の良さ/★★★☆☆~★★★★★(作品による)
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※「どうしたら初心者がスター・ウォーズを気軽に楽しめるか」を会話しながら考える記事であり、各作品のあらすじや魅力、用語等を詳しく解説するものではありません
※スピンオフ、アニメシリーズ等の話は除きます
※核心的なネタバレは極力避けますが、あらすじについて触れるので、未見の方はあらかじめご了承ください
※長いので、お時間のない方にはおすすめしません
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映画好きの心を震わせ続ける名作ってどんなもの? 対話式でいきます
【主な、ではなく2人しかいない登場人物】
〇エイミ・・・元雑誌編集者。周囲に映画好きが多かったが、家事育児に専念してから「意外とみんなが『スター・ウォーズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てるわけじゃないんだ・・・と軽いショックを受ける。趣味語りを嫌がらず?聞いてくれる幼馴染のミキをお茶に誘いがち
〇ミキ・・・映画はそこそこ好きだがフィーリングで作品選びをするので時に失敗も。名作に興味はあるけれど「なんか今さら感」「シリーズものは観るのが大変そう」という本音あり
■相談内容:「ミキちゃんには無理」と言われて悔しいです
エイミ 今日はまず、お便りをいただいたので、読みます
ミキ 絶対に来てないと私は思う
エイミ 〇〇市中央区にお住まいのミキさん、40代ももうすぐ終わりの方からのご依頼です
「探偵局のみなさんこんにちは。いつも楽しく拝見しています。
突然ですが、私にはどうしても楽しんでみたい映画シリーズがあります。 それは『スター・ウォーズ』です。スピンオフ作品などはおいといて、基本の9作をまず楽しんでみたいのです。
というのも夫が『スター・ウォーズ』が大好きで、家にいる時にBGMのようにかけるので私も眺めてはみるのですが、正直言ってほかのSF大作と比べてどこが凄いのかがよくわかりません。おまけに長すぎます。
「4から観て」と言われるのも納得がいきません。興味がないなら観なきゃいい、と思われるでしょうが・・・」
ミキ 長――――い!
エイミ いや、それだけ深刻な依頼だから。続けます
「興味がないなら観なきゃいい、と思われるでしょうが・・・ことは『スター・ウォーズ』です。私もそこそこの映画好きとして、ファンの方々が熱狂する気持ちを少しは味わってみたい。
このままではいつか「私は結局『スター・ウォーズ』の面白さがわからない人生をおくってしまった」と後悔するかもしれず、怖いのです。夫に言うと「ミキちゃんには無理。ちゃんと観ないもん」とあっさり言われ、悔しいので見返してやりたい。
探偵さん、どうか私が『スター・ウォーズ』を楽しめるよう、お手伝いしていただけませんか?」
――といったご依頼です、局長
ミキ 誰が局長やねん。ていうか確かにこんなような話をエイミにした覚えはあるけど、かなり大ごとになってるよね?
エイミ あ、依頼者の方ですか?
ミキ 違います
エイミ けどミキが抱いてる気持ちって、つまりこういうことでしょ?
ミキ まぁそうだね。旦那を見返したいのもあってる・・・けど「40代の終わりのほう」はいらないでしょ!
エイミ それがいるんだなぁ。『スター・ウォーズ』と自分との距離感を考えようとすると、自分がどの年代か、というのが関わってくるんだ
ミキ 嫌がらせかと思った・・・我々アラフィフはどの世代?
エイミ じゃあさっそく、ミキがこのシリーズの全体像をちゃんとつかめるように、基本情報からスタートするね!
ミキ 「探偵!ナイトスクープ」さんすみません
エイミ 大大大好きです!いつも楽しく拝見しています!

ちなみにナイトスクープに「街ゆく人に聞いたら『スター・ウォーズ』9作観てる人は100人中何人か」という調査依頼を出したいと言ったら、娘に「小ネタにもならなそう」と却下されました
■まずは9作の基本データを確認!
エイミ ではさっそくですがこちらをご覧ください
■『スター・ウォーズ』(スカイウォーカー・サーガ)シリーズ9作
タイトル/公開年/監督一覧
〈旧三部作〉
『エピソード4/新たなる希望』(1977年)監督/ジョージ・ルーカス
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)監督/アーヴィン・カーシュナー
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)監督/リチャード・マーカンド
〈新三部作〉
『エピソード1 /ファントム・メナス』(1999年)監督/ジョージ・ルーカス
『エピソード2 /クローンの攻撃』(2002年)監督/ジョージ・ルーカス
『エピソード3 /シスの復讐』(2005年)監督/ジョージ・ルーカス
〈続三部作〉
『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)監督/J・J・エイブラムス
『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年)監督/ライアン・ジョンソン
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)監督/J・J・エイブラムス
ミキ やっぱ多いな・・・
エイミ まずはミキが『スター・ウォーズ』(以降『SW』)について知ってることを教えて!
ミキ 映像のカッコよさはわかる。ジェダイと呼ばれるサムライみたいな人たちがライトセーバー持って〝ヴォォン…ヴォォン…〟って戦うシーンとか、宇宙船が出てくる場面とかはおぉ! となるよ。音楽もカッコいいし
エイミ うんうん。ただ、映像体験だけならほかの映画でもいいわけだよね
ミキ そうなの。旦那は「やっぱり突き詰めると話が面白いんだよな」って言うんだけど・・・
■初心者が『SW』に感じる心理的なハードルとは?
エイミ 実はミキみたいな人は少なくないんだよね。私、「エピソード1」の公開時、仕事関係じゃない何人かの友達から「あれって観たほうがいいの?」と何度か聞かれたことがあって。世間のフィーバーぶりを感じ取ってたんだろうね・・・
「興味はあるけどなんか手が出ない」背景には2つの心理的なハードルがあると思うんだ。それは
(1) 全体像を理解していないために、9作がとてつもなく多く感じる
(2) ファンやマニアの人たちと同じテンションで面白がれる自信がない
エイミ ・・・どうでしょうミキさん
ミキ 確かにもそうかも。補足すると、「4から観て」と言われるのも謎。 頭では理解できても心では「なんでだよ!」とモヤモヤする。それと「なに部作」「なに部作」とかいって私を惑わしてくるのも不満です
エイミ 「旧三部作」「新三部作」「続三部作」・・・が混乱の元かぁ。情報を整理するとスッキリするかもよ
ミキ 情報の整理って?
エイミ 作られた背景とか成り立ちを知るだけで、がぜん観やすくなる作品もあるんだよ。『SW』もそのひとつ。「エピソード4・5・6・1・2・3」と「7・8・9」は分けて考えたほうがいいんだよね。その理由は後で話すとして・・・

■年代によって違う? 『SW』に抱く自分のイメージを再確認しよう
エイミ あらためてさっきの一覧を見て気づくことはある?
ミキ 旧三部作のラスト『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)の後、『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)公開まで16年も経ってるのはどうして?
エイミ あぁ、最終的に「エピソード9」まで考えると公開が2019年だから、足かけ約40年だよね。あらためてすごいわぁ。ミキ、私たちがその時々で何歳だったのかをまず考えてみない?
ミキ ええと、「エピソード4」公開が1977年、「エピソード6」が1983年ってことは、アラフィフの私たちが幼児から小学生くらいの時期。だから旧三部作は「物心ついた時にはあった有名映画」っていうイメージかな。さすがの私も子どもの頃からタイトルくらいは知ってたし
エイミ 残念ながらリアルタイムの記憶はないよね
■人生のシ-ンと共に思い出す
エイミ その後たぶん私たちはすくすく育ち、気づくと新三部作の公開時には20代のさなか。だから個人的にいちばん印象深いのが「エピソード1・2・3」なんだよね。世界中のファンが熱狂してたのも覚えてるし、あの頃は可愛かったな、私・・・
ミキ 私だってすごく可愛かったよ。お肌なんてツルツルだったし
エイミ 私も髪の毛サラサラで・・・なんの話だっけ?
ミキ スター・ウォーズっていう映画の話だった気がするわ
エイミ そうでした。2015年から始まった「エピソード7・8・9」の時期はどう?
ミキ 私は子育てでいっぱいいっぱいだったかも!オムツがなかなかはずれなくて、へぇ~あのヴォォ…ンの映画って続きあるんだ!ってオムツ替えながらCM観てた。旦那は何も言わなかったけど内心ワクワクしてたんだろうな
エイミ 私は下の子の夜泣きやイヤイヤがすごくて、7とか8あたりの情報をテレビで観ながら「ムリ~」と思ってた記憶しかない
ミキ それぞれの思い出が交錯するね・・・なんの話だっけ?
■映画は記憶そのもの…『SW』こそ我が人生!という人もいる
エイミ そう考えるとやっぱり『SW』に抱いてる印象って、マニア度だけじゃなく年代による違いも大きいかもしれないね
ミキ 私は幼児→キラキラ20代→子のオムツですが
エイミ 人によりますな
「『SW』はオレにとって旧三部作のみ」
「新三部作がいちばん思い入れがあるな~」
「気づいた時には9作揃ってたんで一気に観ちゃいました」
とかいろいろだから、自分は何世代のどまん中? を考えるのも楽しいかも
ミキ だから依頼文にわざわざ「ミキさん、40代終わりのほう」って入れたんだね・・・嫌がらせかと思った
エイミ 私たちより上の世代には、旧三部作を劇場で観てすごく感動して、「『S.W.』が人生そのもの」みたいになった人もいるんだよ。そういう当時の温度や空気感を想像するしかないのは、悔しいくらいだなぁ(笑)
ミキ 当時の観客たちにはどういうふうに見えたんだろう?
■それはもう映画がくれる熱狂と感動の宝箱だったろうね
エイミ 興奮したろうね! まず
宇宙が舞台の映画が今ほどないし、
宇宙船や戦闘機が精巧でカッコいいし、
ジェダイっていうサムライみたいな騎士や、
フォースっていう精神性の高い概念、
そうかと思えば荒唐無稽なデザインの宇宙人たち・・・
特に日本人の映画好きにとっては、明らかに日本映画・・・黒澤映画の影響を受けてるディテールが満載だから、西洋と東洋の文化の融合がスクリーンでバーンと押し寄せてきて、すべてが斬新だったはず
ミキ そういうエイミはどの視点で『SW』を観てんの?
エイミ さっきも言ったけど個人的には「エピソード1・2・3」が大好きなんだよね。でもその話をする前に、「エピソード4」が生まれた背景について少し話をさせて!

故郷の砂の惑星から宇宙へ飛び出すことを夢見ています
■「なぜ4から?」を知ることが全体理解に繋がるわけで
エイミ ざっくり説明すると、まず
若かりし頃のジョージ・ルーカス監督が『SW』全9作の構想を持っていた。けど映画製作にはお金がかかるし、最初の作品がヒットしなきゃシリーズなんて夢でしょ
だからまず「ストーリー的にも予算的にも〝作りやすくて受け入れられやすい〟のはどのエピソードか?と考えたら4だった」らしいよ
ミキ へぇそうなんだ!
エイミ このあたりの話は有名だし、ウィキペディアさんとかにも詳しい
で、4っていうのは主人公のルーク・スカイウォーカーが故郷の惑星タトゥイーンを飛び出して、仲間と一緒に冒険するのがメインストーリー
悪の帝王ダース・ベイダーに囚われてた
気の強いお姫様レイア・オーガナや、宇宙船ファルコン号を操るハン・ソロと相棒チューバッカ、ジェダイの騎士だったオビ=ワン
・・・などなど、個性的なキャラ満載で、ハラハラドキドキ、ワクワクできる物語。映像的な作りやすさもあっただろうけど、万人受けしやすいストーリー展開なんだよね
ミキ そういえば面白いロボット・・・みたいなのもいるよね?
■隅々まで絶対気に入るキャラが用意されてる
エイミ うん、ドロイドと呼ばれるロボットが2体――丸っこくて可愛くて有能な機械工ドロイドR2-D2と、おしゃべりでユーモラスな通訳ドロイドC-3PO
ミキ C-3POってあの金ピカの人間型ロボットでしょ。旦那がかけてる時もC-3POが出てくるとつい観ちゃう
エイミ ユ-モア担当のC-3POと、いつも一生懸命で「なんか愛しい」が担当のR2-D2って感じかな。余談だけど、9作すべてに登場してる唯一のキャラクターがこの2体なんだって
・・・とまぁ「なぜ4から」の理由は以上なんだけど、そもそも好きじゃない人は製作の背景とかまで調べないでしょ?
ミキ 私は背景とか考察とか不要で気軽に映画を楽しみたいタイプです
エイミ ふつうはそれで充分だよね。でも『SW』に関してはそれが初心者のハードルになったりもするみたい
「なぜ4から?」は毎日地球上のどこかで統計100回は誰かが誰かにしてる質問と思われます(エイミ妄想調べ)
ミキ それで、4から作ったら大ヒットして、5・6と続いたワケなんだ・・・よかったじゃないのルーカスさん
■映像技術がようやく想像力に追いついたのが「1」なんだと思う
エイミ それから10年以上経って「エピソード1」に着手することになったのは、CGやVFXの技術がハリウッドで飛躍的に向上したのもあったみたいだよ
もともとルーカス監督が頭のなかでイメージしてた1の世界は、1970年代とか80年代では形にできなかったんだろうね
ミキ じゃあ製作上の都合で「4・5・6」から作っただけで、話としてはふつうに「1・2・3」が先ってこと?
エイミ 「エピソード1」は「エピソード4」から30年位さかのぼった話で、「4・5・6」に出てくるキャラの親世代の物語
だから「4・5・6」のファンは、「過去に何があったのか」を「1・2・3」で確認するかたちになる。これがまた一種の謎解き・・・ミステリのような面白さを生み出してるんだよ! ね-っ、興味深いでしょ!
ミキ 急に近いな! 確かに1から順番に作ってたらそういう効果は生まれなかったかもね
■個人的には3から4の繫がりが大好き!
エイミ ちなみに『SW』2周目以降なら、1から6まで順番に観てみるといろんな発見があって新鮮な面白さを感じるよ
ミキ エイミはそういうふうに観たことあるの?
エイミ もちろん!
私は特に「エピソード3」から間をあけずに4に突入するのが大好き。わ~繋がった、これでこうなったんだ~って、初めて4を観た時にはなかった、ルークやレイアやオビ=ワンへのいろんな感情が湧き上がる・・・これがまた最高なの
ミキ 盛り上がってるとこ悪いけど、ちょっと気になるのは、映像的にはどうなの? ってところかな
エイミ そうだね、何が起こるかというと、2000年頃の先端映像技術を駆使した「1・2・3」の後で「4・5・6」をみると「映像・・・古!」「ジェダイの戦闘シーン・・・遅っ!」 となります(笑)
ミキ やっぱり・・・でもそれは仕方ないことだよね ?

■仕方ないどころか感動的!ものづくりの情熱を感じます
エイミ いやそれがさ・・・仕方ないどころか私は逆に感動しちゃうんだ
だってCGなんかほぼほぼない時代で、こだわりまくりの精巧な模型や丁寧な手作業を極めた特撮から生まれた「エピソード4」からはもう、情熱しか感じない
ミキ ものづくりの愛しさだね。言われてみれば、4はヒットするかどうかも未知数だっわけでしょ?
エイミ 私はいつも思うけど、大勢が「売れるために」やいのやいの口を出したものより、ひとりや少数が「これは絶対に面白い!」と信じてつくり上げたもののほうが結果的に大勢に愛されるってことあるよね
ミキ 監督以外にも、名もなき製作者の人たちが一生懸命に取り組んだんだろうね
エイミ ミキにもそういうのわかるんだ・・・
ミキ ほら、あたしも可憐に咲く名もなき道端の花だから
■1から6はルーカスの映画…7・8・9の話は後半でするね
エイミ そんなわけで「4・5・6」が空前の大ヒットを飛ばした後、満を持して「エピソード1」が公開されたのが1999年
さっきの一覧に戻ると、「1・2・3」の監督は完全にジョージ・ルーカスでしょ。「5・6」は監督が別の人になってるけど、ルーカスも製作にがっつり関わってるから、この6作はルーカスの映画と言っていい
ミキ そう言われると続三部作の「エピソード7・8・9」は監督が違うね。これにはルーカス監督は関わってるの?
エイミ その話をするとすーーーんごく長くなるから、後にするとして・・・

多彩な惑星が出てきて、視覚的にもワクワク満載。
ちなみに旧三部作は冒険、新三部作は謎解き、
続三部作は後日談…
というのが私の勝手な印象です
■とりあえず「エピソード4」をしっかり観てみよう!
エイミ さて、あらためてご依頼内容なんでしたっけ?
ミキ 「ミキちゃんにはムリ」と言われて悔しいです
エイミ ここまでで、心理的なハードルのひとつだった
(1) 全体像を理解していないために、9作がとてつもなく多く感じる
ーーはけっこう解消されたんじゃないかな?
ミキ 確かに。とりあえず4を観てみようかという気になってます
エイミ そう、それなのよ !それだぁ!!
ミキ びっくりした・・・
エイミ ミキへの処方箋はシンプルだけどそれ一択だと私は思ってる
とりあえず「エピソード4」をちゃんと観てみること。 最初にこの作品が劇場公開された、1977年の観客の気持ちになって、後に世界中を巻き込む大人気シリーズになったとか、そういうの一切忘れて、フラットな気持ちで「エピソード4」を気軽に楽しんでごらんなさいな!
ミキ 熱い・・・夏の日差しよりも
エイミ 家のテレビでいいから、昼でもカーテン閉めて、映画館と同じように飲み物とか先に用意して、極力ほかのことはしない。後から「そんなシーンあったっけ?」とか言わない。よろしいか?
■選択肢は常に自分にあるーただし自分で感じなきゃね!
ミキ 宅配のピンポンとトイレ以外はがまんしようかな
エイミ ちゃんと観たうえで「この話あんまり好みじゃないや」と自分自身の心で感じることができたなら、その時こそ本当に「観たほうがいいのかな」という自分主体じゃない呪縛から逃れることができる
そうしたら続きはもう、観なくていい。そして面白いと感じれば、そなたは残り8本も楽しみな映画をーーいやそれどころか人生で大きな娯楽のひとつを得ることができるかもしれぬ
ミキ あ、はい
エイミ 「全作観なきゃ」とか「世界中で大ヒット」なんて関係ない。続きを観るかどうかの選択肢は自分にあるんだよ
ミキ 確かに「全作観て感動しろ」とは誰にも言われてないもんね
エイミ それは評議会のあずかり知らぬことじゃーーと言おう
ミキ だれ?

■『SW』流し見、ダメ!絶対(笑)
ミキ もしかしていつも流し見、ながら観、ちょい観だから、いつまでも自分で答えを出せずにいたのかな?
エイミ そうだね! ながら観でも面白さが伝わる作品もあるけど、『SW』は真反対だと私は思ってる。――えぇと、もしかしたらミキは『SW』シリーズに対して重大な誤解をしているのかもしれないよ。認識がちょっとズレてるというか・・・聞きたい?
ミキ 聞かないっていう選択肢はあるのかな
エイミ 魅力的な映像が繰り広げられるSFアクション超大作のような作品は、ながら観でも楽しめるーーという誤解だよ
ミキ 完全にそう思ってるけど?
エイミ 『アルマゲドン』ならそれでいいかもしれない。いや『アルマゲドン』をバカにしてるわけじゃなく好きだけども!
たとえば『SW』も2周目以降ならBGM的にかけるのもいいとは思う。しかし
ミキ しかし
■両方あるから伝説なのよ
エイミ 『SW』のストーリー構造はかなり緻密で、こだわりのエピソードやセリフの積み重ねだったり、ちょい複雑な人物相関図だったり、キャラクターそれぞれの背景や葛藤があるんだよ
ミキ みんな、ヴォォンヴォォン…や宇宙の映像を楽しんでるんだと思ってた・・・
エイミ 両方あんのよ。両方あるから伝説なの
映像と音楽が織りなす五感的なカタルシス、緻密で壮大な物語。だから深掘りや研究好きな人が『SW』に反応しやすいし、それと同時に気軽に1回ずつ観るくらいで楽しみたい人にも満足感をくれる
でも1回でもストーリーを楽しむなら最低限、視覚的なシーンと話を深めるシーンの緩急くらいは自分自身で受け取らないとね!
ミキ もういっかいゆっくりお願いします
■ミキちゃんにはムリって言うわけだ
エイミ それに、「エピソード何」の何の場面を旦那さんが観てるかもわからないのに、風呂あがりにドライヤーとかかけながらちょい観して、面白いわけないよね
ミキ なぜそれを・・・いやわかった。旦那が「ながら観のミキちゃんには無理」って言うわけだよね。今、言いがかりじゃないことがわかって憎しみが少し薄れてきました
エイミ バカにしてるわけじゃなくちゃんと観てほしいだけだと思うよ
ミキ ごめんよダ-リン
エイミ 「なんとなく観たけどイマイチだった」の理由が「なんとなく観たから」っていうのは本末転倒でしょ。じっくり見て濃い体験をすることのほうがタイパだと思うな
さぁ、私と一緒に本当のタイパしよ!
次の日曜はどう?
ミキ 「今の観てた?」って一時停止しないなら考えてもいいよ

〈「今のみた?」一時停止を 押す悪魔〉
エイミ「天使、の間違いだよね? じゃ私も」
〈「なんとなく みたことある」は みたことない〉
ミキ「なんかむかつく」
■ちなみに、あの超有名作との違い
エイミ 『SW』はある意味究極のオタク映画じゃないかな。けっこう観る人を選ぶのよ
その対極にあるのが同じハリウッド大作の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』かなと私は思ってる。あれはSF的な世界観ではあるけど、ストーリーは老若男女、誰が見ても面白いファミリー映画の面がある。そのうえでオタク、マニア気質も刺激するっていうか
ミキ ベースが違うんだね・・・お出汁が違うのかしら
エイミ ミキにオタク気質、マニア気質ってあったっけ?
ミキ ほぼない。ジブリも『風の谷のナウシカ』とか『もののけ姫』より『となりのトトロ』が好きだし、1回観てすんなりわかる話が好き
エイミ もしかしてナウシカの最初の説明、読まない人?「巨大産業文明が崩壊してから1000年・・・」ってやつ
ミキ あぁいうの苦手。なんでふつうに観てわかるように作ってくれないの?って毎回イラつく。不親切だよね
エイミ 助けて!『SW』に最も向かない人がここにいます・・・(笑)

「やだとか言わない」「わかんないとこエイミに聞くわ」
「やっぱちょいちょい一時停止するからな」
■ただ、ミキみたいな鑑賞者がいるのも事実!それでも『SW』はこたえてくれる
エイミ ごくふつうにメインキャラに感情移入しながら物語を追うといいよ。ミキは家族の話とか好きでしょ?
ミキ すきすき大好き
エイミ そもそも『SW』は宇宙を舞台にした家族の物語だったりするし、ルーカス監督自身も「これは神話だ」って言ってるくらいなんだよ
ミキ 神話?
エイミ 世界中の神話や伝説と共通する部分が多いってことだね。ひとりの人間の成長物語、乗り越えるべき親子関係、善と悪の闘い・・・みたいなさ
ミキ それなら私でも楽しめそう!
エイミ そもそもそういう話なんだよ。だから
(2) ファンやマニアの人たちと同じテンションで面白がれる自信がない
これだってちっとも気にすることはない。感想なんてなんでもいいんだよ
「あたしあの金ピカロボット好き!」とか
「とにかくハン・ソロカッコイイ」とか
「やっぱり音楽がワクワクする」とかね
ただ、一度はちゃんと観てみてほしいんだ。そうすれば、あなたの心に素敵な何かが届くかもしれない
ミキ 思った以上に親身になってくれるんだね・・・
エイミ 別にオマエのさんためじゃないさ
ミキ 映画の気障キャラみたいになっとる(笑)
エイミ それ食べたら帰んな・・・
ミキ 気に入ったんだ
エイミ さて、少しは依頼内容の解決に繋がったかな?
ミキ とりあえず4をちゃんと観てみます
エイミ では、 次のご依頼です
ミキ ないわ!
エイミ まだまだ話し足りないので、後半へ続きます!
次回はたぶんこういう内容です
・『SW』の胸アツなストーリー
―壮大な家族の物語、そして人はなぜ闇落ちしてしまうのか―
・これは謎解き!個人的に新三部作「エピソード1・2・3」が好きな理由
・続三部作「エピソード7・8・9」を観るといろいろ考えちゃう・・・でもありがとうと伝えたい


・自己紹介です↓↓↓
・子どもの読書について、こういうのも書いています↓↓↓
・こちらは対話式ではないふつうの映画紹介です↓↓↓
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