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房総の旅はこうして妄想から抜け出した。じぃじたちの修学旅行その弐(2)

 宿に着くまでの間、あと2ヶ所は立ち寄ることになっている。
さて、旅を続けるとしよう。

この旅の始まりはこちら。




🔶日西墨にっせいぼく三国交通発祥記念之碑


現地の表示板

1609年に当時のフィリピン臨時総督の乗る船が当地岩和田沖の岩礁で座礁し沈没。
泳ぎついた乗組員たちは、地域住民に助けられ保護を受けた。
その数、全乗組員373名のうち317名が救助されている。
フィリピンは当時スペイン領であったこと、後に同じくスペイン領だったメキシコ(当時はヌエバ・エスパーニャ)との交流が始まるきっかけとなった事から1928年に建設されたそうだ。

日本人って優しいね。
江戸時代だと思うのでそんなに裕福ではないと思うけど、これだけ多くの外国人の面倒を看るって大変なことだと思う。

昨秋の妄想旅記事にはこう書いていた。

ホント、日本人って優しいと思う。

浜辺に漂着した見ず知らずの外国人達を村民たちは、このように抱きしめて、寒さでこごえる身体を温めたのだ。

こうして317名の人命が救われた。
なんともすごく心がぐっと温まるヒューマンタッチなお話なんだろう。
これは、伝記としてドラマが作られても良さそうなものだ。

日本と墨(メキシコ)の友好に
生涯を捧げた人々



何かめぼしい食い物が
手に入るかとトンビが
偵察に近づいてきた



1978年にメキシコ大統領が来訪

メキシコとの関係はわかったが、肝心のスペインのお偉いさんは何故、この地に足を運んでないのだろうか?
日・西・墨というのであれば、、、と素朴な疑問が残った。

そもそも本国はスペインなんだし、メキシコでは無い筈。
これだけ多くの人命が救われ、きちんと国としての誠意が示されてしかるべきで軽視しすぎではないだろうか?と早合点して思い込んでいたら、事実は違うようである。

設立当時、駐日スペイン公使も参列して起工式も行っていたとの記録も残されており、時代の変遷とともにメキシコとの関係が強固になった為、現在、現地に残されている碑や像などはメキシコ色が濃くなっているのだ。

尚、美談に水を差すようであるが、高額な積荷が没収されその後将軍の命で返還されたが、最終的には大部分が盗まれてしまったという事実があったようである。

こんな事が勿論あってはならないが、これは震災などでよく耳にする素行の悪い火事場泥棒の仕業しわざと思いたい。

まさか300名以上の人命を救った人達が物品をかすめ取るようなことはしなかったであろうと願うばかりである。



🔶月の砂漠記念像

月の砂漠      
作詞:加藤まさを
作曲:佐々木すぐる

月の砂漠を はるばると
旅のらくだが ゆきました
金と銀との くらおいて
二つならんで ゆきました

金のくらには 銀のかめ
銀のくらには 金のかめ
二つのかめは それぞれに
ひもで結んで ありました

さきのくらには 王子さま
あとのくらには お姫さま
乗った二人は おそろいの
白い上衣うわぎを 着てました

広い砂漠を ひとすじに
二人はどこへ 行くのでしょう
おぼろにけぶる 月の
ついのらくだは とぼとぼと

砂丘をこえて ゆきました
だまってこえて ゆきました


たまには童心に返り、お聞きください。
心がぐっと落ち着きますよ。


童謡 月の砂漠は、詩人加藤まさをが作詞し雑誌「少女倶楽部」に発表。
以降、佐々木すぐるが作曲して童謡となった。

モデルとなった場所として、こちら千葉の御宿海岸説と静岡焼津の吉永海岸説とがあるが実のところ、定かではない。

お身内の方からは、加藤本人が幼少から生地焼津の吉永海岸によく遊びに行っていたので、吉永海岸説を証言されている。
一方、当の本人は御宿に記念像が建てられた頃から御宿海岸をモチーフにしたと公言するようになり、御宿に移住しこの地で亡くなったそうだ。
生まれ育った土地への郷愁、ついの棲家となった土地への想い。
本人としてはどちらも脳裏にあったのではないだろうか?


歌詞が刻まれているがその場
でも中々読み取れなかった


さて、ここでキャストの登場です。

OKT3(人衆)
O:クラシックギター
K:クラリネット
T:アコースティックギター

AKB48よろしく、並んではみたが、絵になり難い。(笑)
昔は皆、楽器を弾いたり吹いたりしていたんだけどね。
今も変わらず出来るのは、Oと私だけ⁈

OKE3(人衆)
メンバーチェンジして
なぜかラクダの鼻先に触れるワレ☺️
意味不明⁈


整れ~つ

さ~て、これにて本日の立ち寄る予定はすべて終了した。
宿に向かい、ひとっ風呂ぷろ浴びるとしようじゃござんせんか!

🔶宿 御宿「海楽

ほどなく、本日の宿泊先に到着。

つるしびながお出迎え。






チェックインを済ませ、部屋決めとあいなった。

部屋割りは、洋室の2人部屋と和室の3人部屋。
脊柱管狭窄症で数年前に手術したOについては、これは全員迷うことなく、ベッドの洋室に。
残る椅子、いやベッドはひとつ。
左膝に難があるので、出来たらベッドが有難いと申し出て難なく皆から了承をもらい、洋室はOと私、和室はケンとTとの部屋割りが速攻で決まった。

今思えば、もう少し協議が必要だったかもしれない。
実際に左膝が悪く、朝起き抜けの時に立ち上がるまでにかなり手間取るのだが、他の2人はどうなのかを聞きそびれてしまった。

もしかしたら、心の奥底でイビキから逃がれたかったのかもしれない。(笑)(が、これはイカンと後で反省。)

部屋に荷物を置くや否や、宴席後の部屋に戻っての二次会の酒、ツマミを買い出しに向かう事となり、Oと私で和室のKTコンビの部屋に向かうも、せっかちなケンちゃんはすでに着替えを済ませ入浴する気満々

仕方なく、私、OとTの3人で近くのスーパーに買い出しに。


ビールに地酒と乾き物をゲットしてから部屋に戻り、いざお風呂へ。



風呂で旅の疲れを取りさっぱりしたところで、さ〜て、湯上がりのビールで喉を潤そうではないか!

Tとケンちゃんがいる和室部屋にOと共に向かうも、なにやら早くも前祝いよろしく呑みが始まっていた。

そして、テーブルの上に目を向けると


ぎょぎょ、ぎょ~。

なんと、古酒の栓が開いてるじゃおまへんか~

驚いたことに、古酒30年ものを購入したケンちゃんが 待ちきれずに封を切ってしまったのだ。

ケン「だいたいさ、こんな高い酒買って帰ったらさ、ウチのカミさんになに言われるかわからないよ。」

なに~、ならば、なんで買ったの?
と口に出掛かったが飲み込んだ。

ぬぬっ、多分これは照れ隠しに違いない。
なんか変だぞ。

その上、何かとてつもなく浮かない顔をしているので、「どうしたの?」と声を掛けた。

ケン「それがさ、、、思っていたのと全然違うんだよ。」
「なんだろう、紹興酒のような感じなんだ。」

古酒という響きに惹かれて最上級の品を選んだのに、落胆は隠せない様子。

ケン「まあ、呑んでみなよ、わかるから。」と促されて、グラスに少量入れ口に運んでみた。

E「確かに、なんだろう養命酒のような香りと味わいだね。」

イカン、火に油を注いでしまった

ケン「(ヤケクソ気味に)いいから、全部呑んじまってよ。」

そうは言われたものの、皆で少しずつだけ味わい、口々にこう声を掛けた。
「折角、大枚はたいて買ったんだし、身体に良さそうだから、家に帰ってゆっくり家族みんなで味わった方が良いよ。」
「そう、そう、それが良いよ!」

しかし、しかし、この言葉は慰めにはならず、余計にケンちゃんのやっちまった感落胆を増長させてしまうこととなった。

必ずや、今宵の宴は饒舌になるに違いない。🤣

ところで、事の真相は、こういうことだ。
最上級の古酒を買いますと言ってしまった建前上、大幅に高い値段が提示されても、やっぱ要りませんとは言えなくなってしまったのだ。

(※心の声:味を確かめた訳でもないから断れば良かったのに、、、。)

尚、後日談で、持ち帰った古酒は息子さんが喜んで楽しんだようである。
めでたし、めでたし。

どれ、そろそろ時間だ、宴席会場に向かうとしよう。

宿泊部屋のある2階の休憩ラウンジから眺めると穏やかな夕日だ。


🔶宴席

 一階のお座敷に向かうと、既に皆揃っていて舟盛りのお造りに向かってスマホを手にしながら、パシャパシャと画像に収めている。

主役は金目鯛


船盛
他には、稚鰤、黄肌鮪、蛸
別角度から


本日の献立はこちら。


いざ、出陣の時が来た。
声高らかに、カンパーイ‼️

皆この時を待っていた。


船盛をバックに


上段:左から
あじのなめろう」
「蒸しあわびのお造り」
あわびの味噌漬け」
「煮あわび
下段:右「茶碗蒸し」

小鉢をつまみながら、ビールが進む、進む。

どれどれ、金目からいただくとしようじゃないか!
菊の花を散らして、山葵でひゅいっと。
ふっくら、とろっと品良く脂がのって美味である。

雑談しながら、時計の針は進んで行く。
次のお酒の品定めをしよう。

地元、御宿の日本酒に落ち着いた。

チャレンジ御宿 純米酒

滑らかな喉越しでクイクイ行けちゃう。

次は先程酒蔵で見たアフスを行ってみようじゃないか!
オーダーしたら、店主がひょっこり現れて、注意を促してくれた。

店主「日本酒と思って呑まれるとイメージと違うので、ご意見いただく事もありますので確認にまいりました。」

えっ、どういうこと?

E「どう違うんですか?」

店主「酸味もあって、従来の日本酒とはまったく違うと思ってください。」

E「大丈夫です、面白い。こんな時でしか呑めないので、それお願いします。」

AFS(アフス)
濃厚多酸酒、つまり酸味の強い濃厚な味わいで、他に類を見ない特徴を持つ日本酒です。
日本酒は通常、原料の米・米麹などを3回に分けて仕込むことから三段仕込みと言われる仕込み方法が一般的ですが、この『AFS(アフス)』は原料の米・米麹を一度に全て入れて仕込む一段仕込みという方法で仕込みます。
しっかりしたコクとふくらみのあるボディ、乳酸由来の酸味が食欲をそそる食中酒。

出典:木戸泉酒造HPより引用

たしかに、日本酒の概念とは全く異なる。
ワインとも違うし、なんだろう?酢を日本酒で割ったようなこれまで味わった事がないお酒だ。

アフス
兎に角、変わった味のお酒。


あわわ、金目の煮付けも到着。
誰かがフライングして、少し煮崩れ。(笑)



折しもこの日は、3月18日。
そう、日本のお父さんなら誰もが皆知っている特別の日なのだ。

東京ドームでのメジャー開幕戦、
ドジャースvsカブス。
山本由伸と今永昇太が投げ合い、もちろん我らが大谷翔平と鈴木誠也がバットで競い合う。
こんな機会は滅多にない。
歴史的な瞬間を逃す訳にはいかないのだ。

実は、宴の部屋に入るなり第一優先でテレビがないかを確認する事になっていた。
悪い予感は当たり、テレビは設置されていない。
最悪、さっさと宴席を終わらせて部屋に戻って野球観戦かと腹を括っていたが、誰かが店主に持ち掛けたところ、なんとテレビを運びこんでくれた。
これは誠に有難い。

こうして、呑みながらメジャーリーグの野球観戦という最高のスチュエーションが出来上がった。

ところが、途中から酔いも手伝い、野球観戦に熱中して画像がほとんど残っていない。
クイクイと盃を重ねたあかしだ。

ところで、どこへ消えていってしまったのだろう?

鰆の西京焼き、稚鰤の煮付、平目と野菜の天ぷら。

画像だけでなく、記憶もなくなっている。(笑)

シメのごはんを食べた記憶だけは残っていたが、こちらも画像はなし。

どういうわけか、デザートだけは健在。

ミックスベリームース

なんのこっちゃ~。



メジャーの試合終了を待たずして、食べきり呑みきったので、部屋に戻り二次会のスタートだ。

到着時に撮っておいた画像
岩瀬酒造
i240
岩の井 美山錦 純米吟醸無濾過生原酒


この地酒と乾きもので、試合のなりゆきを見届けたら、ほぼ全員ゲームセット状態。

ドジャース4-1カブス
山本由伸 勝利投手


ところが、ところがである。


ひとりだけエンジンフル回転で饒舌になっている男がいた。

そうです。
古酒でやらかしてしまったケンちゃんがひとりで陽気に喋っています。

実際は髪の毛ふさふさです。

ケン「だいたいさ、日本人がこんなにたくさん出てて誇らしいよね。
〇%Z△U◇K#~だよ。ムニャむにゃ。え~と」

こんな感じで独演会が3分以上続いただろうか?
皆、呑み疲れて幽体離脱、いやオネムの時間です。

E「いやいや、良い気分で喋ってんね〜。」

T「良いサケ、良いサケ、最高だよ。」

これが冷や水を浴びせる形となり独演会も終了、お開きとあいなった。
めでたし、めでたし。

今日一日、おつかれさま~でした。


「房総の旅はこうして妄想から抜け出した。じぃじたちの修学旅行その弐(3)」へ続きます。


to be continued !

尚、この記事は日々樹さんのカタリ記事コンテストに応募しています。
日々樹さん、宜しくおたのもうします。(^^♪






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