動画化して初めて自身の脳内イメージのゴールが伝わったか :サイバー女子開拓員の作業現場(2 / 完)
続きです。
動画化でメカがちょっと他者意匠の方向に補完され焦りましたが…。


途中で開拓員がフェードアウトしてしまいました。
2 シーン合成のような演出と考えておきますか。













わざわざ強調して言及しないと気づかないことかもしれませんが
同一画面中に人間の自然な動作と背後のメカのそれらしい動きや
重量感が 1 枚の原画を元情報にして与えた動画化プロンプトの解釈
で正しく両立しているということです。
単純にオブジェクトを変形させたり構図を連続変化させる次元の
かつてのアニメーション処理では考えられない、画の中の主格と背景
を別個にキャラクタ認識して、それに相応しい動きを別々の処理で
同時に完成させる、ということをやってのけているということです。
ついでに言えば、2 つの独立したレイヤーで処理が為されているだけ
でなく、主格とメカを連携させる表現まで加味されているのでした。
それらがあまりに鮮やかで自然な仕上がりであるがゆえに、その凄さ
に逆に気付かないという事態が起こっているということを見逃しては
なりません。
だからこそ長年の最終ゴールイメージにこの主格と背景の組合せを
考えて来たとは言えるのでした。
例えばこの 2024 年末頃の FLUX.1 黎明期の動画では主格の描出が
性格まで窺い知れるレベルの魅力的かつ必要充分であることに自身で
感動したとしても、背景のメカには特徴的な挙動も与えられないために、
それらが木々であっても山々であっても位置づけは変わらずの背景
に過ぎず、なおかつ主格との連関性は動画の中に表現されていなかった
のでした。
つまりこの時点では、深い肺呼吸でのナノスーツの横方向への伸縮と
直後の鼻呼吸の連動や、連続的な構図変化や主格が腰に手を添える
圧力でナノスーツの質感が動画化して初めて明らかになったという
予想外の驚きと感動はあっても、まだ目指すゴールは遥か遠い、と
いう想いが当方の中にはありました。



そして「自らの AI 描画の新たな次元へ:サイバー女子開拓員
の作業現場」シリーズ記事の「自らの AI 描画の新たな次元へ」
の差分だったのであり、その差分を埋める力量を蓄積するのに
1 年半の紆余曲折を要したのでした。
(それらが原画描画 / 動画化プロンプトをこの境地に至りあえて
有償化する価値があったと信じた経緯でもありました。「ここまで
試行錯誤を経たご褒美が何かあると思ってもバチは当たらないだろう
ほどの精進はしたし、きっとご評価の上でご参考にされる方々も
居られるか」と考えました。)
本記事公開待ちの間に情報追加しました。
最近、X や インスタグラムに Kling AI 3.0 の描画力革新に関して
宣伝ポストが時々出て来るようになりました。
メジャーリーグ野球観戦をしている米国女性の動画でしたが
確かに実写に近い動画が出ていました。それも別の女性の静止画
とユニフォームを着て応援する別の女性の動画を入力にして
そのユニフォームを来た別の女性が実写レベルで仕上がって
いたようです。
そこまで Kling AI 3.0 の単純な i2v としての使い方以上に強力な
利用方法があるなら、試してみようと考えました。
他者合成に使える入力素材がない(自身の AI 描画原画の顔を差し替え
してもあまり効果に驚くことは無い筈)ため、まずは今回のシリーズ
記事で試行錯誤した原画描画プロンプトと動画生成プロンプトを
Kling AI 3.0 の t2v (以前のように異なったタグからの処理ではなくなり、
原画を入力しなければ i2v から t2v に自動解釈変更される)に入力して
一気に動画生成しました。


まあ予想の範囲といいますか、当方がこだわる東洋系統の美人を
描くことに関しては、西洋女性の描画とは明らかに美的配慮差
がある(当方が好まない Disney の東洋女性の描写のように
西洋人が上から見下ろしたような属性の劣性強調がある)ことや、
背景メカが単なるパワーショベルにしかなっていない(プロンプト
解釈が不充分というか学習経験不足)、なおかつ主格と背景が独立
した 2 レイヤーで動いているだけで相互関連性を感じさせる要素が
希薄です。主格が操作に没頭し過ぎて背景を気にする余地がない
感じがそのような印象を感じてしまいます。
まあそんな想定内の程度なので他者合成のようなものを試すまでも
なく、従来通り t2v 経由で Kling AI は i2v ツールに徹して使います。
同じ落胆は Kling AI 2.5 Turbo がリリースされた時のデモ動画に
期待して t2v を試した時と同様でした。Kling AI の t2v が想定して
いる「普段馴染みのある現実世界」の学習経験では、当方が求める
「かつて見たことのない未来の現実らしい緻密な描写」には足らない
ということなのでしょう。そこを FLUX.1 on Stable Diffusion Web
UI Forgeを使った t2i で、原画をとことん作り込んだうえで、
Kling AI の i2v にその世界を引き継がせるしか今のところ正解は
無いのでした。(GPU VRAM 8GB の制約下では尚更。)
さて次は更にそこから具現化する内容は複雑化します。複数の開拓員
がこの環境で女性の特質らしく互いに協調作業するという最終ステップ
に進みます。描画 AI にとってはこれまでの主格が複数になり、それらが
関連をもって行動する、ということを理解させるハードルを越える
必要があります。まずはその描画原画の生成に取り組みます。
※本記事の動画化プロンプトは、直前記事と同一ですので記事末尾での
プロンプト有償公開はしません。
ご覧いただきありがとうございます。
(2026/06/06 執筆)
