怒りは悪者じゃない!「二次感情」の奥にある本当の気持ちに気づく方法
こんにちは!
ユースタイル相談室です。
「ユースタイル相談室」とは、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに、介護福祉サービス を全国に届けるソーシャルベンチャー、ユースタイルラボラトリーの中にある社内相談室です。
介護や福祉の現場、あるいはバックオフィスの業務でも、日々の仕事の中でイライラする瞬間は、誰にでもあるものではないでしょうか。
「最近、なんだかイライラしてばかりだな……」
「怒りっぽい自分ってダメだな……」
そんなふうに、湧き上がるイライラにうんざりしたり、自己嫌悪に陥ってしまったりしていませんか?

今回は2回にわたって、私たちが感じる「怒り」の感情とうまく付き合う方法、アンガーマネジメントをテーマにお届けします。
実は、「怒りの仕組み」を知ることで、怒りの感情を、職場の人間関係や、仕事の質を良くする力に変えていくことができるのです 。
まずは前編として、「怒りの正体」について一緒に見ていきましょう 。
「怒らない人になること」がゴールではない
まず最初にお伝えしたい、とても大切な結論があります。
アンガーマネジメントのゴールは、「怒らない人になること」ではありません 。
怒りは、決して「悪者」ではないのです 。
むしろ怒りは、私たちの「本音」や「ニーズ」を教えてくれる大切なサインです 。

ただ、やっかいなのは、怒りの感情は連鎖するため、チームの雰囲気を壊してしまったり、人間関係に亀裂が入ってしまったりすること… 。
だからこそ、怒りを上手に扱う「トレーニング」が必要になります 。
でも、大丈夫。トレーニングと言っても、とにかくグッと我慢をするというようなお話はいたしません。
怒りが生まれるメカニズム
私たちの心の中で、怒りはどのようにして生まれているのでしょうか?
そのメカニズムを紐解く1つ目の視点が「二次感情」です 。
視点1:怒りは「二次感情」である
怒りが表面に見えている雑草だとすると、地面の中には、別の感情が根を張っています。
これを心理学では、怒りを「二次感情」、その奥にある本当の気持ちを「一次感情」と呼びます 。
【表面に見えているもの(二次感情)】
怒り、イライラ、ムカつく!
【その奥に隠れているもの(一次感情)】
傷つき、さみしさ、不安、つらい、もどかしい、かまってほしいなど
さらに、一次感情のもう一歩奥には、「分かってほしい」、「助けてほしい」、「認めてほしい」といった、具体的な「ニーズ(心の欲求)」が隠れています 。

例えば、ご利用者様や上司、同僚の言葉に怒りが湧いた時…。
ただ怒っているのではなく、本当は「自分の努力を認めてほしかった、頑張りを分かってもらえていると思っていたのにガッカリした」という、言葉にするのは少し恥ずかしい、素直な気持ちが隠れているかもしれません。
【質問】私たちの怒りの奥にはどんな気持ち・ニーズがある?
最近、あなたが「怒りを感じた場面」を一つ思い出してみてください。
そのイライラの奥には、どんな一次感情(気持ち)や、どんなニーズがあったでしょうか?
【例えばこんな場面】
訪問先(または施設の居室)に入ったら、他のスタッフ・ヘルパーさんが使った備品が片付いていない…。掃除も中途半端に終わっており、その穴埋めでバタバタする羽目に。「次の人のことを考えて動いてよ!」とイライラ。
👉怒りの奥にある気持ち(一次感情):
自分のケアの時間が削られてしまって、焦る
同僚から尊重されていない気がして、ガッカリ・寂しい
👉求めていたこと(ニーズ):
限られた時間の中で落ち着いてご利用者様に向き合いたい
お互いを思いやりながら、気持ちよくバトンタッチしたい
もし自分の焦る気持ちや、「限られた時間の中で落ち着いて対応したい」というニーズに気づくことができれば、相手に怒りをそのままぶつけたり、逆に一人で我慢したりするのではなく、「ニーズの部分だけ」を冷静に相手に伝えることが可能になります。

👉どうやって伝える?:
「なんで片付けてないの?」と責めるのではなく、「次のケアの準備に時間がかかって焦って(困って)しまったので、お互いに次の人がスムーズに動けるよう、片付けのルールをもう一度確認し合えると助かる」と伝えることができるかもしれません。
まずは、自分の素直な気持ちやニーズに気づくこと 。
これがアンガーマネジメントの大きな第一歩です。
次回の【後編】では、怒りが生まれるもう一つの原因である「マイルール(べき)」のお話と、怒りの大爆発を防ぐための「心のガス抜き」について詳しく解説していきますね。
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