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一期一会について考える|今この時しかない出会いと別れの中で【50代】


また今度、は意外と来ない。そのことを、50代になってから、嫌でもわかるようになった。

一期一会について考えることがある。

大げさな話ではない。
ふとした時だ。

空を見ている時。
星を眺めている時。
小高い丘から街を見下ろしている時。
そんな、少しだけ時間がゆるんだ瞬間に思う。

今この時しかない出会いがある。
今この時しかない別れもある。
それは何も、ドラマのような大きな場面だけではない。
日々の中に、静かに混じっている。

たまたまの積み重ねが、あとになって妙に心に残る

たまたま交わした言葉。
たまたま会った人。
たまたま同じ時間に同じ場所にいたこと。
そういうものが、あとになって妙に心に残ることがある。

出会う。離れる。また誰かと関わる。
気づけば、もう会わなくなっている人もいる。
あの時が最後だったのか、と後から思うこともある。
あの時もっと違う言葉をかけていれば、と思うこともある。
だが、その瞬間にはたいてい、そんなことはわからない。

だからこそ、一瞬一瞬はやはり重い。

若い頃は、その重さがわかっていなかった

人はずっといるような気がしていた。
また会える。
また今度でいい。
そのうち話せる。
どこかで先送りにしていた。

だが50代になって思う。

また今度、は意外と来ない。
会えると思っていた人に会えなくなることもある。
元気だと思っていた人が、急に弱ることもある。
昨日まで普通だった日常が、そうではなくなることもある。

介護をしていると、その感覚はさらに強くなる

父も母も、少し前とはもう違う。
同じ家にいて、毎日顔を見ていても、昨日と今日で空気が違うことがある。

父と将棋を指せる時間も、永遠ではない。
母を何とかデイサービスへ送り出す朝も、
きっとずっと同じ形では続かない。
今あるやり取りは、今しかない。
そう思うと、どれもこれも少し見え方が変わる。

もちろん、いつもそんなに丁寧に生きられるわけではない。
腹も立つ。
疲れる。
うんざりする。
もういい加減にしてくれと思う日もある。
それが現実だ。

だが、その現実の中でも、一期一会という感覚はやはり消えない。

つながることと、触れ合うことは少し違う

今この時代は、人との関係がどうしても希薄になりがちだと思う。
便利になった。
一人でも生きやすくなった。
連絡も簡単だ。
つながること自体は、昔よりずっと容易い。

けれど、つながることと、触れ合うことは少し違う。
言葉を交わす。
相手の空気を感じる。
その場の温度を受け取る。
そういうことは、やはり人間にとって必要なのだと思う。

顔を合わせること。
少し立ち話をすること。
短い言葉でもちゃんと交わすこと。
それは面倒なことではなく、
今の時代だからこそ余計に必要なことなのではないか。

街の灯りの数だけ、一期一会がある

空を見ていると、そういうことをよく考える。
星を見ていてもそうだ。
小高い丘から街を見ている時もそうだ。

街には無数の灯りがある。
それぞれの家に、それぞれの暮らしがある。
誰かが笑っていて、誰かが泣いていて、
誰かが今日を必死に終えようとしている。
そのすべてが、たまたま今この時に重なっている。
そう思うと、少し不思議な気持ちになる。

人は一人で生きているようでいて、
本当はずいぶん多くの一期一会の中で生きている。
家族との時間もそう。
仕事で関わる人もそう。
通りすがりに交わす言葉もそう。
もう二度とないかもしれない一瞬が、案外そこらじゅうにある。

一期一会は、平凡な日常の中にこそある

一期一会というと、昔ながらのきれいな言葉に聞こえる。
少し構えた感じもある。
だが、実際の人生はもっと雑で、もっと泥くさい。
感動的な別ればかりではない。
気づかないうちに終わっている関係もある。
言葉足らずのまま離れてしまうこともある。

それでも、だからこそ思うのだ。
今この時を、もう少し大事にしてもいいのではないかと。

大げさに生きろという話ではない。
すべての出会いに意味を見出せという話でもない。
ただ、目の前にいる人との時間は、
思っている以上に一度きりかもしれない。
そのことを、少しだけ忘れずにいたい。

介護の朝にもある。
家キャンの夜にもある。
小高い丘で風に吹かれる時間にもある。
何でもない会話の中にもある。

そんなことを思いながら、今日もまた空を見る。
そして、今この時しかない時間を、
少しだけ丁寧に受け取ってみようと思うのである。

私はこのnoteにいつでもいる。

皆様にとっての一期一会を感じる時はどんな時でしょう?
その時を大事に生きる、それが人生だと思います。

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