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『にがい涙』は、なぜスカパラで「今の曲」になったのか

この記事は、スリーディグリーズ『にがい涙』の(全3回)の第3回です。
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『にがい涙』は、その後もさまざまなかたちで歌い継がれてきた。

発売からこんなに年月が経っているのにこうして取り上げられる機会があるというのは、それだけこの曲に普遍的な魅力があるからだろう。


なかでも印象的なのが、東京スカパラダイスオーケストラによるカバーだ。

原曲の持つエネルギーはそのままに、スカ特有のリズムとアレンジによって、また違った表情が引き出されている。
より奔放さが感じられる仕上がりだ。

フィリーソウルとして生まれた『にがい涙』がスリーディグリーズによって日本語で歌われ、さらにスカパラによってスカのリズムに乗せられることで、性別も国籍も曖昧な、不思議な場所へと漂い始める。

同じ楽曲でありながら、アレンジや演奏が変わることで、ここまで印象が変わるんだな。
そして、それでもなお『にがい涙』として成立しているのは、やはり曲そのものの強さがあるからなのだろう。

こうしたカバーの存在を知ると、この曲が単なる一時代のヒット曲ではなく、長く演奏され受け継がれていく性質を持っていることにも気づかされる。


そしてもうひとつ、この曲の面白いところは、そうした広がりが意外と身近なところにもあることだ。

実は『にがい涙』はカラオケでも見かけることのある一曲で、実際に歌ってみると、しっかり声を出す気持ちよさがあって印象に残る。これを読んでいる皆さんの中にも、歌ったことのある方がいらっしゃるかもしれない。

聴いて楽しむだけでなく、歌ってみることでまた違った魅力に気づく——
そんな側面も、この曲が長く親しまれている理由のひとつなのだろう。


『にがい涙』は海外アーティストによる日本語楽曲という珍しさだけでなく、楽曲そのものの力、そして演奏や歌い方の多様さによって、さまざまなかたちで受け止められてきた一曲だったように思う。

ふとしたきっかけで耳にしても、どこか印象に残る。そんな不思議な強さを持った曲なのかもしれない。


後日談

先日、久しぶりにカラオケに行った。
よし、『にがい涙』歌おう。
・・・と思ったら


がーーーーーん。


……『にがい涙』入ってなかった(涙

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