【透析患者の疑問に答える⑥】透析患者は運動していいの?⸻無理なく続けるために知っておきたいこと⸻
透析患者さんから、よくこんな質問を受けます。
「透析しているけど、運動しても大丈夫なんでしょうか?」
中には
「体に負担にならないか心配」
「動くと危ない気がする」
と感じている方もいます。
しかし実際には、
透析患者さんにとって適度な運動はとても大切
と言われています。
今回は、透析室で働く立場から
透析患者さんと運動の関係
について分かりやすくお話します。
※運動内容は体調や病気によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。
⸻
透析患者さんは運動不足になりやすい
透析患者さんは
• 週3回の透析
• 通院
• 体調の波
などの影響で、
どうしても運動量が少なくなりやすい
と言われています。
体を動かさない状態が続くと
• 筋力低下
• 体力低下
• 疲れやすさ
などにつながることがあります。
そのため最近では
透析患者さんにも運動が大切
と考えられるようになっています。
⸻
運動のメリット
適度な運動には
いくつかのメリットがあります。
例えば
• 筋力維持
• 体力維持
• 気分転換
• 食欲改善
などです。
また、
体を動かすことで
日常生活が楽になる
と感じる患者さんもいます。
⸻
おすすめされる運動
透析患者さんの場合、
無理のない運動
が大切です。
よくすすめられるのは
• ウォーキング
• 軽い体操
• ストレッチ
などです。
激しい運動よりも
続けられる運動
が重要です。
例えば
• 1日10〜20分歩く
• 家の中で体を動かす
といったことでも十分です。
施設によっては、透析中に軽い運動(リハビリ)を取り入れている場合もあります。
⸻
運動するときの注意点
運動をする際には
いくつか注意点があります。
例えば
• 体調が悪い日は無理をしない
• 息切れするほどの運動は避ける
• 水分管理に注意する
などです。
また
シャントの腕に強い負担がかかる運動
は避けることが大切です。
更に、
胸の痛みや強い息切れ、めまいなどが出た場合は、すぐに運動を中止し医療機関へ相談してください。
⸻
「続けること」が一番大切
運動は
一度頑張るよりも
少しずつ続けること
が大切です。
透析患者さんの場合
体調によって
できる日
できない日
があるのも普通です。
無理をせず
できる範囲で続ける
ことが大切です。
⸻
最後に
透析患者さんにとって運動は
「必ずやらなければいけないもの」
ではありません。
しかし
体を少し動かす習慣は、
体力維持や生活の質に
良い影響を与えることがあります。
無理のない範囲で
少しずつ体を動かしてみてください。
そして
気になることがあれば
透析スタッフや医師に相談してください。
⸻
透析患者の疑問に答えるシリーズ
透析患者さんからよく聞かれる疑問を
透析室の現場目線で解説しています。
①シャントは何年もつ?
②ドライウェイトはどう決める?
③透析患者の血液検査
④リンはどこから危険?
⑤透析患者の食事
⑥透析患者は運動していい?⑦透析患者の旅行
⑧災害時透析
⑨シャントが使えなくなったら
⑩透析患者の最期
⸻
次回は
透析患者は旅行できるのか?
というテーマを解説する予定でしたが、
以前、
書いた記事を参考にしてみてください。
次回は
「災害が起きたら透析はどうなるのか?」
を解説します。
実はこのテーマ、
透析患者さんの中でも
特に不安が大きい内容の一つです。
いざというときに困らないために、
今のうちに知っておきたいポイントをまとめます。
