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【透析患者の疑問に答える⑤】透析患者の食事⸻本当に気をつけるべき3つ⸻

透析をしていると、

食事に気をつけてください

と言われることが多いと思います。

でも実際には

「何をどこまで気をつければいいの?」
「食べてはいけないものばかりなの?」


と感じる方も少なくありません。

透析患者さんの食事は、
確かにいくつか注意点があります。

しかし、

すべてを厳しく制限する必要があるわけではありません。

今回は透析室で働く立場から、
透析患者さんの食事で本当に大切なポイント

を3つにまとめてお話します。

※食事内容は個人の状態によって異なるため、一般的な目安として読んでください。


① 水分の取りすぎに注意する

透析患者さんの食事で
一番大きなポイントは

水分管理

です。

腎臓の働きが低下すると、
体の水分をうまく排泄できなくなります

そのため水分が増えすぎると
• むくみ
• 血圧上昇
• 心臓への負担


などにつながることがあります。

透析では水分を除去できますが、
一度に多く取りすぎると
• 血圧低下
• 体調不良


の原因になることもあります。

そのため透析では

透析と透析の間の体重増加

を目安に水分管理をしています。

目安ですが、
ドライウェイトの3〜6%の範囲とされています。

例えばドライウェイトが60.0kgの方だと

1.8〜3.6kgの体重増加

が目安となります。

※ただし、体調や心臓の状態によって目標は異なるため、
個別の指示に従うことが大切です。


② リンの多い食品に注意する

透析患者さんの食事で
よく話題になるのが

リン

です。

リンが高い状態が続くと
• 血管が硬くなる
• 動脈硬化
• 心臓への負担


につながる可能性があります。

特にリンが多いと言われる食品は
• 加工食品
• インスタント食品
• 乳製品
• 一部の加工肉


などです。

ただし

すべてを避ける必要はありません。

大切なのは

食べすぎないこと

そして

リン吸着薬を適切に飲むこと

です。
※詳しくは前回記事に載せてます


③ しっかり食べることも大切

透析患者さんの食事で
意外と多いのが

食べなさすぎ

です。

リンやカリウムを気にするあまり

食事量が減ってしまうと
• 体力低下
• 栄養不足
• 免疫低下


につながることがあります。

透析患者さんにとって

栄養状態はとても重要

です。

特に
• 肉
• 魚
• 卵


などのたんぱく質は
体を維持するために大切です。

そのため透析では

制限だけでなく、栄養も大切

と考えています。

また、カリウムも重要な管理項目の一つですが、
詳しくは血液検査の記事で解説しています。


食事は「完璧」を目指さなくていい

透析患者さんの食事管理は、

正直に言うと

完璧にコントロールするのは難しい

です。

外食
体調
食欲


様々な影響を受けます。

そのため

一度食べすぎたからといって
必要以上に心配する必要はありません。


大切なのは

長い目でバランスを見ること

です。


最後に

透析患者さんの食事は

食べてはいけないもの

を増やすことではなく、

体の状態に合わせてバランスを取ること

が大切です。

そして、

困ったときは
透析スタッフや栄養士に相談してください。

透析の食事は

一人で悩む必要はありません。

医療スタッフと一緒に考えていくものです。


透析患者の疑問に答えるシリーズ

透析患者さんからよく聞かれる疑問を
透析室の現場目線で解説しています。

①シャントは何年もつ?
②ドライウェイトはどう決める?
③透析患者の血液検査
④リンはどこから危険?
⑤透析患者の食事
⑥透析患者と運動
⑦透析患者の旅行
⑧災害時透析
⑨シャントが使えなくなったら
⑩透析患者の最期


次回は

透析患者は運動していいのか?

というテーマを解説します。

透析患者さんの中には

「運動しても大丈夫なの?」
「逆に危なくない?」


と感じている方も多いと思います。

透析患者さんと運動の関係を
分かりやすく解説します。

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