山と温泉の物語 #01増補版|【登山の足元・歩き方】水辺で覚えた、滑らない歩き方5つ。
この記事は「山と温泉の物語 #01 はじめまして、サエです。—水辺で滑って覚えた、足元の話」の”ステップアップ編”です。本編はこちら ↓
第1話で水辺で”ツルッ”となったサエ。
あの「ヒヤッ」を、次の山で減らすためのコツを深掘りします。
まったくの初心者というよりは、「少し慣れてきた1〜3年目くらい」の人にちょうどいい内容です。もちろん初心者でも、知っておくと登山がラクに始められます。
1)靴のソールで"安心感"はかなり変わる
登山靴は、見た目が似ていても、靴底(ソール)のグリップ感はかなり違います。 特に、濡れた石・土・苔っぽい場所では違いが出やすい。

グリップのいいソールでも滑る時は滑ります。
でも、歩いていて「こわい」場面が減るだけで、
体の力み方がまったく変わるんです。
最初の一足(または買い替え)では、
指先の自由さ
足首の安定
足裏の堅さ
ソールのパターン/グリップ感
このあたりをセットで見ると失敗しにくいです。
実際にお店ではいてみて、急な斜面を歩いてみるとよく分かる。
アウトドアショップの登山コーナーには、
だいたい斜面を試せる坂をおいている。
(登山靴の選び方は別の回でやろうと思ってます)
2)滑りやすい場所は「どこに足を置くか」を選ぶ
滑るのは、歩き方の前に、"置いた場所がよくなかった" が多いです。
たとえば水辺の小石。 見た目は置けそうでも、実は、
小さすぎて不安定
表面が丸くて滑りやすい
苔がついていて、ぬめる
みたいなことは、よくあります。
なので、慣れてくるほど気にしたいのは、
足を出す前に、足場を選ぶこと。

平らか
動かないか
濡れすぎていないか
その次の一歩につながる場所か
沢を石づたいに渡るとき、足場だけで選んでいくと、その先で行き詰まる場合があります。沢の縁に立ったら、渡りきるまでの足場のシミュレーションをしてみる。行けるとなったら、実際に”安定するか”確認しながら渡るのがいいです。
3)コツは「置く→確かめる→移す」の順番
不安定な場所でやりがちなのが、前足を出したら、体重を一気に持っていってしまうこと。これ、滑った時に立て直しにくいです。
基本は、後ろ足に体重を残したまま、
前足を置く → 感触を確かめる → いける、と判断してから体重を移す。

最初は、少しゆっくりになります。
でも、その"ゆっくり"が、山歩きでは安心につながります。
意識して繰り返してると、だんだん自然にできるようになります。 (登山では、こういう「最初は意識、あとで自然」は多いです)
4)足の置き方は「点」より「面」
平地だと、かかとから着いてスッと歩けることが多いですが、山道、特に石や濡れた場所では不安定になることがあります。
意識するのは、足裏全体で、地面に"面"で合わせる感じ。

つま先だけで踏まない
かかとだけでドンと置かない
足裏全体でそっと置く
登山靴は足首が固定されるぶん、平地の歩きとは感覚が変わるんです。最初は違和感があるのが普通です。
でも、この"足裏全体を面で置く"ができてくると、滑りにくさだけでなく、疲れやすさも変わってきます。
5)ポールは「楽する道具」より「転ばない道具」
今回のサエ、ポールを使ってません。 (初期あるあるです)
いま思うと、こういう水辺こそ、
トレッキングポールがいる場面でした。

ポールの先で、水面の下の様子、深さを探る
よろけた時の支えにする
バランスを取る支点を増やす
特に浅い沢や不安定な石の連続では、安心感がかなり違います。ポールがあるから絶対安全というわけではないですが、転ばない確率を上げる道具としては、かなり優秀。
最初から完璧に使いこなせなくても、「危なそうな場所で出す」だけでも十分価値があります。(トレッキングポールの選び方も別の回でやろうと思ってます)
まとめ
あの「ツルッ」がなかったら、
たぶん今でも足元なんて気にしてない。
靴のソール。足場の選び方。体重の移し方。
ぜんぶ、あの一回の「ヒヤッ」から始まってる。
山を歩いて、景色に見とれて。
歩くたびに少しずつ覚えて。
……第1話から転んじゃったけど、
ここからちゃんと上手くなっていくので。
たぶん。いや、きっと(笑)
🎁 おまけ:山の水辺のサエ
沢のそばで、ちょっと一息。
今度はちゃんと足場を確認してから座ってますよ。

「水辺は涼しくて最高。足元さえ気をつければ。 ……さえ、だけに?」
……ごめん、言ってみたかっただけ。😂
→ 次の話 #02「ガス切れ・カレー山ごはんの準備」
