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第9話|抱っこして|抱っこを断らないと決めた理由

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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
https://note.com/fast_deer7937/n/n74aef03be245 

子どもが「抱っこ」とせがんでも、
親に断られて泣いとる姿を、
よう見るよね。

そりゃそうじゃ。

女性にとっては重たいし、
長距離の抱っこなんてしんどい。
腕が太くなるのを気にする人もおる。

でも、わしはそこに不自由がなかった。
男である上に、
体力にも筋力にも自信があった。

二の腕が太くなる? 
むしろ歓迎じゃと思っとった。

その時ふと思ったんよ。
「これって、
 シングルファザーのアドバンテージじゃないか?」
と。

一人親で、
しかもお母さんがいない家庭。

子どもはこれから、
「お母さんっていいな」
と思う場面に何度も出会うはずじゃ。

その反面、
「うちはお父さんでええじゃろ」
胸張って言える何かを
わしがつくってやりたい気持ちがあった。

抱っこはその代表格じゃった。

抱っこと言ってくれる期間なんて、
10年もない。

そう思うと、
荷物を持っとろうが、
2人同時じゃろうが、
断る理由はなかった。

次女のピノは、しょっちゅう
「抱っこして」と言ってきた。
ほとんど移動手段扱いじゃったけど、
それでも抱き上げた。

その横で、
パピコはいつも遠慮がちじゃったけぇ、
荷物のない日は二人まとめて抱っこした。

二人とも大喜びで、
「お父さん力持ち!」
「二人同時とかすごい!」
と、嬉しそうに叫んどった。

これはシングルファザーに限らず、
世の父親みんなに言えることじゃけど、
“抱っこを断らない” というのは、
父親が持てる数少ないアドバンテージになる。

子どもが頼れる対象が、
父親にもちゃんとあるんじゃと
示せる瞬間でもあるけぇ。
やって損はないと思う。

子どもが小さい頃の、
短い期間だけじゃけどね。笑


-------とっちゃRECO-------

抱っこは、
親が思っとる以上に
「万能な愛着ツール」
じゃと言われとる。

研究では、
抱っこによる
揺れ・密着・体温の刺激が、
子どもの脳に
「安全」「安心」「守られとる」
という信号を送る。

これは不安を下げ、
情緒を安定させる効果が強い。

特に幼児期は、
“言葉にできん気持ち” を抱えやすい。

抱っこは、
その気持ちを体ごと受け止めてくれる体験になる。
親の声かけよりも早く、
「あなたを大事にしとるよ」
を非言語で伝える方法じゃ。

もう一つ大きいのは、
パピコにした様に、
優劣つけず抱っこすることで
兄弟間の“公平感”をつくる力があること。

発達心理学では、上の子ほど
「わたしは後回しにされた」
と感じやすいと言われとる。

小さなズレでも積み重なると、
後々の自己肯定感に影響することもある。

じゃけぇ、
「抱っこだけは平等にする」
というのは理にかなっとる姿勢じゃたんよ。

抱っこは、
誰を優先したかが一番伝わりやすい行動。

ここを平等にすることで、
姉妹どちらも
「自分はちゃんと愛されとる」
と感じやすい。

抱っこが子どもに与える最大の効果は、
「頼っていい存在がここにおる」
という“根っこ”をつくること。

この安定があると、
後の自立もスムーズになりやすい。

短い時期にしかできんけど、
抱っこが“優秀な方法”
と言われる理由はここにある。

-------とっちゃRECO-------


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第17話|洗濯されたおむつ|怒らずにすんだ夜
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