第63話|山陰旅行|「帰ろうや」に乗ってしもうた
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
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春休み。
父方の祖母がおる山陰へ、
久々に行こうという話になった。
兄貴夫婦も来るらしく、
「いとこ同士で遊ばせるか」
みたいな流れだったと思う。
その話をすると、
まずパピコが食いついた。
「青山剛昌記念館行きたい!!」
めちゃくちゃ言う。
じゃあ、
少し早めに出るか、
となった。
すると今度はピノ。
「白イルカ見たい!」
「なんでそんなん知っとん?」
と思ったが、
アクアスも入れる事になった。
色々話した結果、
初日、
青山剛昌記念館。
二日目、
兄貴夫婦と遊ぶ。
三日目、
アクアスからの出雲大社。
そんな予定になった。
でも、
子供連れの予定って、
大体その通りにはいかん。
初日。
青山剛昌記念館へ着いて、
「ゆっくり回るか」
と思っとったら、
「コナン駅まで歩こう!!」
と、
パピコが急に言い出した。
いや、
結構あるぞ。
と思ったけど、
もう歩き始めとる。
途中、
像を見つけて写真撮ったり、
変なポーズしたり、
全然前へ進まん。
結局、
記念館へ入ったの、
到着から一時間後だった。
祖母の家へ着いた頃には、
もう夕方。
兄貴夫婦とも合流して、
次の日は朝からアスレチックへ行く事になった。
これも、
中々キツかった。
子供ら、
ずっと走っとる。
ロープ渡って、
登って、
飛んで、
また次。
しかも、
昼からは釣りまで行くと言い始めた。
当時、
40歳になった頃。
その場では、
なんとか付いて行けとった。
でも、
夜になると、
疲労がかなり残るようになっとった。
三日目はアクアス。
朝早く出発して、
白イルカショーや、
アザラシショーを見る。
これも、
普通に歩き回る。
いや、
多分、
前日までの疲れも残っとった。
昼過ぎ、
アクアスを出た辺りで、
つい声に出た。
「疲れたな…」
「次どこ行くんだっけ?」
と、
パピコ。
「出雲大社」
と、
わし。
「それなんだっけ?」
「神社よ」
「なんか楽しいん?」
「んーーーー」
すると、
ピノが言った。
「帰ろうや」
「そうしよう!!」
即決だった。
結局、
疲れに負けて、
子供の声に甘えて、
そのまま帰る事にした。
道中、
後部座席で爆睡しとった子供らは、
家の近くになると急に復活した。
「ハンバーグ食べたい!!」
と言い始めたので、
びっくりドンキーへ寄って帰った。
子供って、
最後の最後で、
また元気になるんよな。
-------とっちゃRECO-------
子供との旅行って、
予定を立てとる時は、
かなり綺麗に組める。
でも実際は、
途中で寄り道したり、
急に疲れたり、
逆に急に元気になったりで、
大体予定通りにはいかない。
特に、
子供って、
「今楽しいこと」
を優先して動く。
だから、
コナン駅まで歩きたいとなると、
そこへ全力。
アスレチックが楽しいとなると、
疲れも考えず走り回る。
逆に、
出雲大社みたいな、
“大人側の行きたい場所”
は、
急に優先順位が下がる。
さらに、
親側が年齢重ね始めると、
毎朝回復する子供とは違い、
こっちは日に日に疲れが溜まっていく。
この再生速度の違いが、
今回の旅行ではっきりした。
結果的に、
「帰ろうや」
に対して強がらず乗った今回の旅行は、
無理せんで済んで、
ええ旅行になった。
-------とっちゃRECO-------
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