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第58話|コナン|毎年付き合わされる

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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
https://note.com/fast_deer7937/n/n74aef03be245

映画館に着く前から、
テンションが違った。

「早く行こうや!」

朝から急かされる。

パピコはいつの間にか、
コナンオタクになっていた。

テレビをつければコナン。
映画のCMもコナン。
おもちゃも、グッズも、コナン。

気がついたら、
家の空気がずっとコナンだった。

毎年映画へ行き、
一度だけ青山剛昌ふるさと館へも行った。

開館前に着いたのに、
「コナン駅まで歩く!」
と言い出す。

途中途中で、
「ここ写真撮って!」
が入る。

わしはというと、
途中でヘトヘトになっとった。

ただ、
子供らはめちゃくちゃ楽しそうだった。

わし、
コナンが始まった頃には、
もう青年誌ばっか読んどった。

だから実は、
コナンもポケモンも、
ほとんど通らずに大人になった。

今思えば、
あそこまで残るコンテンツなら、
ちゃんと見とけば良かったなと思う。

子供らは当然みたいに知っとるけど、
こっちは後から必死についていく側だった。

映画を見た帰りも、
キャラクターや犯人の話を
ずっとしとる。

「この伏線がな」
「安室さんがな」

説明されるけど、
正直、
途中から全然分からん。

でも、
毎年毎年、
横でずっと説明される。

そのうち、
こっちも少し気になり始めた。

今では、
「ラムについての重要回は?」
とか、

「安室と赤井の最初ってどれ?」

みたいに、
普通に質問するようになった。

パピコの布教活動が、
普通に成功したんじゃと思う。

コナンの映画だけは、
今でも毎年一緒に見とる。

-------とっちゃRECO-------

今思うと、
あの頃のパピコは、
かなりコナンに救われとった気がする。

毛利蘭に憧れて、
空手を始めて、
少しずつ外へ向く時間が増えていった。

不思議なのが、
最初はパピコ一人が好きだったのに、
気がついたら家の中みんなコナンを見とる。

ピノも追い始め、
わしまで普通に話に参加しとる。

多分、
作品そのものと言うより、

「誰かが好きなものが、
 家の中に流れ続ける」

って事の方が、
大きいんじゃろなと思う。

-------とっちゃRECO-------


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