第51話|キャッチボール|それくらいは出来るよ
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日https://note.com/fast_deer7937/n/n74aef03be245
男の子欲しかった?
娘たちから
そんな質問が飛んできた。
昔はそんなことを
考えた時期もあったが、
今はそうでもない。
そうでもないけど、
キャッチボールくらいは
やってみたかった気はする。
と答えたら、
「キャッチボールくらい、
私だって出来るよ」
とパピコ
「ソフトボール投げも
結構遠くまで投げれるよ」
と言われたので
そのまま流れで、
ボールとグローブを用意することになった。
知り合いのスポーツ用品店で
その話をしたら、
「処分品で安いのあるよ」
と言われて、
それを買わせてもらった。
公園に行って、
向かい合って立つ。
軽く投げる。
返ってくる。
ん?
もう一回投げる。
少し強めに。
普通に返ってくる。
それも、
まっすぐ。
変な回転もなく、
そのままの軌道で来る。
何回か続ける。
スパン!
なんか、
思っとったんと違う。
キャッチボールをしながら、
「ソフトボール投げは
どのくらい投げるん?」
と聞いたら、
「学年で2位じゃったんよ~。
ソフトボールやってる子が1位」
と言った。
「3位は?」
「5位くらいまでは、
私以外ソフトボールやってる子」
へぇ。
スパン!
ピノにもやらせてみようかな。
----とっちゃレコ----
「男の子欲しかった?」
ああいう聞き方は、
答えを聞きたいというより、
確認に近い気がする。
自分で良かったか、
というような。
深く考えずに答えたら、
そのままキャッチボールになった。
「キャッチボールくらい出来るよ」
の「くらい」が、
今になって少し引っかかる。
くらい、じゃなかったな。
普通にうまかった。
まっすぐ飛んでくるボールを
受けながら、
何かを言う必要は
なかった。
----とっちゃレコ----
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