第61話|中学進学|どしたんなおまえww
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
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卒業式の日。
パピコは、
なんかずっと機嫌が良かった。
写真撮る時も、
友達とずっと喋っとる。
小4の頃を知っとる身からすると、
なんか不思議だった。
中学を変えるか悩んどった頃とは、
もう空気が違う。
帰りに回転寿司へ行っても、
パピコだけ、
なんかずっと喋っとる。
「○○ちゃんも同じ中学なんよ」
とか、
「バスケ部見に行くんよ」
とか。
こっちが聞かんでも、
どんどん話す。
ピノは、
横でいつも通り食べとる。
でも、
パピコの話を、
少し楽しそうに聞いとった。
中学入学後は、
さらに変わった。
幼稚園の頃、
大好きだった友達とも、
また一緒になれたらしい。
その子がミニバスをやっとったけぇ、
パピコも、
やったこともないバスケ部へ入った。
帰ってきたと思ったら、
「今日さー!」
から始まる。
玄関から、
もう声が聞こえる。
「足が遅い!
身体が重いんかも!」
とか、
「でも当たり負けはせんわ!
空手の体幹バカに出来ん!」
とか。
なんか、
毎日ずっと喋っとる。
前まで、
しゃべりはするが、
学校の事をそこまで話すタイプじゃなかった。
しかも、
ずっと笑っとる。
バスケ部へ入ってからは、
帰りも遅くて、
大変そうだった。
夏前には、
汗臭いジャージを放り投げて、
ソファーでそのまま寝とる日もあった。
それでも、
なんかずっと楽しそうだった。
時々ほんまに思いよった。
「どしたんなおまえwww」
って。
小4の頃、
学校で色々あって、
表情が減っとった時期を知っとるけぇ、
余計そう思った。
環境って、
ここまで人を変えるんじゃなぁ、
と思った記憶がある。
-------とっちゃRECO-------
子供って、
性格そのものが変わるというより、
「安心して出せる部分」が、
環境でかなり変わるらしい。
人は安心出来る集団へ入ると、
警戒状態が下がって、
会話量や感情表現が増えやすい、
みたいな話がある。
今思うと、
あの頃のパピコは、
“明るくなった”
というより、
「警戒が減った」
に近かったのかもしれん。
家でも学校でも、
ずっと気を張っとる子って、
喋らんし、
感情も出さん。
逆に、
安心出来る場所が出来ると、
急にうるさくなる。
絶好調のパピコを、
初めて見られたんだと思った。
-------とっちゃRECO-------
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