第31話 | 動物園 | 其々の楽しみ方
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日https://note.com/fast_deer7937/n/n74aef03be245
子供たちが小さい頃は、
よく動物園に行っとった。
雨でも行きたいと言うくらい、
子どもらは好きじゃったし、
何より中学生以下は無料ってのがデカかった。
なので、どこに行くか迷ったら、
とりあえず動物園。
行けば一日が終わるし、
文句も出ん。
動物園では、
役割分担がある。
お金を出すのは当然自分。
ナビゲーターはパピコ。
ただ楽しむのがピノだ。
何を隠そう、自分は酷い方向音痴。
大型の建物みたいな場所に行くと、
停めた車に戻れんことも普通にある。
地図を見ても、さっき通った道でも、
平気で分からんようになる。
これはピノも同じで、
二人で動物園を回ると、
同じ檻に何度も戻る。
そのくせ、
見とらん動物が最後に出てくる。や
パピコだけが違った。
入った瞬間に地図を持つ。
今どこで、
る次がどこかを把握しとる。
今日回りたい順路に沿って、
無駄無く歩くことが出来るし、
それを楽しんどる節もあった。
そのナビに沿って、
ピノが見たいものを言う。
動物それぞれに手を振ったり、
話しかけたり、
飽きたら次へ行こうと、
仕切り役を楽しむ。
この楽しみ方の違いは、
当然、動物の好みにも出る。
パピコは
ダチョウ、豹、牛、蛇。
形や柄を見て、
蛇の模様なんかを
お洒落だと言う。
形、色を好む感じだ。
ピノは
象とキリン。
それからネズミ。
愛らしさ優先な気がする。
自分は、
子供たちの後ろを歩く。
この娘たちの反応を、
俯瞰で見ているのが、
自分は楽しかった。
口を出すとややこしくなるので、
返事をするけで、ついて行く。
そして、気づいたら、
一周して、出口に出とる。
子供の満足度と
親の苦労を天秤にかけると、
動物園は、
だいぶ助かる場所じゃった。
そして、この役割分担は、
今もさほど変わっていない。
-------とっちゃRECO-------
方向音痴について、
調べてみると。
どうも、
方向感覚は努力とか注意力より、
空間をどう整理するかの癖に近いらしい。
全体を地図みたいに把握する人もいれば、
目印や順番で覚える人もおるし、
迷うこと自体を
あまり問題にせん人もおるらしい。
自分は気にしないし、
迷子を楽しむ節まであった。
それが遺伝だけで決まるわけでもなく、
育った環境や、
誰と一緒に動くかで
使われ方が変わることもある、
とも書いてあった。
それを読んだ時、
自分の家のことを思い出した。
自分は迷っても困らんタイプだったが、
子どもと一緒に動くようになって
初めて不便になった。
直そうと考えていたが、
家の中には迷わん役が一人おった。
たまたまなの
環境のせいなのか、
そこまでは分からん。
ただ、
方向音痴を直そうと
無理に頑張るより、
パピコに任せた。
任せることで、
今でもうまく回る役割分担が
生まれたんじゃなかろうか。
-------とっちゃRECO-------
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