第7話|パピコの言葉使いと切り返し|娘の言葉使いが変化してきた
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
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妻が生きとった頃、
パピコは「アイドルになりたい」とよく言いよった。
けど、いまは——
とっちゃに育てられとるせいか、
言葉遣いがだいぶ男の子っぽくなってきた。
「お腹すいた〜」が
「腹減ったわあ」になり、
「いってきまーす」が
「行ってくるわあ」になり、
ピノがパピコのプリキュア鑑賞を邪魔したときなんて、
少し前なら
「止めてって言ってるでしょ」
だったのが、
「止めてって言いよろうが」
と、しっかり広島弁が飛び出す。
……完全に父ちゃんの影響である。
多様性の時代とはいえ、
あまりに酷いときには、冗談ぽく言ってしまう。
「そんな言葉使いよったら、
男の子になるで?」
パピコは妹(ピノ)の前では
いつも"お姉ちゃんの顔"をしとるけど、
気が抜けた瞬間や興奮したときは、
父ちゃんそっくりの口調が出る。
学校では言ってないと思うけど、
妻が生きとったらこうはならんかったんかな……
そんな思いがふっとよぎることもある。
■ そんなある日のこと
夕飯の準備をしよったとき、
どう探してもお玉が見つからん。
「も〜、どこ行ったんかしら?」
と、冗談で"お母さん風"に言うてみた。
ほしたらパピコ、
間髪入れずにこう返してきた。
「お父さん、そんな言葉使いよったら……
おばさんになるよ!」
いや、そこは
"女の子になるよ" じゃろ。
なんで "おばさん" なんよ。笑
(遠回しにおじさん扱いされた気がする。)
でも、この切り返しが秀逸すぎて、
思わず笑ってしもうた。
このセンス、完全にとっちゃ似じゃな。
ちょっと誇らしい。
----- とっちゃRECO -----
ちなみに現在高2のパピコは、
しっかり "男前女子" に育った。笑
男の子みたいな喋りは
板について違和感ないし、
性格はサバサバしとる。
パピコの言葉遣いを見とると、
子どもってほんま “家庭のしゃべり方” をよう吸うなと思う。
調べてみると、心理学でも
「言語環境はもっとも影響力の強い家庭文化」
「子どもは、一番身近な人の語彙・口調・感情表現を模倣する」
(模倣学習・ミラーニューロンの研究)
と言われとるらしい。
つまり——
うちみたいに父ちゃん1人の家庭なら、
そりゃ父ちゃん語がそのまま移るのは当然なんよな。
前はちょっと
「妻が生きとったら違ったんかな…」
と思う時期もあったけど、今はこう思う。
言葉って“その家で生きた証”みたいなもんじゃな、と。
パピコが強くて、明るくて、
切り返しがよう効くようになったのも、
広島弁と父ちゃんの空気の中で育ったからなんじゃと思う。
完璧じゃなくてええ。
でも “この家の空気” で育ったことを
いつか良かったと思ってくれたら嬉しい。
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