ゼノブレイド2のことは好きだけど嫌いだった【Switch2】
ゼノブレイド2という作品がある。
2017年発売のゲームなのだが、7月30日に一部追加要素を含んだSwitch2 editionが発売された(パッケージ版は10月)。
ゼノブレイド2というゲームは総プレイ時間にして120時間以上を費やした、私にとって思い出深い作品である。

今年6月に出たDEのSwitch2版追加要素も碌に遊べてないのにもう2が発売という事実に驚きを隠せない(というか遊びきれない)が、約3年前の思い出を語らせてもらおう。
※Switch2edition発売に際した当時の思い出話です。ストーリーの核心的な部分には触れませんが、多少のネタバレを含む上、既プレイ者向けの記事ですのでご注意下さい。
ゲーム概要等、詳しくは公式サイトを参照のこと。
以前の記事でご紹介したように、私はゼノブレイドDE(無印)にいたく感動した人間だ。
具体的にどんな所が好きだったかの説明は省くとして、そんな大好きになった作品の続編ということで大いなる期待をして臨んだわけだが、
そんな私の当時の所感を一言で言うと、
良くも悪くも思ったのと違った...
ゼノブレイド2の特徴
ストーリー
初代ゼノブレイドといえば、機神兵とホムスとの戦争を題材にしたある程度硬派でシリアスなストーリーが特徴的だった。
しかしこの2は序盤からあまり暗いイメージがなく、ノリも軽いことが多い。

主人公レックスの楽園を目指すという目的も後半になるまでことの重大さが分かりにくい構造になっている。

私の遊んだゼノブレイドDE自体が2の後に発売された作品であり、2寄りにチューニングされたリマスターだったということを加味しても、そこのギャップを感じざるを得なかった。
ただアツい場面は多い。
今思い返しても考えさせられる描写、激しいバトルは多かった。




アニメ的な表現とライトな雰囲気が加わったストーリー、下ネタ、ギャグテイスト。

別に良い悪いの話ではないが、表現の幅が広がったことに対して面食らったのは確かだ。
長いムービー
ゼノブレイド=ムービーゲーという認識が固まりだしたのがこの作品ではないだろうか。
別にムービーが嫌いな訳ではないし、長いパートがあっても構わないが、メリハリが重要だと考えている。
その観点から見ると2はまだ許容できる範囲内だったかなといったところ。
特に3なんかは虚無空間を真っ直ぐ進むだけのイベントを含めて1時間近く非操作パートが続いた思い出。流石にそれは...。

キャラクター
ゼノブレイド2といえば、スマブラにもファイターとして登場したホムラとヒカリが有名だが、その他にも魅力的なキャラクターも多い。

特段特徴的なのは有名アニメーターやデザイナーに依頼したキャラクター達。他社のデザイナーを多く起用すると言うのはかなり珍しい気がする。

味方になるキャラではないが、宿敵のシンやメツといった敵キャラはFFやキングダムハーツで有名なスクウェアエニックスの野村哲也氏デザインだという。
このようなお祭り感も今作の魅力だ。
このゲーム特有のドライバーとブレイドという一心同体の存在をうまく活かしていると思う。
ブレイドガチャの存在
前述した外部の有名アニメーターやデザイナーに依頼したキャラクター達には彼らを掘り下げるサブストーリーも存在する。
...のだが彼らを集めるためにはソシャゲの如くガチャを回す必要がある。


ちなみに確率もそれなりに低い。
数が多すぎて、確率が厳しすぎて、私も未だにコンプリート出来ていない。
ちなみにこのガチャの存在があるからか、今作のセーブデータは一つしか存在しない。
ソシャゲのガチャが嫌いだから据え置きやってるのに...。
BGM
文句なし。相変わらず上質。
ここばかりはシリーズでも甲乙付け難い。
私が一番好きなのはCounterattackという曲。(みんな好きだと思うけど)
是非プレイして聞いて欲しい。
ユーザー体験の低さ
これは本作の根底に存在する1番の問題と言っても過言ではない。
目的地がわかりづらい、

UIが不出来、不親切なフィールドアクションなどなど...。

特にフィールドアクション(障害物をクリアするギミック)は、パーティ内に規定値まで入れる必要があり、チーム全体の累計値ではないので一々ブレイドを入れ替える必要がある。
これらのストレスが100時間以上のプレイ体験全ての操作について回るので、嫌な思い出として記憶に残りやすくなってしまう。

ちなみにこれらの要素はよっぽど指摘されたのか、ほとんどの場合後発作品や後のシリーズで改善されている。
それ以外にも、スクショだとなかなか伝わらないが、無印Switchだとジャギーや処理落ちも多くお世辞にも最適化されているとは言い難い。
特に携帯モードの画質がかなり荒いのが気になる。当時はほぼモニターに繋げて遊んでいた記憶。
戦闘
正直1の時点で有象無象のRPGよりよっぽど難解だったのだが、2は更に難しくなった。
クリア後もある程度このゲームをやりこんだ私でも、このシステムの全てを理解しているか?と問われるとあまり自信がない。

別に全てを理解せずともクリアは可能なはずだが、面白さの真髄に触れることなく終わってしまった方も多いだろう。
何より、理解できた一部の人間にしか面白さが分からないシステムが優れているとは私には思えない。
ヘルプがない
これも大きな問題点。
これが前述した難解な戦闘を更に難しくしている。つまりゲーム中に出てきた説明やtipsを読み返すことができないということ。
...中々にクレイジーな仕様だ。
見返したいと思ったらネットで調べるか公式サイトを見るくらいしかない。
DLCについて

今作には黄金の国イーラという本編の前日譚を描いたDLCも存在する。
このdlcだけで並のゲーム一本分くらいのボリュームがある。さらに本編で不満に感じていた要素もある程度改善されている。


良いところがかなり目立つDLCだった。
ただ本編の前日譚である以上、メインストーリークリア後に遊んだプレイヤーはバッドエンド確定であることを知っている。
クリアに時間をかけたのだから、現実とは違うのだから、ゲームには基本グッドエンドを望むわたしにとって、そこだけが唯一気になった所だった。
私がそこまでハマれなかった理由
まとめると、1との差異の大きさ、2なんだから全ての要素が1よりも問答無用で面白いだろう、ハマれるはずだという考えを持っていたことが原因だった訳であるが、この作品はゼノブレイドというシリーズにまた違った側面を見せてくれたのは確かだ。
1とは違う魅力も多かった。
総評
ゼノブレイド2は、シリーズの中でも極端に良し悪しのはっきり分かれた作品だと捉えていて、個人的にその癖の強さはクロスに匹敵すると思っている。
初期に想定していた以上の成果が出たであろう1からの大きな期待を受けているプレッシャー、7年ぶりの新ナンバリングであり、新たな可能性を生み出したいというクリエイター達の想い。
その期待と野心の狭間で揺れ動いた作品が、ゼノブレイド2なのだと思う。
ここで創出された文化が、良くも悪くも3に繋がっていく訳であるが、その話はまた別の機会にさせていただこう。
おわりに
ちなみに今回のSwitch2editionでは、グラフィックやFPSの向上は勿論のこと、私が文句を言ったフィールドアクションの仕様も改善されたらしい。
発売から9年が経とうとしている以上、今更だなと思われても仕方ないが、シリーズファンにとっては待ちに待ったアップデートである。
そんなゼノブレイド2のSwitch2editionで遊ぶのを楽しみに待ちたいと思う。
今度は本当の意味で好きになれるかもしれないから。

