月村惣左衛門氏を称える頌徳碑 御園神社 (蒲田西特別出張所) #378
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御園神社
創建年代は不明。
かつて
多摩川の洪水によって
流れ着いたと伝えられる
猿田彦命を祀り、
御園村の人々から
厚く信仰されてきた。
境内の形が
しゃもじに似ていたことから、
「おしゃもじ様」
とも呼ばれていた。
1887年 (明治20年) までは、
御園村・女塚村の
総鎮守である八幡社が
現在の蒲田駅東口付近に
鎮座していた。
翌1888年 (明治21年)
現在地へ移転し、
「御園神社」と改称した。
所在地:
大田区西蒲田7‐40‐8
御園神社にある頌徳碑
表面
君名は惣左衛門氏は同村月村本と月輪氏と稱す君
嘉永元年七月五日武蔵國荏原郡御園村に生る
父を惣左衛門と稱し母は同村月村氏なり
君人と為り長身清癯にして資性淑叡にして
温厚人と交はそむく興誼を容れ其長を採る
慶應三年増上寺の管轄地なる御園村の名主見習役たり
明治四年品川縣第二區副區長となる
七年東京府の所管に歸するや学區取締となり
又戸長に任せる二十二年町村制に依り
北蒲田・女塚・御園・蒲田新宿の四村を合して
蒲田村となすに際し君選ばれて
其長となる爾来選に當ること総て六回公職に在ること
前後五十年餘年其間常に力を郡村公共の事に致し
税務の審査立地の整理教育奨励産業の発達君の力に依ると甚た多し
又停車場の位置決定小學校校舎の統一村役場
位置の設定等村治一切の難局に當り能く衆議を排し
平和の間の之を解決せり
蒲田村今日の殷盛を致せるもの誠に所以なきにありて
衆望君の一身に鍾まり風化他村に
及ふ明治三十七八年日露戦後の際内治の
功に依り勲七等に叙し青色桐葉章を授けらる
其他賞賜枚挙に遑あらず
大正五年十二月二十一日病にて歿す
享年六十九遠近哀惜し衆議村葬を以て喪事を行ふに至る
君二男二女あり長男伊佐夭折し次男百太郎家を継ぐ
大正十一年十一月村氏故𦾔相謀り碑を
本村御園神社の境内に立て其功績を不朽に傳ふ
伯爵 大木遠吉 題額
文学博士 遠藤隆吉 撰
岡山高蔭(Wiki調べ) 書
裏面
発起人
野村治朗吉
樋口林太郎
村居鉄次郎
菊地政雄
石井磯五郎 山田義一
吉岡縫之助 森 孫太郎
須山金太郎 月村春吉
遠藤 春吉 吉田直次
遠藤 信久 月村秋次郎
月村 平吉 吉岡清次郎
西山庄太郎 須山政太郎
須山久次郎 中村政太郎
月村喜久蔵 渡邊新
頌徳碑要約
月村惣左衛門(1848~1916)は、
御園村の名家・月村家の出身である。
1867年 (慶應3年)
御園村の名主見習役
1871年 (明治4年)
品川縣第二副区長
1874年 (明治7年)
御園村戸長を経て
1889年 (明治22年)
町村制施行にともない
蒲田村の初代村長となった。
在任中は、
土地整理や教育、
産業振興
さらには学校・村役場の整備など、
地域発展に尽力した。
特に
1904年 (明治37年) の
蒲田駅の停車場位置の
決定は彼の最大の功績であり、
現在の蒲田繁栄の
基礎を築いた。
この碑は、
1922年 (大正11年)
その七回忌
その遺徳を偲ぶ人々の手によって
建立されたもので
明治期の蒲田を物語るものとして
貴重である。
頌徳碑除幕式
1922年 (大正11年) 11月22日
午前10時より
令孫 月村菊江子氏・二三子氏
両嬢の手によって
除幕式が華々しく行われた。
おわりに
Otapediaは、
御園神社の頌徳碑を
「大田区未顕彰の地域遺産」
として記録します。
Otapediaは、
大田区の記憶を
未来へ遺すという
理念のもとに活動しています。
私たちは、
その“名を失いかけたものたち”に、
もう一度まなざしを向け、
記憶の岸辺に呼び戻す営みです。
人々の活動や風景、
残された痕跡は姿を消しても、
地域に刻まれた軌跡を
未来へと伝えていきます。
記事内で使用している
独自の顕彰・呼称は、
「Otapedia独自」のものであり
「大田区公式の認定ではありません」。

出典
1.『大田区の文化財 第17集』
2.『かまにし17』第27号 平成20年3月1日
頌徳碑解読協力
3. 大田区立郷土博物館 学芸員
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