どこまで手伝う?子どもの勇気を育てる「ここまではやらない」の境界線

「ママ、やって!」
朝
1分1秒を争うバタバタの時間。
子どもの泣きべそ交じりの声が響きます。
玄関で靴がうまく履けなくて、
怒っている我が子。
本当は自分でやってほしいけれど、
ここで付き合っていたら間に合わない!
「もーー、ママがやるから貸して!」
結局、パパッと大人が手を貸して、
力技でその場を収めてしまう。
そして後から、
「また先回りして全部やっちゃったな……」
と、ひとり静かに落ち込む。
そんな夜を、私は何度も過ごしてきました。
子どものために、何かをしてあげたい。
その優しい気持ちは、
ものすごく素敵なものです。
だけど最近、
「子どものために、何を『しない』か」
を考えてみることが、
実はお互いの心を
一番ラクにしてくれるんじゃないかな、
と感じるようになりました。
「ここまではやる、これ以上はやらない」
の境界線
保育士としての知識があっても、
我が子の育児となると話は別。
毎日が想定外の連続で、
心の余裕なんてすぐにゼロになります。
以前の私は、
子どもがぐずる前に先回りして、
お着替えも、お片付けも、
全部お膳立てしてしまっていました。
でもそれって、
子どもが「自分でできた!」
という最高の達成感を味わうチャンスを、
私が先回りして摘み取っていたのかもしれない。
保育の現場では自立を促す
かかわりを心がけていたのにな…
そう気づいてから、
自分の中にひとつの「境界線」
を引くことにしたんです。
「ここまでは手伝うけれど、
これ以上はやらない」
そんな引き算のラインを
あらかじめ決めておくだけで、
「早くしなさい!」
とイライラする気持ちが、
すーっと落ち着いていきました。
「ちょっとだけ頑張ったらできること」
では、その境界線をどこに引けばいいのか。
私が意識しているのは、
【子どもがちょっとだけ頑張ったらできること】です。
たとえば
•お着替えのズボン
一番難しい
「足首を2本とも通すところ」までは、
ママがやる。
「ここからグッとおへそまで上げてごらん?」と、最後の仕上げだけを子どもに任せる。
•おもちゃのお片付け
散らばったブロックを
ほとんどカゴに入れた状態にするのは、
ママの役目。
「最後のこの3個だけ、
ポイしてくれたら終わりだよ」と、
アンカーを子どもに委ねる。
最初から最後まで
「自分でやりなさい!」だと、
子どもは突き放されたように
感じて心が折れてしまいます。
でも、ほんの少しの手前、
「あとちょっとでゴール!」
の場所まで大人が並走してあげる。
すると子どもは、
「これならできそう!」と、
ゲーム感覚で楽しそうに
手を動かし始めてくれるのです。
チャレンジを支える、見守りのお守り
子どもが新しいことに挑戦するとき、
一番の味方になるもの。
それは、完璧にできる技術ではありません。
「自分にやらせてくれる。
だけど、困ったときは絶対に助けてくれる」
という圧倒的な安心感です。
「ママはここで見てるから、やってごらん」
「できなくなったら、
いつでもバトンタッチしていいからね」
そう声をかけて、
一歩引いたところから笑顔で見守る。
その温かい視線こそが、
子どもが小さな一歩を踏み出すための
「勇気のお守り」になります。
もし途中で「やっぱりできない!」
と泣いてしまったら、
「じゃあ今回は、
ママと一緒に半分こでやろうか」
完璧にできなくたって、
少しでも「やってみよう」
と思えたその気持ちだけで、花丸なんです。
今日のママ、パパへ
毎日、本当にお疲れ様です。
子どものために
「やってあげる」のも、あふれるほどの愛情。
子どものために
「あえてやらない」で見守るのも、
とっても深い愛情です。
どちらを選んでも、
子どもを想うあなたの優しさに
変わりはありません。
今日はちょっとだけ
肩の力を抜いて、
「最後の1歩だけ、お願いしちゃおうかな」
なんて、ゆるっと構えてみませんか?
明日、お子さんが靴を履こうとするとき
少し離れたところから
「大丈夫、見てるよ」の笑顔で見守る、
そんな穏やかな時間が一瞬でも訪れますように。
あなたの日々の奮闘を、
いつも応援しています。
みなさんのおうちでは、
お子さんが
「ちょっとだけ頑張ったらできること」
どんなことがありますか?
「うちはこんな境界線を引いてるよ!」
という工夫があれば、
ぜひコメントで教えてもらえると嬉しいです。
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【ちいさなご報告とお礼】

ありがたいことに、
こちらの有料記事、5名の方に
手に取っていただけました。
本当にありがとうございます…!
「まさに今、毎朝玄関で悩んでいました」
という切実なメッセージもいただき、
かつての私と同じように
孤独と戦っている方の元へ
届いたことが、何より嬉しいです。
保育士としての知識と、母として90日間向き合ってきたリアルな工夫を詰め込みました。
「明日からの朝の景色をちょっと変えてみたい」
という方は、是非のぞいてみてくださいね。

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