生活が苦しい人へ。どうすれば生活が楽になるのか その1:収入が増えない条件とは
自民党・高市政権が圧勝し、その成長戦略の全容が明らかになった。掲げられた「重点投資17分野」は、先端技術からエネルギー、宇宙、海洋開発まで多岐にわたる。
確かに、これらは国として「やらねばならぬ」項目ばかりだ。しかし、率直に言って「今更か」という感は否めない。かつて世界を席巻した日本の造船業を例に見れば、自民党政権が適切な投資を怠り、指をくわえて見ている間に、その座は中国や韓国に奪い去られた。ASIMOに代表されるロボット技術も同様だ。2000年代初頭に世界をリードしていた芽を、国家としての戦略不足で大輪の花に育て上げることができなかった。
自民党の失策、そして少子化対策という名の「ただのバラマキ」のツケを払わされているのは、他でもない我々日本人である。
「17分野」の恩恵を受けられるのは誰か
冷静に考えてみてほしい。今回示された17の投資分野から、直接的な恩恵を受けられる国民がどれほどいるだろうか。
高市政権:重点投資17分野(全項目)
【先端技術・デジタル】
① AI(人工知能):国産生成AIの構築、計算基盤(GPU)の強化。
② 半導体:次世代半導体の量産化、国内サプライチェーンの完結。
③ 量子技術:量子コンピューター、量子暗号通信の社会実装。
④ デジタル・サイバーセキュリティ:官民連携の能動的サイバー防御、セキュリティ人材育成。
【製造・インフラ・宇宙】
⑤ 造船:次世代船舶(ゼロエミッション船)の開発、国内建造能力の再強化。
⑥ 航空・宇宙:H3ロケット等の輸送システム、衛星コンステレーション、国産旅客機開発への再挑戦。
⑦ 建設・国土強靱化:防災DX、インフラ老朽化対策、自動施工技術。
【エネルギー・資源】
⑧ 原子力(次世代革新炉):SMR(小型モジュール炉)や核融合発電の実用化研究。
⑨ 水素・アンモニア:大規模サプライチェーンの構築、発電・産業利用の拡大。
⑩ 重要鉱物・資源確保:リチウム、コバルト等の海外権益確保と都市鉱山リサイクル。
【ライフサイエンス・食料】
⑪ バイオテクノロジー(合成生物):創薬、バイオ素材、ゲノム編集による産業化。
⑫ フードテック・スマート農林水産:代替肉、自動走行農機、陸上養殖による食料自給率向上。
⑬ 医療・ヘルスケア:医療DX、予防医療、最先端治療機器の開発。
【社会基盤・ソフトパワー】
⑭ ロボティクス:物流・介護・建設現場での人手不足解消に向けた自律型ロボット。
⑮ スタートアップ支援:ユニコーン企業の創出、海外投資家を呼び込む環境整備。
⑯ コンテンツ産業:アニメ、ゲーム、伝統文化の海外展開と知財保護。
⑰ 海洋開発:排他的経済水域(EEZ)内での資源採掘、海洋観測技術。
これらの分野は、莫大な資本を持つ大企業か、極めて高度な専門性を持つ研究者・技術者に限定された世界だ。当然、そこに従事する者の給与は跳ね上がるだろう。しかし、日本経済の屋台骨である中小企業や、そこで働く「普通の人々」にとって、これらの恩恵はあまりに遠い。
結局、ピンポイントの成長戦略は、格差をより鮮明にする装置にしかならないのだ。
二極化する「給料が上がる人、上がらない人」
今後、物価上昇に負けない賃金上昇を手にできるかどうかは、以下の条件で決まる。
【給料が上がる条件】
・海外市場で利益を上げている企業に身を置く
発展の止まった国内ではなく、成長し続ける海外市場で稼ぐ企業は、その恩恵を社員に還元できる。円安も追い風になる。
・独自の専門技術・技能を持っている
競合がいない、あるいは極めて少ない専門技術を持つ企業や個人は、物価上昇に合わせて価格転嫁ができる。人手不足が深刻なブルーカラーの専門職であっても、年収1000万を狙える時代だ。
【給料が上がらない条件】
・国内市場のみを相手にしている
先細りする国内需要に依存し、円安による原材料高に苦しむ企業は、利益を出すことさえ困難だ。
・専門性が低く、代替可能性が高い
他社と同じことをしている企業や、誰にでもできる単純作業に従事している場合、給与が上がる道理がない。そこには外国人労働者との低賃金競争しか待っていない。
自分の生活は、自分で守るしかない
30年間にわたる自民党政権の失策、そしてそれを選択し続けてきた日本人の代償は大きい。生活が苦しいと嘆きながら、何も変えようとしないのは、沈みゆく船の甲板で椅子を並べ替えているようなものだ。
生活が苦しいのに何もしていない人にはこれらの条件に当てはまっていないか一度考えてほしい。
すごくざっくりとした書き方したが、替えの利かない仕事をしているか、海外で利益を上げる仕事をしていないと今後もっと苦しくなると思う。だから今のままでいいのか今一度よく考えて行動を起こしてほしい。自民党政権が30年続き、悪化の一途をたどっているが、それを選んだのは日本人である。これだけ失策してもまだ自民党に投票してしまうのは本当に理解に苦しむが、結局自分の生活は自分で守るしかない。
自分も含めなるべくたくさんの人にこの事を気づいて行動に移すことを願う。
